「根本宗子と長井短のオールナイトニッポンZERO」はなぜ面白いのか

根本宗子さんと長井短さんのオールナイトニッポンZEROが聴いていて何のストレスもなく楽しめるのは、お2人が基本的に「自分の話」しかしないからです。
芸能ゴシップの話題であるとか、誰かへの妬みとかも一切なく。
それに合わせて投稿コーナーでもそういう方向性はあまりなく、リスナーも「自分」をさらけ出していて。
僕はこれが今後の深夜ラジオの進むべき道じゃないかと思っています。
生放送だから最新のニュースやトピックを取り上げる、というのが現在の定番だったりしますが、朝から晩までテレビでワイドショーが流れていたり、ネットニュースが飛び交う昨今、深夜ラジオはもうそこから抜けてもいいのではないでしょうか。
今こそ大衆に向けるのではなく、より深いパーソナルな世界へと戻っていく時期なのではないでしょうか。
それに対して「初めて聴く人はわかりにくい」という意見もあるかもしれないですけど、だからこそ興味を抱いた人達は自ら知ろうとして、結果としてパーソナリティーを好きになっていきます。
ラジオリスナーはそもそもマニアックな思考の持ち主ですから。
例えばかつてのとんねるずさんのオールナイトニッポンのトークなんてまさにそうでしたよね。
顔も知らないスタッフの皆さんの名前をリスナーが覚えて楽しんで、という。
更に言えばTHE ALFEEさんの「桜井の父」とかもそんな感じだったのではないでしょうか。
今、改めて求められているのはそこなんですよ。
なので僕は今後もお2人や番組を作っているスタッフの皆さんを強く応援していくつもりですし、もしも自分が深夜ラジオに関わるならこっちだなあとは思っています。

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