見出し画像

企業規模と組織の枠

転職活動を進める中で、いろんな規模の会社の面接を受けた。

スタートアップと大手、どちらも受けた。ちなみに今現在(まだ)在職中の会社はそこそこ歴史のある中小企業だ。

来月から行くことになっているのはモバイル広告を扱うスタートアップ企業。かの孫さんからも出資を受ける、いわゆるイケイケドンドンの小さな組織だ。

さらにそこの日本支社配属なので、日頃接する規模はさらに小さくなる。ぶっちゃけ、数えるのに片手で足りるくらいだ。

昨年末にここでの最終面接が終わり、内定をいただいた。条件交渉の一部始終はコチラ

…のだが、実はこのあと、韓国系の日本企業(大手)の面接を受ける機会をいただき、最終面接まで駒を進められた。ま、最終で落ちたのだけど(笑)

お見送り、という結果に対してそれなりにガーンとはなったけど、受けてよかったと思っている。

というのも、スタートアップと大企業、そして韓国企業と日本企業の違いというのを面接の節々でひしひしと感じたからだ。

前にも述べたとおり、わたしかこれからお世話になる組織はとても小さい。これまでお世話になってきた組織も、チームの規模としては小さい部類に入る。

一方、最後に受けた会社、ここは韓国系のバックグラウンドを持つ企業ではあるけど、ガッツリ日本の会社だった。

ここでは人が多い分、それぞれの役割分担がかなり明確に分けられている。各部署はそれぞれに与えられた役割に忠実に行動することが求められており、その線を超えて何かアクションを起こすことは許されない、という雰囲気を強く感じた。特定分野のプロフェッショナル集団という感じだ。

また、大手企業ということで元々が大手出身というメンバーも多く、その業界にどっぷりつかってないといわゆる「素人認定」されてしまう。

面接全体を通じて【組織の枠】を強く感じた。

わたしのように、他部署を巻き込みながら営業からクロージングまでのすべてのフェーズを短期間で広く浅く担当した、というキャリアは大きな会社では低めに評価されてしまう。こういった組織では狭く深く、この道10年やってきましたという人の方が高く評価されるようだ。実際、一次でも最終でもそこを突っ込まれた。

そうだった。こういう日本の見えない縄張り意識とか長くその業界にいるのがいいこと、みたいなのが嫌で韓国に出たんだった。

経験の濃さなら負けない自信はあるけれど、履歴書上の年数を言われるとこればかりはどうしようもない。

今回のお見送り理由も、経験不足と言われたわけだが、

「じゃああんた、最初っから最後まで全部やってみろっつったらできんのかコラァ」

って言ってやりたかったくらいだ。

何事も適材適所というものがあり、どうやらわたしは今の感じだと、小さめの組織である程度ざっくりとした業務範囲を自由にやらせてもらうのが性に合っているらしい。

大手のネームバリューと人脈、そして高収入を求めて受けたこの会社だったが、自分の仕事との付き合い方を再認識し、これから行く会社のポイントを上げられたというのは思わぬ副産物だった。

大企業に行くと部品になる、実に言い得て妙である。確かに彼らを見てても父を見ててもそう思う。組織の枠を外れた途端、部品だけでは動かない。

わたしは大型ジェット機のネジよりも、小さなドローンを目指したい。どちらがいい悪いじゃなくて、わたしはそっちがいい、それだけのことだ。

読んでくれてありが豆m(_ _)m よりよいコンテンツ作りを目指していきます。