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指原さんや中井さんが受けたセクハラ発言の正体

1月17日放送のTBSラジオ「おぎやはぎのメガネびいき」で、信じられないトークが展開された。
先日、NGT48の中井りかさんと顔を合わせた2人は、あの事件へのネット上の噂に絡めて、中井さんの関与を疑う言葉を投げかけた。
それに対して中井さんは、涙ながらに無実を訴えた。
ここまでの流れを笑いながら話す2人。
更にその際に性的サービスを受けたという、とても笑えないボケを付け足す。
どちらがツッコミを入れるわけではなく。
そして疑いをかけられたことを、
「目立っているから仕方ないよな」
と言い切ったのだ。
先日のワイドナショーでの松本さんに対する批判が止まない中で、またも繰り返されるベテラン芸人によるセクハラ発言。
いや、もうこれはその域を超えて、名誉毀損もパワハラも含まれるのだが。
なぜこういうことが起きるのかを考えると、今のメディアの「高齢化」に結びつく。
かつてのテレビやラジオ界において、アイドルが出演するような番組の中心に立っているのは20~30代前半の男性芸能人が多かった。
彼女達との心の距離感は近く、イジりの中にも愛があった。
それが今では、若くて40代。
50~60代は当たり前という時代である。
彼らのほとんどは私生活の中で、アイドルと同じような世代の女性と接する機会が存在しない。
何が流行っているかも知らなければ、考え方も全くわからない。
アイドル文化にもついて行けない。
そこで笑いを生む方法は、セクハラや下ネタしか思いつかないのだ。
権力を持つのは彼らの方だから、アイドル側にはその言葉を上手く返す技術が求められる。
時には自らの感情を抑えて。
それが長けた人達がスタッフ側にも重宝されて、メディアの中で「ブレイク」していく。
イジった側は自分のやり方が「正しい」「面白くしてやった」と思い込む。
この図式が変わらずにエスカレートしていき、問題が一気に噴出しているのが現状なのだ。
今の視聴率を支えているのがシニア層だから、批判しているような若い層は少数派だから、別にこのままでもいいと考えている人達も少なくないのかもしれない。
だとしても、もう黙認していてはいけない時期に来ていると思う。
それをしないで何が「若者のテレビ離れ」だ。

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