見出し画像

小説『蛇にピアス』から読み解く美容整形との繋がり

「19歳、痛みだけがリアルなら 痛みすら、私の一部になればいい」

こんなキャッチコピーで話題になった小説があります。それは『蛇にピアス(著)金原ひとみ氏』です。先日、2周目を読み終えました。この小説は芥川賞受賞作品で、小説が出版された4年後の2008年に実写映画化されました。それほど世間を騒がせたビックな作品だと私は思っています。

映画に出演しているのは吉高由里子さん、高良健吾さん、井浦新さん(ARATA)の大物俳優。ビックな面子につられ、10代の頃に1度だけ観ました。作品に関わった順番は、10代の頃に映画。24歳に小説と、普通は逆だろうと思うところですが、原作を読み終わり、何とも言えないモヤモヤした気持ちに包まれています。

作品を熱く語るのはさておき、今回のテーマは小説『蛇にピアス』から読み解く美容整形との繋がりです。なぜ美容整形との繋がりを書くのか。初めて見ていただく方にも分かりやすく説明すると「私は美容整形をして顔をかなり変えちゃっている人」だからです。

原作のある部分で、美容整形と繋がりがあるのでは?と、ピンと閃いたのがこの記事のはじまり、はじまり。

<目次>
1.『蛇にピアス』とは? 物語を簡単に解説する
2.『蛇にピアス』と美容整形の繋がりは、ある種の強さを感じたいから?
3.小説『蛇にピアス(著)金原ひとみ』の紹介

『蛇にピアス』とは? 物語を簡単に解説する

▲実写映画の予告編

スプリットタン(二つに割れた舌)を持つアマと同棲をする主人公ルイは、全身に刺青を入れたサディストの彫り師シバとも関係を持つ。

アマに影響を受けたルイは舌にピアスを入れ、背中にも刺青を掘り、身体改造にはまっていく。

ーーーー痛み、快楽、死、絶望、愛。自分とは何者かを必死に探し、生死とは一体何なのだろうかと問う10代の若者、主人公ルイの内面を覗いているような生々しい作品。

一言では片付けられない、感想を述べるのがとにかく難しい小説だと私は思います。道徳的観点から見ていいor悪いとも言えないですし、頭で考えても主人公ルイの気持ちを100%理解するのは本当に難しい。

しかし、私も10代後半の頃はこんなふうに思ったよな。という、どこか懐かしい感覚にもなり、生死というものをリアルに感じ取れた気持ちにもなれます。頭よりも、心に響く。そんな感じでしょうか。

蛇にピアスと美容整形の繋がりは、ある種の強さを感じたいから?

「蛇にピアス」のどこに美容整形の繋がりを感じたのかというと、作品のテーマの1つであるスプリットタン、タトゥー、ピアスの"身体改造"というキーワードです。身体改造という観点では、美容整形も一緒ではないかと思います。

この身体改造について、小説家 村上龍氏による解説の一部分にこんな一節があります↓

トマス・ハリスの小説『レッド・ドラゴン』の殺人者は、香港で赤い龍のタトゥーを入れた後に、トラウマを克服し強大な力を手に入れた感覚を持ってモンスターとして生まれ変わる。

タトゥーやボディーピアスには、親から受け継いだ身体を傷つけ変形させ加工することで、「遺伝的・生物的な連鎖」を断ち切り、ある種の強さを手に入れるという側面があるらしい。

中でも、美容整形と深い繋がりがあるような気がしたのは、解説文の「遺伝的・生物的な連鎖」を断ち切り、ある種の強さを手に入れるという側面があるらしいの部分。

私はこれまで、美容整形を何十回とやってきました。なので、顔の中で手をつけていない部分を探すのが難しいほどです。顔の印象を大きく変えたのは、今年の2月に受けた顔を小さくする美容整形です。上顎と下顎を切り離して削り取り、口元を後ろに下げる手術(ルフォー1、SSRO)そして頬骨は一度切り離して押し込み、縮小を。顎先を3分割した真ん中の骨を抜き取り、くっつけ、顎周辺を削って小さくしました(オトガイ水平骨切り、頬骨弓骨切り)こんな話を聞いていると、もうお腹いっぱいですよね。しかし顔を小さくする手術は、これまでやってきた美容整形の1部にすぎません。

ここで「まだ美容整形したいんだ」と私が言ったら、皆さん何と答えるでしょうか。「もう散々やったでしょ。そこらへんにしておきなよ」と言われる光景が目に浮かびます。実際に、私が美容整形をしていることを知っている友人に「鼻が気になっているから近々手術すると思う」と話すと、「えっ、またやるの?!」と驚愕な様子でした。

彼女は美容整形とは無縁で、顔を変えるなんて考えもしないタイプです(元々可愛いというのもありますが)彼女のような人が世間の大多数を占めていて、それを「一般的な価値観」とするならば、世間一般からすれば、私は"異常者"と映っても仕方ありません。

しかし、それでも「次何をやろうかな?」と考えてしまいますから、控えめにいって私は健康的ではない。もっというなら、頭がおかしいのかもしれません。美容整形が趣味というか、やらないと気が済まないというか、ここまでやっても「私は醜いから常に美容整形は必要なのだ」とさえ思っています。「目を二重にしたい」というコンプレックスを解消目的で整形デビューしたのが、気がつかないうちに別の目的にすり替わっていました。自分が醜いから、美しくなりたいからという一種の自己満足もあるでしょうけど、そんな単純な話ではないのだと思います。

25歳。私は人よりも未熟です。だから、なぜ美容整形をするのか。今、明確な理由を答えることできません。本音を言えば、自分が何者かさえもよく分からないのです。

一言では片付けられない心の奥底にある、美容整形をする不透明な理由を探っていた時に、上記の村上龍氏の解説文を読みました。私はもはや"身体改造"の部類に入っていて、「遺伝的・生物的な連鎖」を断ち切り、ある種の強さを得たい。だから美容整形をする。

そんな本質的な理由があったら、美容整形がやめられないのにも納得かな。しっくりくるな。と、思えたわけです。美容整形をすると強くなれる気がしますから。容姿に自信がなくて美容整形をした。そして少しだけ自信が持てた=強くなれた。整形デビュー当初に得たあの感覚を、きっと今でも獲得し続けたいと思っているのかもしれません。

小説『蛇にピアス(著)金原ひとみ』の紹介

本書は120Pほどの薄い小説。1時間もあれば読めてしまうボリュームです。そのボリュームなのに、内容は濃い。また、著者の金原ひとみ氏の書く文体は、引っかかることなく流れるように進むので、スルスルと頭の入っていき、情景も思い浮かべやすいのが特徴。映画をご覧になった方なら、映画のワンシーンと繋がる箇所がたくさんあると思います。「あ、ここはあのシーンだな」みたいな。と、思わせるくらい映画では原作の内容を忠実に再現しているってことですね。

原作『蛇にピアス(著)金原ひとみ』はこちらからどうぞ↓

>蛇にピアス(集英社文庫)


※最後まで読んでいただいた方、読んだよ!の「スキ」をお願いします♪

▼運営ブログ
美しくなければ生きていけない
https://seina.love/

▼SNSはこちら
・Twitter
https://twitter.com/st_0905

・Instagram
https://www.instagram.com/seina2500/?hl=ja

・Facebook
https://www.facebook.com/utsukusikunakerebaikiteikenai/

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。あなたの何気ないスキがモチベーションに繋がります。売上金・サポートの一部は動物愛護団体へ寄付しています