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みんな同じ景色を見ているか

「スマホを触っていると遊んでいるように見える」

と上司から優しく諭される。たしかに、と思い、使用を控えるようにした。
しかし、最近はSNS上のバナーやLP制作のしごとも増え、画面で作ったものをスマホで確認しながら作業することも増えた。
ブレストのとき、「こんなコンテンツもありますよね」なんていいながら話題を広げるのに一役買ったことを思い出す。
職場でスマホを触っている状態でも、やっていることは全然違っている。

極端だが、もしかしたらその上司はスマホで電話と遊びでしかつかっていないのかもしれない、と思うようになった。

電車のなかでいつものようにソリティアをしようと思っていたが、その日はそんな気分ではなかった。
仕事終わりにはめずらしく、まわりを見渡す元気が残っていた。
やはりみんなおんなじようにスマホを覗き込んでいるが、本当に千差万別だった。

音ゲーや萌ゲー、マンガ、sportify、ニュースサイトやインスタグラムなども当然いるが、WEARなどのコーディネートアプリ、デイトレーダー、録画しておいたマツコの番組とか、パチプロかなんかのyoutubeを見ていたりした。
もちろんむりやり覗きこむような見方をしない範囲でだが、観察を続けたらもっと色々出てくるにちがいない。
もう本当にスマホでできないことから探したほうが早いくらい色々できるようになったなと痛感した。

この間はカフェで、新幹線の予約と、宿の予約、友達のプレゼント、つぎ買う服を探したり、読書のかきぬき、次つくる作品のアイデア出しなどを一気に行ったことがある。決めるタスクがたくさん溜まってくると、スマホとほぼ日を持ち出してカフェに数時間こもって一気に片付けるのだが、本当に色々を一回のカフェで、しかも高密度ですませてしまって本当にびっくりした。

こうなっては、本当にスマホというものを恐れ多く思った。同じ時間スマホを触っていて、どれだけ時間を有効に、またはムダにしてきているのか。
だってめちゃくちゃこわくない?同じような道具をもっているのに、知識の差だけで時間の質が変わるのって。

ちなみに、僕が一番スマホで助かっているのはメモアプリで、思いついたことを忘れる前にメモできるのが本当に便利だなぁとしみじみ。一概に、使っているアプリとかじゃないのかもね。