ボランティア

若い頃に感動した本をもう一度読んでみたい、と

思うが、長編や文庫は目が耐えられない。


ロマンロランの「ジャンクリストフ」、

私の青春がここにあると、言える本。

「魅せられたる魂」もいい。


高橋和己も沢山読んだ。「憂鬱なる党派」

ドストエフスキーも好きだった。


青春というのは特別な時期なんだと思う。


世の中のことをまるで知らないのに、

本など読んで、知ったような気分で、

頭だけで理解しようとする。


しかし、現実は、

吃音という問題も、

まともに対応することができなかった。


女の子一人もきちんともてなすことができなかった。

仕事もできない。

お金も稼げない。

溺れそうでアップアップ。


問題が一つ一つと解決されて、

何とか中年になり、

ボランティア中心の生活になった。


普通の人から見れば、

とても気楽な生き方をしているように

思われたかも知れない。


ボランティアは全て自己責任なので、

普通の勤めより、大変。

もし、問題を起こせば、自分で処理するしかない。

いくら頑張っても、収入はゼロ。

褒められることは少ない。

やり過ぎて、けなされることはあるが。


しかし、いい経験したと思う。

その結果、分かったことがある。


月給取りと言われているサラリーマンも、

ボランティアみたいなものだと、いうこと。


仕事でやっていることは、社会のためになっている。

社会奉仕と同じ精神。

いくらか報酬があるが、

いくら献身的に勤めても、

報酬につながるとはかぎらない。

褒められること少なく、けなされることが多い。

ボランティアと、ほとんど一緒。


サラリーマンとボランティアが同じだというと、

叱られそうだけど、

私は今でもそう思っている。


社会の中で生きることはボランティアのようなもの。

かもしれない。




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