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令和カウントダウン 観測報告 -24時間、渋谷を追った軌跡 -

前回の投稿では、平成最後の日の東京の姿を五感で感じるべく平成最後の日 観測撮影【山手線全29駅】にて山手線全駅の駅周辺の観測撮影を行いました。

一方、「渋谷」という街に目を向けると、過去に渋谷ハロウィン2018 観測報告渋谷カウントダウン2019 観測報告でもまとめたように「お祭りゴトは渋谷」という空気感が形成されているめ、催し物としてのイベントがなかったとしても勝手に多くの人が集まってきて群集を形成し、盛り上がることが想定されます。「GW中という連休タイミング」であること、「月末月初のタイミング」ということなどを考えると、「年越しカウントダウン」を想起した人も多かったのではないでしょうか。

はたして、渋谷で「令和カウントダウン」は起きるのか。起きないのか。そんな想いを胸に秘め、4月30日、令和前日の渋谷の24時間を定点で観測してまいりました。(途中少し抜けて山手線一周したりしてるのは内緒です。)

■ 4月30日 0:00 

4月30日0:00の渋谷。スクランブル交差点。
パラパラと雨が降り始め、通常の雨の日の休日レベルで人が行きかっていました。

■ 4月30日 1:00-3:00

1時過ぎに終電で渋谷に来た人たちの群れ。駅からセンター街や道玄坂の方に多くの人が向かっていきました。

センター街入り口。平成も最後の方になって、入り口に雨宿りスポットができたのは個人的に重要なトピックです。

渋谷109前。109といえば、渋谷という街の文化を40年間支えてきたスポットでもあります。先日、周年プロジェクトの一環として新ロゴが発表されましたね!4月28日には点灯式も行われ、話題になっていました。

センター街マクドナルド前。お店を移動する人たちの動線が重なり合う場所でもあり、終電後ながら往来が途切れることのない場所でした。

宇田川交番前であり、ちとせ会館前。時間的に渋谷有数のクラブに入ってくる人の方が出てくる人より多かったです。肉横丁なども入っており、様々な人々が楽しい夜を過ごしていました。

円山町のクラブ前。雨の中、行列が出来ていました。やっぱり、クラブは一度入ってしまったら、傘が無くなることは前提ですよね。皆さんビニール傘でほぼ統一されていました。

**■ 4月30日 5:00-7:00

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5時頃には帰宅ラッシュが訪れていました。

始発後も、まだまだ遊びたりない人から、〆のご飯を食す人、一息つかないと帰れない人まで、さまざまな人がセンター街には残っていました。

7:00頃になると、まだ残っている人たちに対し、渋谷に仕事などの用事で訪れた人たちが相対的に多くなってきていました。

平成最後の日の渋谷の序盤戦を総括すると、平成最後感はほとんど感じられず、どうやら「GW中の1日」であったということが言えそうです。

■ 4月30日 13:00

ハチ公前やスクランブル交差点は人が溢れていました。日中ということもあってか、ビニール傘以外の傘比率が抜群に上がっていました。

■ 4月30日 19:00~22:00

雨が弱まっていることもあり、傘を差しているいる人、いない人がまちまちになっていました。たくさんの人が楽しい時間を過ごしているようでした。ハチ公前では平成や令和のフレーズという言葉が、少し増えた印象がありました。挨拶して割と早めの会話に入れる会話要素ということもあるのかもしれません。ただ、年越しカウントダウンのように、交通規制などは行われていませんでした。

■ 4月30日 23:00-23:59

23時を過ぎて、ハチ公前に急に人が増えてきました。30分を過ぎると、移動が困難になるくらい、混雑具合が激しくなっていました。YouTuberやライバーもスクランブル交差点で撮影や配信を精力的に行っていました。

それまで様子を見守っていたと思われる警察の方の動きも活発になり、直前には「イベントが行われない」旨のアナウンスを連呼していました。

■ 5月1日 0:00

24時になりTSUTAYAの上のビジョンの動画が落ちると共に、歓声が沸きました。催し物がない時のみんなが盛り上がる時計の針をどうするのかも関心の1つだったのですが、ビジョンの動画落ちるのがみんなの時計になるというのは1つの発見です。

仙台ではじょう光のページェントというイルミネーションが年末・クリスマスシーズンを盛り上げることで有名ですが、消灯が12月31日の24時に行われます。仙台の消灯の時間に仙台のけやき並木を訪れる人はもう少し静かに盛り上がっていた気もしますが、「消灯」は時計の合わせ方の1つの選択肢なのですね。

■ 5月1日 0:00 以降

スクランブル交差点で叫びたい人、ハイタッチをしたい人で人が溢れていました。ここで交通規制が入り、センター街とハチ公前の動線を塞がれ、動線が整理されました。人の波が激しく、傘をたたむ人も多く見られました。

ハロウィン、カウントダウンの両方で見た仮装の人も見かけたりしましたが、総じて仮装の人は数えるほどしか確認できませんでした。画栄えするからか、メディアの取材を受けている仮装の人たちもいたように思います。

カウントダウンの後、前日より多くの人が渋谷には溢れていたように思います。ただ、年越しほど、盛り上がりは長い時間続いておらず、交通規制も早い段階で解除されていましたし、暴徒が車をひっくり返すようなことも起きませんでした。

「令和カウントダウン」は、年越しを超えるような事にはならなかったとはいえ、誰もが無料で自由に使えるイベント権として機能していたということは言えるかもしれません。それぞれの集まりや出会いの「きっかけ」として活用され、様々な思い出がこの日には生まれたのではないかなと思います。

令和初の山手線の始発に乗り、帰途へついたのでありました。

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