見出し画像

淡麗なる朝に

見上げた太陽が朝から全てを黄色に染める
照りつける日差しが眩しくて
ネガの画像のように見える街並み
日陰に逃げてやっとポジ転換
静か過ぎてまるで時が止まったようだ
太陽に向かって走るのは文学的だけど
なんだか全然楽しくない
昨日より暑くないね
なんて外に出たのはいいけれど
あっという間に気温は上がって
淡麗なる朝の幻想は
朝露のように朝顔の葉から蒸発してゆく
蓄えれた地熱の振動が
また今朝も人間の精神を茹だらせて
卵の黄身が固まってボロボロ崩れていくように
意識を壊していくのだろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?