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2023年TDL、COL地道に売りトレードを

 LADが相変わらず強いのは変わりませんが、なぜか大型補強したSDが低迷し、ARIがコンテンダーへの返り咲きを果たし、SFもブリッジイヤーを経てプレーオフ進出を狙える位置に来たナ・リーグ西地区でCOLの立ち位置は変わっていません。2年前の記事のときよりも状況は悪化しているように見えます。とにかく売れる選手を売ってファームのリストラを地道に進めるべきでしょう。


〇リリーフ投手

 ブレント・スーター(残り半年) 放出可能性:A
 MILで長年ソリッドなリリーバーとして活躍後、COLでもパフォーマンスを継続しています。チェンジアップにも見える80mph台前半のファストボールが武器です。想定見返りは、傘下TOP30内1人を含む1~2人です。2021年デッドラインCHCによるアンドリュー・チェイフィン放出と同程度を想定。

 ピアース・ジョンソン(残り半年) 放出可能性:B
 かつて阪神で活躍した剛腕。平均96mph台のファストボールとカーブのツーピッチスタイル。想定見返りは、傘下TOP30外1~2人です。2019年デッドラインSEAによるハンター・ストリックランド放出と同程度を想定。xERAは悪くはないので需要はあると思います。ただ、やはりERA6点台なので放出できない可能性も考慮してBとしました。

 ブラッド・ハンド(残り半年) 放出可能性:B
 どこがいいのかよく分かりませんが、なぜかそこそこ抑えるリリーバー。想定見返りは、傘下TOP30外1~2人です。2019年デッドラインSEAによるハンター・ストリックランド放出と同程度を想定。昨年までの実績への信頼があれば獲得するチームも現れるでしょう。

 ダニエル・バード(残り1年半) 放出可能性:C
 タフなベテランリリーバー。想定見返りは、傘下TOP30内1人を含む1~2人です。2021年デッドラインCHCによるアンドリュー・チェイフィン放出と同程度を想定。バードは逆にFIPもxERAも悪いので防御率ほど評価されないかもしれないのでCとしました。

〇野手

 ランドール・グリチャック(残り半年) 放出可能性:A
 なぜかTORから5年エクステンションをもらえたラッキーな選手。想定見返りは、傘下TOP30内1人を含む1~2人です。2019年デッドラインDETによるニック・カステヤノス放出と同程度を想定。

 CJ.クロン(残り半年) 放出可能性:C
 強打の1Bも年々衰えを見せつつあります。今季は自慢の打撃スタッツがイマイチで1Bしか守れないこともあり、トレード需要は低そうです。xwOBAが.342と比較的高い点は好材料でしょうか。想定見返りは、PTBNLレベルが1人。2017年TEXによるジョナサン・ルクロイ放出と同程度。

 ジュリクソン・プロファー(残り半年) 放出可能性:D
 かつての全体TOP1の超一級品プロスペクト。ユーティリティ性とそこそこの打撃を併せ持つ選手として存在感を見せていましたが、2023年はLFしか守っていないうえに守備指標は壊滅的です。さらに打撃もキャリア最低クラスなので需要は小さいと言えそうです。想定見返りは、PTBNLレベルが1人。2017年TEXによるジョナサン・ルクロイ放出と同程度。

 チャーリー・ブラックモン(残り半年) 放出可能性:E
 驚異的なスタッツを残していたのもいつだったか忘れるほどの時期によく打っていた選手。元々守備の劣化が激しかったうえに今季はDH専門なので需要はとても小さいと思われます。wRC+が100に満たない点も踏まえるとトレードは厳しいでしょう。想定見返りは、PTBNLレベルが1人。2017年TEXによるジョナサン・ルクロイ放出と同程度。

 エリアス・ディアス(残り1年半) 放出可能性:B
 ある程度の打撃スタッツを見込める捕手。捕手が弱いチームであれば一定の需要がありそうです。2024年の年俸6.0Mはやや過大なので金銭負担の可能性もありそうです。想定見返りは、傘下TOP30内1人を含む1~2人です。2017年デッドラインMIAによるアデイニー・エチェバリア放出と同程度を想定。

〇総評

 やはり、ヘルマン・マルケスを売り損ねたことが痛手になりました。2年前に放出すべきと当noteで書きましたが、2024年のチームオプションが無意味になる結果に終わりました。それともオプションを行使してTJからの復帰後にトレードを試みるでしょうか?いずれにしてもアレナドを放出しながらキープした理由がよく分かりません。また、マクマホーンはともかくアントニオ・センザテラ、カイル・フリーランドとのエクステンションも意味不明でもう少し安く済んだように見えてしまいます。

 さらにトッププロスペクトだったブレンダン・ロジャースが開花しないうちにMLB4年目を終えようとしています。今季は怪我の影響で出場無しです。FAまでにトレードできそうにありません。2020年のデッドラインで買い手に回ったり、アレナドを売ったのに再建が進まないうちにブライアントを獲得したり、正直なところ、COLフロントの考えが分かりません。再建の目途をつけてバイエズを獲得したDETとも違うように見えます。

 いずれにしても2024年オフまでにFAになる選手は軒並売って耐え忍ぶしかなさそうです。ファームシステムのリストラは一応進んでいるので地道に厚くしていくことが重要でしょう。ただ、アレナドのサラリー負担が軽くなり、ブラックモンとの契約も終わるにも拘らず、調停対象の選手を含まずに70M以上がロックされるのは異常です。再建中も170M程度のペイロールを維持するのかもしれませんが、本来であれば1~3年契約の中堅どころを獲得するための原資に充て、トレード市場での転売を狙うべきだったと思います。

※画像はMLB公式

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