駅伝と働く③社会との接続

これまでさんざん駅伝について語ってきて、見苦しい?読み苦しい?ほどに私の駅伝愛が伝わったかと思いますが、今回はそのまとめとして、駅伝と社会で働くことにおいて重なる構造について、お話したいと思います。

③社会との接続

<接続点1>学力≠活躍

まず、1つ目は、駅伝の魅力の回・魅力1でお話した、持ちタイムでレ―スでの活躍が決まらないように、学力・学歴で仕事での働き・活躍が決まらないということです。もちろん、ある程度学力・学歴と活躍には相関があると思いますが(これは、学力で測られる一部の能力が活躍要素とかぶっているのだと思います)、それ以上にテストでは測れない力や得意不得意によって、活躍の具合は変わってくるものと思います。

<接続点2>環境に依存するパフォーマンス

魅力2でお話した、その時々の状況のように、自身のコンディションであったり、誰と働くのか一人で働くのかなどのチームのあり方であったり、そもそものモチベーションであったりなど働くといっても、状況は常に違い、それに対する自身の向き合い方も変わってくると思います(レース展開によって走りの戦術を変えるように)。また、その状況によっては、自身の力を発揮できる・できないなどパフォーマンスも変わってくるでしょう。

<接続点3>能力を超えることができる

魅力3でお話したように、真の意味で社会に対して価値を提供するためには、能力だけではなく、熱意・意思を持ってそれを貫き通せる「強さ」が必要となってくると思います。また、その気持ちを押し出すだけでなく、冷静に物事を判断し、取捨選択していく強さも必要です。その気持ちの強さや「コト」に対して真摯に向きあうことができる(=強い)と、個々の持つ能力さえも超えた結果を生み出すことができると信じています。

3回にわたって、駅伝と働くことの関係性を述べてきましたが、こういった思考から、私が社会に出るにあたって大切にしたいこと、考え方を最後に書きたいと思います。

これからとびこんでいく社会はこれまで私が生きてきた環境以上に変化が大きく、その範囲も広く、スピードも桁違いだと思います。それは駅伝に例えると、出雲駅伝のようなスピードも要求されるし、箱根駅伝のような過酷な難題が随所に登場するし、全日本駅伝のようなまさかのどんでん返しも起こるといった感じでしょうか。そんな状況でもあってもタフで、チームの勝利に貪欲で、目標にひたむきである選手たちが人々に感動と興奮を与えられるように、私も強い人となり、社会に価値を提供できるよう、頑張っていきたいと思います。


PS.何かにハマるということ

私がこれほど、駅伝に熱をあげているのは小さいころの経験が大きく影響していると思います。全日本駅伝は熱田神宮→伊勢神宮をコースとしているので、私の実家の近所を通ります。そのため、駅伝を「駅伝」と認識しないうちから、道端で選手に旗を振って声援を送っていた映像が記憶として残っています。また、全日本でよく優勝していた駒澤大学(あの紫色のユニフォーム!)が今でも一番好きなチームです。それは、実体験としてのすりこみとも言いましょうか、やはり幼いころに直で体験したものによって、なんとなく好み・価値観の形成に強く影響するのだろうなと思います。私がカレーにハマったのも、実際に食べたカレーのおいしさからでした。ささいな経験であっても、感動を与え心揺さぶる経験は何かにハマるきっかけとなり、それを追いかける・極めることで、その感動を何度もリピートできることは、とても幸せなことであるなと思います。

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