坂上秋成

作家、文芸批評家。1984年生まれ。主な著書に小説『夜を聴く者』『惜日のアリス』【河出書房新社】。新作準備中です。ssakagami0727☆gmail.com

『きゃりーぱみゅぱみゅ大辞典』

完璧な一冊が現れた瞬間、他の辞典は一切の価値を失う。きゃりーぱみゅぱみゅを扱った辞典の総刊行点数は827冊だが、その中で二百年以上の時を経て読まれ続けたものはひとつだけだ。
 聖典の名は『栄光と色彩のきゃりーぱみゅぱみゅ大辞典』という。彼女の真理に近づきたいと願う人間たちにとっての侵されざる領域。執念や狂気といった陳腐な言葉はこの辞典への形容として不適切だ。そこにあるのは、人性と乖離した禍々しさと

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岡田磨里はいかにして「日常」を歪ませたか(※超未完成です、書いた経緯はツイッターをご確認ください、文体模倣です、完成予定はありません)

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 本論は岡田磨里が書いた「不感症」の概念を通して、10年代におけるオタク像を捉えなおそうとするものである。
 岡田磨里について、まずは基本的な情報を確認しておこう。アニメに詳しい読者はご存じだろうが、岡田は『とらドラ!』『凪のあすから』『心が叫びたがってるんだ』などの代表作を持つ脚本家であり、現在の日本アニメにおいて欠かせない存在となっている。そして彼女の作品の分析を行うことで、日本社会が抱

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単に「Fate/Grand Order」について呟き続けるだけのメモ帳(6月21日更新)

■2016_6_21 心臓ホルホルいつまでも
・天竺イベントはあっさり終了。しかし俺には心臓堀りという仕事が残っているのだった。とっくに交換アイテムは終わってるけどそれでも天竺級を周回し続ける。そこに(3回に1回くらい)心臓があるからさ! 別にすげー確率高いとかウマいってわけでもないんだけど、もう金曜日に術周回行って石5個で心臓ゼロとか嫌なんだよ。ってゆーかそもそもデーモンほとんど出てこない時点で

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むかし東浩紀さんが批評の書き方でこんなことを言っていた気がするメモ

※6年くらい前に東さんが、朝日カルチャーセンターで批評の書き方的な話をしてた時の簡易メモを元にしたものです。内容を正確に捉えてない箇所も多々あると思うので、あくまで僕が勝手にとってたメモってことでお願いします。

■安易に括弧を使わない

・単独と書けばいいところを「単独」とすると一見批評っぽくなる。

⇒しかしそれは、書いてる人間が単語の意味をちゃんと分かってないことの裏返しなので、避けるべき。

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ビジュアルノベル入門(2011.12ヴァージョン)

※以下の文章は僕が責任編集の一人を務めたサークル「BLACK PAST」発行のミニコミ誌『ビジュアルノベルの星霜圏』所収の文章を転載したものです。3年以上前に書いたものですが、まだ利用価値がありそうだったのでここに載せます。タイトル通り入門的に使ってもらえれば幸いです。むしろ古く感じる部分を色々な人に更新していってもらえればいいなと思ってます。

 本稿では、『ビジュアルノベルの星霜圏』を読む上で

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2015年度のビジュアルノベル関係メモ(3.4追記)

とにかく2015年はキラータイトルの数が現時点でヤバい。

ここに徐々に情報を追加していこうと思う。

◆『僕の一人戦争』 あかべぇそふとつぅ 2月27日発売

◆『Holy Breaker!』 Key 2月27日発売

◆『姉小路直子と銀色の死神』 みなとカーニバル 3月27日発売

◆『Angel Beats! 1st beat』 Key  5月29日発売

◆『サクラノ詩』 ケロQ 7月24

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