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2023年TDL、DETは売りそびれるな

 数年前から再建が続くDETですが、トーケルソンやグリーン、マイズ、スクバルのMLB昇格のタイミングでハビアー・バエズやエドゥアルド・ロドリゲスを獲得するなど勝負期への移行を試みたところ、早くも暗雲が立ち込めています。2年前の記事では3年後、つまり来年には強くなると書いたのですが、どうやらリスケになりそうです。とにかく今季はFAまで短い選手を売って少しでも将来の戦力の層を厚くすべきでしょう。以下、トレード候補を挙げます。
 ※想定見返りは、現状のパフォーマンスを維持し、デッドライン時点でIL入りしていない場合です。


〇先発投手

 エドゥアルド・ロドリゲス(残り3年半、2023年オフにオプトアウト)
 放出可能性:A
 移籍2年目にしてキャリアハイペースでスタッツを積み上げています。怪我から復帰した7月のスタッツはイマイチですが、持ち直せばオフにオプトアウト確実なので放出すべきでしょう。想定見返りは、傘下TOP10クラスのプロスペクト1~2人、それ以外に1~2人。2021年デッドラインPITによるホセ・キンタナ放出と同程度を想定。

 マイケル・ロレンゼン(残り半年) 放出可能性:A
 かつて二刀流を目指したパワーアーム。今季はキャリアハイペースです。想定見返りは、傘下TOP10クラスのプロスペクト1~2人、それ以外に1~2人。2021年デッドラインPITによるホセ・キンタナ放出と同程度を想定。

〇リリーフ投手

 ホセ・シスネロ(残り半年) 放出可能性:A
 30代になって開花したハードスロワー。FAで大金を得るためにモチベーションは高そうです。想定見返りは、傘下TOP30外1~2人です。2019年デッドラインSEAによるハンター・ストリックランド放出と同程度を想定。

 チェイスン・シュリーブ(残り半年) 放出可能性:A
 スプリッターが武器のベテラン左腕。想定見返りは、傘下TOP30外1~2人です。2019年デッドラインSEAによるハンター・ストリックランド放出と同程度を想定。

 タイラー・アレクサンダー(残り2年半) 放出可能性:D
 多彩な変化球を操る技巧派左腕リリーバー。もう少しパフォーマンスの向上を待って放出した方がいいかもしれません。想定見返りは、傘下TOP10内1人+他に1~2人です。2020年デッドラインBALによるマイケル・ギブンズ放出と同程度を想定。

〇総評

 マイズがTJリハビリ、スクーバル、マニングがやっと復帰となり、若いローテーション投手が中々揃わず、ハビアー・バイエズを獲得するも不良債権まっしぐらと再建が巧く進んでいない印象です。ただ、野手は全般的に若く、今季の経験を元にパフォーマンスを向上させる可能性は十分にあると思います。グリーン、カーペンター、バーリングスらは順調ですし、マッキンストリーもソリッドなユーティリティーに成長しそうです。トーケルソンもxwOBAやバレルを見れば将来性は十分です。先発ローテも今は怪我でいなかったり、復帰したばかりの投手が多いですがポテンシャルの高い投手は多く、デビュー後のパフォーマンスも悪くありません。

 また、上記の選手のうち、オプトアウトのあるロドリゲスを含む2023年限りの選手たちを売り切れば、ミゲレラの契約も終わり、スコープの支払いも終わるため、財政的な余裕も70M程度生れるのでFAで大物の補強もできるでしょう。あとはバイエズをエルズベリーやトゥロウィツキーのようにフェードアウトさせることが重要となります。バイエズの契約が残り2年になったタイミングで切るとすれば2026年が次のコンテンドターゲットとなるのではないでしょうか。

 なお、タイトルに売りそびれるなと書きましたが、今回は残念ながら数年前のマシュー・ボイドやマイケル・フルマーのような選手はいないので心配の必要は無さそうです。あとボイドは今年こそ売り物になるはずが、TJとなってしまいましたね。

※画像はMLB公式

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