売上は価値の総和、利益は工夫の総和

今日は僕の根底にある、ビジネスの考え方の基礎部分を書きたいと思います。

27歳の時、ちょうどヤフーにてリクルートと合弁会社を立ち上げる時にこの言葉に出会いました。

「売上は価値の総和、利益は工夫の総和」

以降、ビジネスをする際はこの言葉の意味するところを常に意識してやってきました。これはものすごく単純であり、かつ当たり前の事です。

お客様に”ありがとう”といってもらえるギリギリが丁度よい

お金儲けをする時にお金の事を考えるのではなく、正当な価値との等価交換をお金という媒介を通じて返してもらう。つまり売上(トップライン)とは、お客様が価値提供のお返しにくれた価値というわけです。

そして、最高に良いのが等価交換してくれる際に「ありがとう」といってくれる。それが丁度よい具合なのだと思うのです。

時代によって貨幣の価値は変わりますが、いまでいうと喫茶店でコーヒーを450円ぐらいで飲んで、「ありがとう」と言ってお店をでる。こんな感覚です。これが1200円だったらなんか「高い」と感じ二度とその店にはいきませんし、100円だったら変に疑うしなんか美味しく感じない。

もちろん、接客の態度や環境のクオリティー込み込みの値段ではあるのでその時の満足感に対する対価の丁度良さになります。

ビジネスをする際、どうしても売上を伸ばしたいと思って、少しだけ欲張る傾向がでてきます。でも、ちょっと「高い」と感じると二度と使ってもらえないし、もっとひどい場合は悪い噂が広まってどんどん顧客を失う。この当たり前の力学を絶対に忘れてはいけないとおもってます。

そして同じぐらい重要なのが安すぎない事。ボランティアでやっているわけではないし、事業として行う以上「ありがとう」と感謝されるギリギリの丁度よい金額をもらう義務があるのです。これは価値を安売りする理由がないのと同時に、お客様にとっては等価交換することで恩も着せないしフェアなトレードが成立することを意味するからです。別の言い方をすると売上は社会からの評価とも言えます。自ら評価を下げる必要はないのかなと考えています。

そういうことを念頭にしっかりと価値を作ってトップラインを上げていく。そして、拡大再生産を繰り返し、企業として大きくなっていく。これが理想です。

利益は工夫であげていく

売上と同じくらい利益も重要です。当然ですが、利益を上げないと次の価値提供はできません。では、利益をどう出すのか?それは「工夫」をしてコストを下げることです。

この工夫はシステム化やフロー化によってどんどん効率があがります。そうすると、より利益が上がり、さらなる価値提供をすることができるのです

小さな積み重ねの工夫が、大きな利益につながっていきます。細かいコスト意識を全員でしっかり高めることができる組織体は本当にしっかりと利益を上げることができると思っています。

お金を使う時、本当に意味があるのか?もっとコストを下げれないか?常にそういったことを考えて動き、利益を出す。そして、さらなる価値提供を真剣に考える。

自分たちの価値提供とは何なのか?どんな価値を世の中に提供するのか?しっかりとクオリティーは高くできているか?常に、当たり前に、こんな考えが根付くと良いと思ってます。

僕が社長をやっているSupership社では、「売上は価値の総和、利益は工夫の総和」という、ビジネスにおいてシンプルで当たり前だけど、とても重要なことをきちんと実践していきたいと思っています。

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