2024年春M3新作「Melancholic Liar」セルフライナーノーツ

病みました。


そう、病みました。


曲が。


最初の一言はそれでいいんか?
コンセプトはそうだしいいか。


だからこの話はフィクションつってんだろうが!
企画段階のとき辱ゲーかN◯Rゲーの計画書みたいなのがナイショ話。

曲のほうも加速したい傾向があってこのような形になりました。

というのは半分嘘です。
そうです、このライナーノーツにて私自身も嘘つきです。

大体収録曲でわかると思うのですが、
公募のときで出す曲をロング化できないかと考えて、
それぞれのコンセプトと繋げないかと考えると、
今回の展開になりました。
いくら3曲ロング化とかいえあと5曲書き下ろし合わせて8曲ですよ。
だから8曲フルボーカルはおかしいですって。

13曲か新譜2枚全部1人作曲する人もいるって?
…そうですね。




それでは以下は各曲のコメントです。




今回はそんなくどくなく直接いきます。




1. Crazy for you

Vocals:みそらみみ
Lyrics:叢神智斗紅
Guitars:のあのけ
Mix:Rosso.

今回は1曲目からバンドサウンドになります、お馴染みのゲーソン系です。
純愛系…と言いたいところではありますが、どちらというと重い女感はもうこの時点で出てる。
でも前作はこの明るい部分の描写が足りなかったと感じるのでもっと明るくなりたい、でもこの曲はどちらというと暗い寄りだよなー

ボーカルは初めてお願いしたみそらみみさん!
デジタル系で有名なSさんからの紹介で、
初めて歌を聞いてから刺さりました。
しかも毎回歌ってみたの選曲が良く、今後も呼びたい人の1人です。
欲に言えば後半パートの大事なとこを任せたい。
なので今回はアレをすることになりました。

ギターは初めてお願いしたのあのけさん!
私が考えたフレーズを投げたらめちゃくちゃかっこよくになってたし、
何よりこの系統のサビバッキングがパワーコードのみがほとんどでしたか、
高音コードバッキングもやってくれて完全にエモ方向に進みました、

今だに音楽のエモの意味がわからないけど。

そして初めてMixをお願いすることになりました!
やっぱ自分だけではできないものだなーの一言。
大変勉強になりました。

ちょうど制作途中でSuperior Drummer 3のセールがきて、
これは買うしかねぇと思いました、今回生系ドラムは全部これです(エキスパンションなし)、
最強ドラム音源の力、素晴らしいだろう?(言いたかっただけ)

制作途中音作り難しいと思ってあるプリセットを買ったのですが、
まさかプリセット制作者本人にバレてブースの前に来たのがいい思い出でしたw

2. 想い重ねて

Vocals:たねまき
Lyrics:叢神智斗紅
Guitars:のあのけ
Bass:北島優実

今回もたねまきさん+オシャレサウンドの組み合わせになりました。
が、歌詞をよく聞くとなんかヤバいこと言ってない?というのが狙いの一つです。
かわいい声に何を歌わせるんだ!その1。
曲名が出てくる前にざっくりの名前として「Bossanova」をつけましたか多分ボサノヴァではありません。

そして今回も変な楽曲構成になっており、前回だとサビがどんどん豪華になるに対して、
今回はサビが焦らされ、結構後半でやっとサビが来た構成になっておりますが、
たねまきさんのハモリ+コーラスは健在。
前回の反省点を活かし、もう少し高さを上げてやっとコーラスっぽくに聞こえるようになりました!
でもメロディ(特にリズム)は過去一難しいかもしれません…BPMが遅いのが救いかも?

そして歌のオーダーしてるとき「前回より年齢を5くらい下げてください」を書いた気がします、今見たらなんだそれだったしなんでそれを理解して歌えるんですかたねまきさんにもなりました。

1曲目もそうですが智斗紅さんの歌詞が本当に世界観にあってて俺の頭の中でも覗いたの?になりました。いや設定も半分書いてるので当然といえば当然ですが。
でもこれ、まだ前半なので本性が表れていない状態なんですよね…

ギターは引き続きのあのけさん!やっと念願のカッティングと言ったところでしょうか。
打ち込みのアコースティックギターもあるので、それに合わせてくださいという無茶振りなのに、
それもきっちりと対応してくれて大変感謝です。

そしてベースは北島さん!ちょうど先日GOODMANで前作参加してるボーカルのAさんのライブを見に行ったのですが、
そういえばここで北島さんのこと知ったなぁという奇遇もありました。
こういうオシャレ系といえばベースを動けば動くほどいいと思うので、
パートの繋ぎとして初のベースソロをお願いしました。どちらというとベースとドラムのソロ回し。
やっぱベースっすよベース。

3. Melancholic Liar

Vocals:月夜野ミスカ
Lyrics:月夜野ミスカ
Vocal Mix:イヌイトモタカ

実は前作の「激情に沈む落花」と同時期制作だったので、
こういうキーがぐるぐる回る曲が生まれたわけです。

というのは半分嘘で、元々K社のKから始まるコンテスト用でした。
BPM 260と主張していきます。
それでも遅いので次回こそBPM 300もそうですかBPM 3000くらい限界突破したい、歌う人がしぬ。

今回歌をお願いするのは月夜野ミスカさん!配信にも遊びに行ったんですけど、
お主もしかして音ゲーマーか?と思ったらほぼほぼ同世代でした。

そして今回のスタジオ収録枠にもあります、2回目のスタジオですがやっぱ実際会ったほうこそ即指示出せるのがいいですね!
この曲が最初の方から収録するので、曲が進むとミスカちゃんがどんどん覚醒しててオーラでも纏ってスタジオが心配になってきた、嘘です。

でも録音するうちにうまくなっていくのが本当。
特にBメロ最後の「まま」から終わるとこを何回録ることがあって、
「まま」とのことでバブみを感じました、ばぶぅ〜

公募用の2分尺からもそうですけど、歌が来てから編曲することが結構多いですね、
この曲だとAメロをソロっぽくにするか、またはBメロの最初がセリフっぽくにしてローファイ系にするなどの処理をあとからつけました。

歌詞も同じくミスカちゃん!癖〜の一言としか。
パートが変わるごとに転調する激しい楽曲でしたか、
今回もそれぞれのパートに意味を持たせてくれました。
そして今回のサブテーマである「ゴシック」の色もここから出てきたではないかなと思います!

そしてミスカちゃんの紹介で初めてボーカルMIXをお願いしました!
さすがにメイン5テイク+ハモリ2テイクだと作業時間がめちゃくちゃ食われてしまうので、
本当に大変助かりました!

4. 失楽園

Vocals:ことの&miya
Lyrics:ことの

Silverize.初のデュエット。
かわいい声に何歌わせるんだ。その2、しかも2人も。

PARADISE LOSTでもperditus†paradisusでもなく漢字の失楽園。
初めて7つの鍵盤と大きな円盤のゲームをやったバージョンが18だから何かしら因縁を感じる。
ゴシックと言いながら実際やってることはHard Renaissanceに近いかも、ハードルが高い、ハードルネッサンスだけに。

…そろそろこのネタ知ってる人が少ないぞおっさん。
ちょうど最近執行役員の新曲がありましたかさすがにジャケットのアレはすげぇ格好だなかと思います(音ゲーネタ)。

ことのさんもmiyaちゃんも以前から存在を知ってましたか、
自分の作風的には合わないだろうなぁとずっと思いました。
まさかこんな形で自分から声をかけるとは思ってませんでした。

歌詞もことのさんにお願いしました!
正直普段かわいい系歌ってる人にこんな闇深いなものをお願いしていいのかなと思ってるんですが、
本人はこういうの書きたかったのようで安心しました。
「タヒにたい」が出てくるのを見て本当にあのことのさんか?と思いました。

そして歌詞を確認していざボーカル収録へ、
元々はことのさんにかっこいい系でmiyaちゃんがかわいい系という対比にしたかったのですが

「かわいい系のほうが病み感出るかと思います。」

さすが自分の声をわかってる女だ、言葉の重みが違う。
リファレンス元の歌えるHard Renaissanceはかっこいい系寄りだし、
今だにカワボのハールネはありそうでないだし、物語のポジション的には試してみる価値があるかと判断し、今回の結果になりました。

2人が歌ってるとのことで、つまり2人が歌ってるということです。
SNSだと何言ってんだこいつ感がありますが、
「2人が歌ってるということは、ボーカル調整の作業も倍になる」ということです。

でも2回目サビ後半ことのさんmiyaちゃんそれぞれメイン2ハモリ2を左右に配置したときこれは勝ったわ感がありましたねぇ…

せっかくのデュエットだし、しかもお二人も初めましてとのことで、
どっかでソロバージョンも配布できればいいなと思っております。

5. ラブ・マトリクス

Vocals:小宮真央
Lyrics:葉月リョウヘイ(U-RASIA)

チュウニ公募のアレ。
クラブサウンド系の中では一番苦労したじゃないかなと思います。
マジで最初「これどうすんの?」と思ってました。

でも後半のPsyパートは1回だけと決めました。

元々チュウニの物語はホラーテイストな訳あり女の子(と正体不明の化け物)でしたか、
それをホラーテイストを抜きにして、病みかわいいの病む前の描写にして、Psyパートで堕ちさせる解釈でした。
なんでこんなにオリジナルの展開と合うのがを自分もリョウヘイさんもビックリです。

ボーカルは引き続き小宮真央さん、というかこの人じゃないと誰が適任やねん。
音ゲーキッズなのでこの人知らない人がいないかと思います、今だに「はーたらきたくーないー」が仕事中に勝手に脳内再生されます。

特に言いたいのは前半と後半はほぼ似たような歌い方でしたか、
映画音楽の編曲も後半の狂気的なPsy部分にも合っていて、
さすがとしか言えません。
そして何より生の時点でもピッチとリズムが素晴らしく、
正直ボーカル調整のとき本当に微調整しかしていません。

後半のPsyパートですが、BPM 190とのことなのでどちらというとFull OnじゃないほうのHi-Tech要素を入れたかったです。
Psyの意味でのHi-Techは本当に数えるくらいしか作れる人がいないので、歌モノ以外ではこっち方面に進みたいところです。

そしてボーカル曲にも関わらずベースドロップっぽいとこを作ってみました、音ゲーキッズなのでもっとこういうクラブ系ドロップをうまく作れるようになりたい…

歌詞に関してはかなりシンプルではありますが、
だからこそできる表現ではないかなとは思ってます。
後半サビの「光と闇の狭間で 彷徨い求める」がめちゃくちゃ好きです。
現代医学では治せない中二病持ちなので。

あと、公募用の2分半サイズに引き続きモールス信号は健在。内容は変えましたか。
ドンとカッを叩くゲームの2000シリーズから育てられたので必然的にこういう暗号系が好きになれるわけですよ。

BPM 190ですが前半パートが長かったとのことですし半分のBPM 95で許してくれませんかね?ダメですか…

6. ナイトメアラビット

Vocals:はらもりよしな
Lyrics:葉月リョウヘイ(U-RASIA)
Guitars:distortion clear
Bass:稲子まさのり

ある日(多分前作マスター終わった直後?)、ほぼほぼレギュラーになるリョウヘイさんにこう言いました。
「歌わせたい人とかいる?」と、
そこであげたのがはらもりよしなさんでした。
ちなみに曲は過去に作ったストックものですが、正式的なリリースして世に出るのは初。

辱系美少女ゲーソン+パンクロック系を目指しました。
今作の叫びポジション。

元々音ゲー公募などではらよさんの名前を見かけた時、
歌を聞いてどちらというとパワー系のほうを歌わせたいなーと思ったのですが、
Twitterで病み系どうですかって軽く呟くと「割と得意です!」と返されました、
「この人じゃないとありえない!」がある同時、こう簡単にボーカルを採用することもあったりします。

元々呼びたかったので純粋に言い訳な気がしますか。

とにかくサビでひたすらシンバルをうるさいほど鳴らしたい!!
というかこの曲のすべてがサビのシンバルと言っても過言ではない。
入稿終わった後外食するとき偶然参考元の曲が聞こえて笑っちゃった。
イントロのギターアルペジオがめちゃ難しいやつ。

歌詞ですが、過去一番シラブルを使ったとのことです。
「この手の曲が非日常的な描写が多いかと思いますが(なぜか深夜2時が多い)」
→最終電車を見送ったホーム(Aメロ)
「レベルが高いかまってちゃん、はいはい私が悪いそれでいいでしょう!」
→はいはい全て私のせいです!(ラスサビ)

ここまで何回もやり取りしてるからこそできることではないかなと思ってます。

ギターはラウド系でお馴染みのディスクリさん!
ソリッド的な音色でより硬めに聞こえるじゃないかなと思います、
特にところどころのシンセリフや最後のブラストビートに合わすのが見事でした、
ソロのハモリは最高に痺れました。

そしてラウド系で初めてベースもお願いしました!
過去に自分のCDで何回も参加してるはなさんのライブに参加してる稲子まさのりさんです!
いつかベースをお願いしよう!と思ったのですが、ラウド系を言うとここしかないじゃないかなと思ったのですが、
やっぱ打ち込みではできないフレーズが出てきて、生しか勝たん。

7. Merry-bad-end-terrarium

Vocals:月夜野ミスカ
Lyrics:月夜野ミスカ
Vocal Mix:イヌイトモタカ

ドンとカッを叩くゲームの公募のアレ。
曲名についてめちゃ悩んだのですが、
全体的なバランスと物語の流れ的に英語を採用しました。

元々かなり激し目のBPM 215+怒涛な展開だったので、
これどうしようかと結構悩みました。
ですが、同じ組み合わせとしては対照的に転調しない曲だったので
歌い方の感情で変化をつけようとしました。同居人は声優さんですし。

その代わりに、1番歌メロも2番歌メロもほぼほぼ同じだった気がします、
これ以上ボーカルに負担をかけたくないので。

その上に、2番歌い終わったら何するのと非常に悩みましたか、
同居人は声優さんとのことでセリフを喋らせました。

セリフ部分は花占いを想定してます。
せっかくのスタジオですので一気に2曲も収録したのですが、
この曲に関しては2番目で収録しました、
収録当日までセリフの内容がわからない状態ですが。

簡単に自分のキモオタ声でやってみて、はいわかりましたとのことで録音ブースに出てから

ほぼほぼ1発でCDに収録されてるあのセリフが聞こえました。
あんまりにも演技がうますぎて自分何か悪いことでもしたのかと思うほどよかった。
私だけではなくエンジニアの七誌さんもさすがとしか言いようがない。

その他、収録の時で「ん?いまなんでもって?って言われるのがちょっと心配になる以外問題ないです」と出したのですが、
「わざとその歌詞にしてるんですよ」と返されました。ミームに毒されすぎである。

これもMelancholic Liar(曲)と同じメイン5+ハモリ2ですが、
ラスサビ一番盛り上がる「それでも私を選ぶの?」を普通1+テンション高め2+ダウナー2を指示してて、スタジオでとりあえず同時再生させてみて(略してミスカ合唱団)大正解でした。

また、これもテイク数の多さ+キー選び+セリフありとのことで、
かなり高難易度にも関わらず全部うまくやってくれたイヌイトモタカさんに感謝しきれません!
本当に大変助かりました!

8. Heart of Insanity

Vocals:BΣretta Crossrain
Lyrics:QURELESS
Guitars:distortion clear

9文字漢字のアレみたいのをやりたくて。
美少女ゲームに対してBlackから始まるあのブランドを勧めるのは2人もいる世界線。(しかも2人もこのCDの関係者)
ラブ・マトリクスの2分半サイズを制作するとき美少女ゲームの場合ではどんな曲になるだろうと調べたらとんでもない世界を見つかった。
三大電波ゲーのアレみたいな曲を作って歌わせたし、
今回は描写が非常に激しいのアレです、物語の最後にも最適ですし。

ボーカルは正直非常に悩みました。
かなり特徴的な上にヘビメタにも埋もれない声質、
そしてこのトリという枠。
そこで見つけたのはBΣretta Crossrainさんでした。

ゴシックとダークな設定、
そしてこの声質や歌枠での選曲、
この系統ならいけると確信しました。

歌詞に関しては初めてお願いしたQURELESSさん。
もう名前から救いがない感があってお察しとの感じです。
(QUREをCUREに変換したかLESSとのことでなしとの意味合いという自分の解釈)

まだボルテやってるときのしるば見てるか?おまえキラーマーメイドの作者と共作してるぞ?
もう、思いっきりやってくださいとしか言いようがないのですか、
「ワタシヲコロシテ」まで直球な表現がさすがにSilverize.でも初…

かもしれない。なにせ過去に薬中ソングやってたのでどっちのほうが狂ってるのがわからない。

ギターは引き続きディスクリさん。
16分裏のアクセント取り、サビの16分5-5-3(勝手な呼び方なので正式名称ではないです)
2回目AメロBメロのリズム変化、
ソロの繰り返しフレーズのオーダー、さらに最後すべてを壊す追いソロ。
それらを全部7弦ギターをこなす。
本当に頭があがりません。

Crazy for youに言及したSuperior Drummer 3に続いてMODO BASS 2も制作途中にセールしてて購入しました。今回打ち込み系ベースはこれです。
そして何よりドロップチューニング機能!
つまり何を言うと初めての5弦ベースというわけですよ。
7弦ギターに続いて5弦ベースで地にも届くほどの低音で送りいたします。

9. Crazy for you(QURELESS Remix)

はい、CDを取り込むとき「なんか増えてるぞw」と思うそこのあなた、

いつのまに8曲だけと言った?
8曲の紹介をしてたけど「全8曲」という記載が一切ありません。
なんならジャケットや映像からその表記をなくしたのは私です。
はい、ここでも私が嘘つきになりました。

そうです。隠しトラックです。
隠しになる原因はジャケット入稿やXFD音源がどうしても急ぎなので、
これはちゃんと本人に伝えて許可を取ってます。

お任せします。
BPM200かもしくはそれ以上、キックやベースの歪みサウンド、
必要であれば破壊感を出すためスピードコア要素の発砲を許可する。

とリファレンスに添えたくらいしか指示出せていません。
なんならHeart of Insanityを(今回のアルバムの中では比較的に)低いBPMにして、この本当の意味のBPM 240でグラデーションをつけることができました。
本当に言うならBPM 480表記したい、スピードコアの作家ですし。

入稿当日限界マスタリングでしたか、音源を受け取る時は
「おいこいつやりやがったなぁwww」
という感想でひたすら笑いました。

だってボーカルカットアップもブレイクビーツカットアップも今の自分では難しいもん。
なんならQURELESSさんも歌モノ作っていらっしゃるので、
本来サビだったとこをビルドアップで崩してカットアップ部分をサビっぽくに聞かせたのが自分では絶対出ないアイディアまであると思います。

また、リミックスを含め物語の1部にもなっております。
精神崩壊したあとを表現したい。
なんなら歌詞カードにさりげなくリミックス枠を表示させて、
ボーナストラックと見せかけてからの締めをやりたかった。

この隠しトラック枠でもいいんですが。
本当の意味の「隠しトラック」だとHeart of Insanityの後に無音を入れてこれを流して8曲のままになりますが、
さすがにやりすぎかなと思ってなしにしました。
あと純粋にマスタリングがめんどすぎるになるので。




そしてアート陣!




イラスト:四宮のん 様

このコンセプトを決めた時点でこの人にしようかなくらいかなり早い段階で決めました。
かわいいとダークが売りの絵柄がこのコンセプトの相性は最高。
制作途中モチベ上げの意味でラフの段階で関係者様に共有していますが、
満員一致でかわいいの感想をいただきました。可愛かろ。

ちなみに今回は過去のジャケットキャラの中で一番デカい。
設定を書いた時点はこうしたほうがいいと決めました。
ほらね、こういう系のキャラでヘイト溜まるの原因は主にそれでしょう?
そういう設定です。

歌詞の中でも描写が多かったリスカ痕は自分の指示で足しました。
あとお人形!設定的には彼女の化身だったわけですが、
ラフの時点でハイライトなしかつハサミで切られた痕が見られて、
これでMerry-bad-end-terrariumの花占いのアイディアが出てきたかもしれません。

デザイン:智斗紅PROJECT 様

今回もデザインをお願いしました。
気づく人がいるかと思いますが、リファレンス元はDLしての作品です。
あとで構図がRJ354469のほぼ左右反転と気づいて爆笑した話。
(※癖バレはともかくR-18コンテンツなので大人になってから調べてね)

そして引き続き歌詞カード。
色反転ですよ色反転。大好きになるじゃないですか。
フェーズを進むに連れて背景色を変わる歌詞カードしかできない演出。
8曲で6Pにも狭いと感じない空間取り、最高です。

ちなみにリミックスの件を知っており、どっかでトゥルートラックリストを仕込んでおります。
正直値段的にはスリムケースは圧倒的に良いのですが、
こういうデザイン的なギミックは細かい演出だからジュエルケースはやめられない。

XFD映像:みすと 様

前作に引き続きみすとさん。
そしてかなりキツいスケジュールにも関わらず受けてくれて本当にありがとうございました…!
とりあえず指示としてはレトロホラー的な粒子、
そしてテレビノイズ的なトランジション。
全体的に赤と黒と寒色系の色使い。

本来は前作と同じくXFDは1曲目のイントロにしたのですが、
映像的にさすがに明るすぎるので7曲目のイントロに差し替えました。
結果としてはヨシ!

そしてボイス担当のよもぎかすみさんから音声データを差し替えて、
さすがの演技から曲と曲の間に何かしら変化がほしいなぁと思ったわけですが、
今に上がった2曲毎に背景が変わる演出が出ました。
OKを出さない人いないでしょうこんなの。

機会あればフルコーラスの曲でMVお願いしたいと言いつつ、
この作風的な意味でどの曲にするかを無限に悩む。

でも今後も映像をお願い続けたいですねー映像があんまりにも良すぎるので。


というわけで2024年春M3でした!10000文字近く書いてて論文かよ。

前作以上に趣味全開で好き勝手にやり放題でしたか如何だったでしょうか?
実際今作リリースしてからやっと周りからすこし認められたことがあって、自分の「好き」を貫いた結果かなかと思ってます。

そして当然のように次回作のやるごとは全部決まってます。やりたいから。
でもその前に関西の音けっとから制作しないと怒られます。

それではまた。


こんな終わり方でいいんだっけ。

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