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最近いろんな企業やみんなが急に「AI活用」と言い出した理由と、実際に社員みんながAIを活用するためには何をすればいいのかを考える

AIを敵とみなしている人、味方につけようと必死に勉強している人、まったく関係なく日々を過ごしている人それぞれですが、最近はいろんなところで「AI活用」の話を聞くようになってきました。
特に大企業〜中規模企業は必死にAIを活用しようとしています。
しかし、AIをうまく活用している会社とそうでない会社に結構分かれているように感じます。

こんなにはっきりとは分かれてないけど…

これはなぜかをわたしなりに深掘りしたいと思います。

AIの活用状況は2023年の前半と後半ではまるっきり違う

まずはMMD研究所さんが2023年6月7日にリリースした調査データを見てください。

わたしが気になったのはこれ。

AIサービスの利用状況 (出所:MMD研究所)

2023年5月8日~5月10日の期間で15歳~69歳の男女5,000人を対象に、対話型AIサービス3つの認知・利用状況を聞いたところ、「1ヶ月以内に利用した」「過去利用したことがある(1ヶ月以内には利用していない)」を合わせた利用経験の割合は、ChatGPTは10.0%、Microsoft Bing AIは6.1%、LINE AIチャットくんは5.8%となった。

MMD研究所さんより

2023年5月にはAIを使っている人は約1割でした。
chatGPTがめちゃくちゃにバズってたときです。それでも1割。
みんなまだAIのこと話には聞いているけど、実際には使ったことがない状況だったのです。

一方こちらのデータを見てください。
株式会社Exa Enterprise AIさんが実施したアンケート結果です。

こちらがわたしの注目ポイントです。

生成AIの活用状況についてのアンケート結果(出所:Exa Enterprise AI)

すごいですね、2023年の前半と後半ではAI活用状況がまるで違うのです。
4月段階では日常的に使っている人は1割もいなかったのに、12月には3割になってます。時々使用な方を入れると7割を超えます。
これは調査元が企業の社員というところを差し引いても、驚きの数字です。

それから少し経った今は3月下旬ですが、上記を鑑みると腰が重い人でももう結構な人が何かしら試したことがあるのではないでしょうか。
そして、触れてみて感じるAIの便利さや凄さに気づき始めたのでは?
それで「AIを活用してかなければ置いていかれるのでは?」という不安を持つ人が増えたのではないでしょうか。

さすがにここまで不安ではないでしょうが

しかし企業内で急にchatGPTなどを導入しても使われない問題が発生する

これは意外と思われるかもしれませんが、そうなのです。せっかく企業がお金を出してAIを社員のみんなに使ってもらおうとしても使ってくれないという問題が出てきています。

先ほどの株式会社Exa Enterprise AIさんの調査を見てください。

この図です。

生成AIの活用促進策を行なっていない企業に対する、導入形態と利用率のアンケート結果
(出所:Exa Enterprise AI)

これは体感でもわかります。
ツールを限定導入をしても使ってくれないというのは悩みの種でよく聞く話です。それがAIツールでも起こっているのです。

だれもAIツールを使ってくれなくて憤る担当者のイメージ

限定導入するなら活用促進策をする必要がある

せっかく導入しても使ってくれないツールほど無駄なことはありません。使わない人はなぜ使わないか。それは使い道がわからないから。
2023年前半のころのみんなの状態です。
使う理由がないから使わないのです。便利さや凄さを知らないから使わないのです。

なので、一番最初に研修などをして、すごさを体感してもらったりする必要があります。そこでリスクも一緒に知ってもらうことでガバナンスも行えます。

あと、大事なことは
・AIの進化の速さが異常なのでAIのサービスも半年に一回くらいか最低でも一年に一回は見直す必要がある。
・加えて使い方も進化が激しいので研修も毎回アップデートする必要がある。

というところでしょうか。

研修を企画するのも参加するのも大変ですが…

企業でも個人でもAIの活用に成功するかどうかは、最終的には私たち一人がAIをどう受け入れ、使いこなすかにかかっています。
技術の進化に合わせて私たち自身も成長し、適応していけるよう頑張りたいですね。

きっとそのうちAIを使うのが当たり前になるからね

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