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少女

少女はすでに老婆のようであった

いや少女のかたちをした老婆とでも言おうか

その眼差しは冷めて

唇の端は僅かに嘲笑の予感を浮かべている

適度に露出する肌は

見る者の心の動きを知る老獪さが滲み

燻みながら輝きを魅せる

何があなたをそうさせたのか

グリム童話に登場する

深い森の奥で行き交い出遭う

老いた魔女がするように

実りのない魔境へ誘うのか

きっと無垢な少女の時代もあったであろう

あなたの生きてきた時間を思い

少し悲しくなるのです。



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