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2023年TDL、WSHコービンと別れるまで

 2021年夏にシャーザーとトレア・ターナーをトレードで放出し、2022年夏にはソトを放出して多くのプロスペクトを獲得しました。MLBレベルでの戦績こそ振るわないものの、プロスペクトを卒業した若手がMLBで経験を積み始め、そのうえでファームシステムも厚くなっているという状況。今夏はレンタル選手を主として売りつつ、あの選手との契約が終わるときに備えるべきでしょう。


〇先発投手

 トレバー・ウィリアムズ(残り半年) 放出可能性:B
 多彩な球種でほどほどに抑えるバックエンドスターター。WSHとしては放出の一択ですが、実績と今季の成績を考慮すると、需要が無い可能性もゼロではないのでBとしました。想定見返りは、傘下TOP30内1人を含む2~3人です。2021年デッドラインPITによるタイラー・アンダーソン放出と同程度を想定。

〇リリーフ投手

 カイル・フィネガン(残り2年半) 放出可能性:C
 30歳にしてファストボールが平均球速97mph以上に伸びたハードスロワー。バリューが下がらないうちの放出の可能性を考慮し、候補に挙げました。想定見返りは、傘下TOP10内1人を含む2~3人です。2020年デッドラインBALによるマイケル・ギブンズ放出と同程度を想定。

〇野手

 ジェイマー・カンデラリオ(残り半年) 放出可能性:A
 DETで弾けきれず、トレード先で活躍するところがカステヤノスに似ている三塁手。今季はキャリアハイなので売り一択でしょう。想定見返りは、MLBの若手1人又は傘下TOP10内1人を含む2~3人です。2021年デッドラインMIAによるスターリング・マルテ放出と同程度を想定。

 コーリー・ディッカーソン(残り半年) 放出可能性:B
 毎年絶妙に控え野手として生き残る程度のスタッツを残す中堅選手。売ろうと思えば売れると考え、放出可能性をBとしました。想定見返りは、PTBNLレベルが1人。2017年TEXによるジョナサン・ルクロイ放出と同程度。

 ドミニク・スミス(残り半年) 放出可能性:C
 NYMでレギュラーに定着しきれなかったところがデューダやアイク・デービスに似ているファースト。WSHは放出したいでしょうが、そもそも需要が無いという可能性を考慮して放出可能性をCとしました。想定見返りは、PTBNLレベルが1人。2017年TEXによるジョナサン・ルクロイ放出と同程度。

 レーン・トーマス(残り2年半) 放出可能性:D
 レンタルの最晩年レスターでスティール。移籍を機にポテンシャルを開花させた外野手。セルハイ狙いならあり得ると考え、放出可能性をDとして候補に挙げました。想定見返りは、全体TOP100クラス1人+さらに1~3人の2~4人。2121年オフTBによるオースティン・メドウズ放出と同程度。

〇総評

 OAK同様にほとんど売り切った状態なので候補は少ないです。ただ、若手へのシフトが進みつつあり、MLB1~2年目の選手が投打で経験を積んでおり、ファームも厚みを増しているので悲観するような状況ではありません。2024年オフにコービンの契約が切れればサラリーの余裕も大きくなります。そのうえでポイントはレーン・トーマスの扱いです。2018年デッドラインでTBが3年半残るアーチャーをメドウズ、グラスノウに代えて翌年以降コンテンダーとなったように、FAまで残り2年半と他の若手よりFAタイミングが数年早いトーマスをデビューしたばかりの元トッププロスペクトかトッププロスペクトを軸としたトレードで若返らせるというのは検討の余地があると思います。

※画像はMLB公式


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