きりもみシュート

格闘技について良い議論を生むことができればと思います。

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最近の記事

朝倉未来vs平本蓮を現実的に見る

超RIZIN.3で遂に朝倉未来vs平本蓮が実現しました。 2021年頃以降平本から挑発を繰り返してきましたが、ようやく実現した因縁のカードではないでしょうか? おそらく超RIZIN.3のメインイベントになると思うし、2024年のRIZINの試合の中で最も注目される試合になる可能性もあります。 この試合のテーマを考えると会見で朝倉未来が語っていたように、彼の引退試合となるかどうかという点だと思います。 逆に言えばそれ以外のテーマは無いなという印象です。 榊原CEOがTHE

    • K-1新体制に望むこと

      先日、K-1の新体制についてどちらかというと否定的な意見を述べました。 最近のK-1の動向を追っていると、アドバイザーに就任した石井館長が結構前面に出てきているなという印象を受けます。 逆にカルロスは何をやっているのかという想いもありますが、石井館長のカリスマ性は健在です。 私は石井館長がアドバイザーになったとはいえ、そこまでK-1にはかかわらないと思っていました。 それがK-1アワードでは乾杯の挨拶をしたり、対戦カードの発表会見も同席しコメントする、K-1のルールに関し

      • K-1新体制についての考察

        1月19日と2月2日の記者会見で2024年のK-1最初の興業についていくつか発表されています。 大きくは以下3点です。 1.MAXの復活と-70キロのトーナメント 2.RISEとの対抗戦 3.石井館長のアドバイザー就任 この3点と遡って昨年7月の新体制発表について考えたことをまとめようと思います。 まず、カルロスP体制になり、K-1は原点回帰を目指す方向性になりました。 70キロを境目とし、70キロ以下をWORLDMAX、70キロより上の階級をWORLDGPと変更しまし

        • スーパーレック対武尊を見た感想~武尊はヒーローかヒールか~

          スーパーレック対武尊の試合を見ました。 いろんな人が言うように凄い試合でした。 格闘技を見ていて「いけ!いけ!」と叫んだのは、2010年のピーター・アーツ対セーム・シュルト以来だったでしょう。 結果はこれを見ている人はわかっていると思うし、試合内容についてもどうこう言えるだけの技術も私にはないので記載は控えます。 この試合後、日本の団体にはないリング上での敗者のインタビューで武尊が語った言葉がとても印象的でした。 大抵、今回の武尊のような立場になった選手は、「期待を裏切

        朝倉未来vs平本蓮を現実的に見る

          篠塚辰樹 vs. 冨澤大智を見て感じたこと

          大晦日のRIZIN.45の中で私が注目していた一戦である篠塚vs.冨澤ですが、結果は篠塚が二度ダウンを取り、判定で勝利となりました。 プロ戦績ではKrush2戦で現在はブレイキングダウンを主戦場としている選手とKrushの王者の一戦なので当然と言えば当然の結果ではありますが、KOされなかったのは少し意外ではありました。 現時点での冨澤のレベルとしてはKrushの王者クラスではなかったものの素人に毛が生えたレベルというわけでもないと試合を見て感じました。 また、試合後の冨澤

          篠塚辰樹 vs. 冨澤大智を見て感じたこと

          篠塚辰樹 vs. 冨澤大智とブレイキングダウンが嫌われる理由について

          RIZIN大晦日大会のカードが揃ってきており年末なんだなぁというのを感じています。 発表されたカードで気になったのが篠塚辰樹 vs. 冨澤大智の1戦です。 想像できるところではありましたが、冨澤のRIZIN参戦についてはやはり否定的な意見が多くありました。 篠塚は10月のKrushで新しくチャンピオンになった選手であり、トップクラスのキックボクサーと言ってよい存在です。 一方、冨澤に関してはKrushで2戦した後にブレイキングダウンに参戦した人で篠塚とはキャリアに雲泥の差が

          篠塚辰樹 vs. 冨澤大智とブレイキングダウンが嫌われる理由について

          THE MATCH 2022後のキックボクシング業界について

          長年実現が望まれていた天心対武尊が発表され、RISE対K-1という形で対抗戦も発表されたTHE MARCH 2022まであと2ヶ月を切りました。 会見ではYA-MANが芦澤と乱闘し天心武尊以外にも大きな話題を生み出し、盛り上がりを見せています。 先に言っておくとある意味このビッグイベントに水を差す内容になりますがどうしても気になることがあるのでそこに触れておこうと思いました。 今回のTHE MATCH 2022はRISEとK-1の王者や王者クラスが多数参戦する日本キック

          THE MATCH 2022後のキックボクシング業界について

          RIZIN33 久保優太対シバターについて

          2021年のRIZIN大晦日興行が無事終わりました。 扇久保博正の感動的なGP優勝と朝倉海の無念、那須川天心のRIZIN最終試合、朝倉未来のリベンジなどいろんな話題がありましたが、年明けのTwitterはそれらメインどころの試合ではない試合で盛り上がっています。 それは久保優太対シバターです。 試合はシバターが1Rに一本勝ちとなった試合ですが、どうも試合前に1Rは流して2R勝負するということをLINEでやり取りしていて八百長なのではないかと言われています。 あとこの試合

          RIZIN33 久保優太対シバターについて

          RIZIN LANDMARK01とインターネット配信について感じたこと

          昨日開催されたRIZIN LANDMARK01ですが、配信トラブルで試合開始が1時間遅れるなどある意味RIZINらしい興行となりました。 U-NEXTが唯一の覗き穴ということでしたがそのU-NEXTが耐えきれないくらい視聴者が殺到し、U-NEXT史上で過去一番の視聴者数を数えたようです。 過去の記録には有名アーティストのライブなども含まれており、RIZINにとって記念すべき偉業だと言って良いかもしれません。 アメリカでは格闘技はPPVが一般的ですが日本ではそれは無理だと

          RIZIN LANDMARK01とインターネット配信について感じたこと

          それぞれの横浜大会を見て感じたK-1とRISEの違い

          9月末はRIZIN、K-1、RISEとそれぞれの団体で大きな興行が開催されました。 その中で同じキックボクシング団体のK-1とRISEの違いを感じることがあったのでまとめます。 先にK-1、RISEを別の業界で例えるとK-1はテーマパーク、RISEは遊園地です。 どういうことかと言うとK-1は特定の選手や試合ではなくその興行自体を楽しみにしているファンが多く、RISEは特定の試合や選手を楽しみにしている人が多いということです。 まずはK-1から説明します。 テーマパ

          それぞれの横浜大会を見て感じたK-1とRISEの違い

          RIZINがケージを導入するべきかリングで継続するべきかについての個人的な見解

          最近RIZINが開催されると毎回話題になるRIZINはリングではなくケージにすべき問題について考えたことを綴りたいと思います。 まずRIZIN代表の榊原社長はケージ導入について否定的です。 その理由は先日You Tubeで公開されたダナ・ホワイトとの会談でも語られています。 個人的にはリングよりケージのほうが試合のストップも少ないし、ロープを掴む行為のような試合後に悪い意味で話題になる要素が減るので良いと考えています。 ただここで語りたいのは個人的な感想ではなくどちら

          RIZINがケージを導入するべきかリングで継続するべきかについての個人的な見解

          格闘技業界をもっと潤わせるために考えたこと

          最近数年前と比べ明らかに世間に格闘技が浸透している気がします。 2000年代の格闘技バブルの時と比べるとまだそこまで行っていませんが、2010年代初めのどうしようもない状況からは大きく前進していると思います。 そんな中でさらに格闘技業界を盛り上げようというかもっと潤うようにしようと考えた時、ポテンシャルとして考えられる事があると思いました。 それは競技人口の増加です。 競技というと誤解されるかもしれませんが、これは試合に出る人を増やしたいというわけではありません。

          格闘技業界をもっと潤わせるために考えたこと

          格闘家がアピールするポイントについて感じること

          私は旧K-1のヘビー級を見て格闘技が好きになり今に至る人間です。 だから自分の中での格闘技はすべて石井館長時代の旧K-1ヘビー級が基になっています。 その前提で今の格闘技業界に思うところがあります。 今の格闘技業界とかつての格闘技業界との違いとして①中量級以下の日本人中心②インターネットの発達による変化が挙げられると思います。 ①について例えば昔であればオランダ人のアーネスト・ホーストとフランス人のジェロム・レ・バンナが戦い方を巡って対立することなどがありましたが、今

          格闘家がアピールするポイントについて感じること

          那須川天心対武尊をRIZIN対K-1にしてはいけない理由

          昨年の大晦日のRIZINに武尊が登場して今年は那須川天心対武尊が行われることが確実視されている格闘技業界ですが、最近になって先走ったしかも内容の信憑性の怪しい記事が出るようになってきました。 この試合を実行するにあたりよく出てくるのがRIZINとK-1で交渉しているという記事です。 確かにRIZINは那須川天心、K-1は武尊がそれぞれ所属ファイターと言ってもいいかもしれません。 そしてファンの中ではこのカードのみならず団体間の対抗戦にすればいいという人も出てきています。

          那須川天心対武尊をRIZIN対K-1にしてはいけない理由

          2020年大晦日RIZIN26の感想

          大晦日からもう2週間経ちますがRIZIN26について色々感想があるのでここに置いていこうと思います。 それぞれの試合の感想を述べますが順番は試合順ではなく書きたい順にいきます。 堀口恭司対朝倉海 実は大晦日彼女と旅行に行っており、テレビを占領された影響で現役の一流選手の戦いではなく一線を退いたタイ人が芸人の尻を蹴って笑いを取る素人参加型格闘技を見させられたためこの試合の結果は妹の「堀口すごいね!!」というLINEで知りました。 これなら一人で大晦日を過ごしたほうがマシ

          2020年大晦日RIZIN26の感想

          皇治に学ぶ生き残る力

          大晦日のRIZINの対戦カードの中で最も賛否両論あったカードといえば五味対皇治の試合だと思います。 皇治はK-1を離脱してから白鳥や森本狂犬などRISE系のファイターに度々戦いたいと言われていますが、皇治は君等では話題にならないとスルーし、ファイターやファンからは逃げていると言われてきました。 大晦日の前にはついにyoutuberのシバターからも逃げるなと言われてしまいました。 そこで今回は皇治について考察していきます。 話題先行になりがちな皇治ですが強さという観点で

          皇治に学ぶ生き残る力