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12人の怒れる男 大阪公演 8/3マチネ ロイヤル観劇

東京より暑くなかったように思えました!東京より気温が高かったので若干空調効いてたんですかね…?開演前はガンガンついてました。

東京公演と変わらないキャストさんも、全く違うお芝居で、本当に初めて見た舞台と同じくらい楽しませて頂きました。複数回見た舞台でこんなにワクワクしたのは初めてかもしれないです笑。

というかですね、聞いて欲しいんですけど、(この塊は飛ばしてくださっても構いません。お芝居全く関係ないので…💧)
私インディペンデントシアター2ndの行き方がわかってないまま向かったんですよ。恵美須町駅で降りて、まあよく分からないけどこっちだ!と思って思いっきり右曲がったんですよ。通天閣の下の商店街に入ってって、あれ…ここ…違くない…?ってなって戻ったんですけど、通行人の方で詳しそうな方もいないし、どうしよう…って思って困ってたんです。でもローソンがあって、とりあえずローソン入って水買って店員さんに聞いてみたんです。そしたら地図出してくれて、ペンで印つけてめっちゃわかりやすく教えてくれて…(私は最初に向かった方向と劇場が全く逆方向だったことにここで気づきました。)
めちゃくちゃ感謝してペコペコしてローソン出たんですよ。腕時計見たら11:00で、あっもう開場してる…これ間に合うかな…って思って早足で地図見ながら歩いてたら、ふと、あれ…?なんか足りない…?と変な感じがしてリュック漁ったら、なんと財布とスマホが無い!説明してもらってる時にローソンの、あの荷物置きみたいなところに置きっぱなしにしてきちゃったんですね。もう70メートルくらい進んでたんですけど、全力で走って戻って、ローソン入ったら店員さんが「あっ」ってニコニコしながら財布とスマホ渡してくれて…すみませんありがとうございます…って汗だくでいいながら受け取って…それでまた早足で劇場行って…汗だくで受付して…。もう本当に大惨事でした。ローソンの店員さんありがとうございました。本当に。(終わりです。)


前回同様めちゃくちゃ長いです。お時間ある際にでもどうぞ…💧


あと前回より私個人の意見が多いです。あくまで個人の意見です!絶対でも真実でもなんでもないのでそれをお忘れなきよう…ただの感想です。私の思ったことですので…💧


演出について

演出についての感想は前回と変わりません。
上着を脱ぐ演出や、無罪の言い表し方の演出は今回も感動しました。やっぱりすごい演出家さんなんですね。キムラさん。おとぎ裁判も楽しみにしてます!


脚本について

脚本についても前回と変わりません!
前回のnoteで「8号さんの『あなたの息子ではありませんよ』というセリフをなぜ中盤に埋めたのか」と書きましたが、やっぱり未だにちょっと引っかかってます。ですが、セリフが埋まってしまったように聞こえたのは7/20のマチネだけだったようです。今回はそこまで埋まってしまった感じはしませんでした!
完全に解釈に納得して理解した訳では無い仮説ですが、「言葉だけで物語を締めたくなかった」という感じかなと思いました。確かに言葉はとても影響力があるし、素敵なものだけど、言葉だけで物語を完結させてしまうのはもったいないと考えたのかな?と少しだけ思いました。(あんまり自信はないです)


演技 お芝居について

1号さん。ビジュアルについてひとつだけ。前髪可愛いですね!!スーツにあってます!その色にあってます!ちょっとよくわかんない皮みたいな靴可愛いかったです!あひる口多めありがとうございました。終わりです。
拓海さんは東京では4号さん役で、ずっと眉間にしわ寄せてたんですが、1号さんになっても比較的シワ寄せてたように思えました。なんですけど、4号さんのシワはThe不機嫌・態度悪い・人相悪そうだったんですけど(悪口多い)、1号さんは困ってる?みたいな感じに見えて、同じシワのはずなのに全然ちがくてやっぱりすごい役者さんなんだな…と改めて思いました。あと、4号さんの時はめっちゃ身長高い感じしたんですけど、今回はなんだか平均的くらいに低く見えました。(隣に尾形さんがいたからかもしれません。)
あと感情の上がり下がりが激しかったです。喧嘩し始めた人たちを宥めてる時は困り眉してちょっと弱っちい感じ(褒め言葉)だったんですが、怒る時はすごい怖い声で怖い顔して殺気立ってて、振れ幅が広い…と1人で感動してました。あと意外と切り替えが早いですよね。1号さん。拗ねてた時はなかなか直らなかったですけど、困りから笑顔へが瞬時に変わってて、おお…と見入りました。
あと歩き方が全然違いました。4号さんの時は、もっと重々しく?というかゆっくりずっしり歩いてたんですが、1号さんの拓海さんは軽い感じでたたんっと軽快な音が鳴るような歩き方で、歩き方にもこだわって、役の人柄を映しているんだな…と思いました。
全く関係ないですが拓海さん1号さんは紙コップを、丁寧に真ん中で折りたたんで捨てる派でした。拓海さん4号さんは潰してました。あと個人的に優勝した(アドリブ気味の)セリフは「俺を見ないでくださいよ!笑」ですね。あの、12号さんが日替わりのところで熱唱したあとに全員がにやにやしながら12号さんを見てた時に、12号さんが何故か1号さんをじっと見つめて目でなにかを語りかけてた時ですね。1号さんの一人称は僕…素が出ててめっちゃ面白かったです。
あと、1号さんの狡さについて前回のnoteで書かせていただいたんですが、今回舞台を見て少し変わったところがありますのでまたお話をさせていただきます(前役の登野城さんのお芝居では伝わらなかった、という訳ではなく、単に応援している拓海さんばかり見ていたら気づいたと言うだけですのでどうか勘違いなさらないでください💧)
1号さんは、自分の意見を言うのを後回しにしてて人に任せる狡さのある人、と思っていたのですが、今回拓海さんの1号さんを観て、それは少し違ったなと思いました。違うと思ったきっかけは表情です。
1号さんの表情の主なパターンは、困り顔、笑顔、真剣に話を聞く顔、そして少し俯きがちに何かを考える顔、話す人を見ているようなのにまるでどこか遠くを見ているかのような顔、この5つです。(個人の意見の上、あくまで主に、です。)
前回は最初の3つしか見れていなかったのですが、今回は後半のふたつを新たに感じました。後半2つの、1号さんのイメージと少し違う表情は、おそらく自分の意見を言ってそれが間違っていたら?と恐れているものと、意見を言わないでリスクから逃げる自分を恥じている表情だと思います。わたしには1号さんの表情からそのような心情が伝わってきました。
これに気づいて、彼はずるい人なんかではなく、責任を負いたくない気持ちと陪審員長としての責任感の狭間で迷い、揺れ動き、苦しんでいる人なんだなと感じました。
本当にそういう役で、そういうことが目当てでお芝居をしていたのかは本人さんたちに聞いてみないとわかりませんが、私はそう受け取りました。声や動きだけじゃなく、ふとした表情にも1号さんの心情が映されているなんて、本当に素敵な役者さんなんだなと、また改めて東拓海さんが好きになりました。
1号さんの本当の人柄に気づけたことや、拓海さんの素敵さを改めて知れたことは、超近距離でお芝居が見られるRY傍聴席という素敵なお席のおかげです。本当にナイコンさんには感謝しています。ありがとうございます!また機会があったら、他の公演も必ず見に行きます!

2号さん。前回は、くせ者で少し面白いおぼっちゃまとおう感じだと思いましたが、今回は意外と周りを見ているし、かなりしっかり考えている方でもある、ということがわかりました。
2号さんはふとした瞬間にも、必ず誰かを見ているようでした。まるでそのひとの本性を知ろうとしているようでした。このことから、2号さんはその人の人柄を行動や言動、表示などから読み取り、その人が信頼できるのからその人の意見の信憑性はどの程度かを考え判断してから、自分の意見に取り入れているのだなと気づきました。
私は2号さんのこの行動はとても正しいものだと思います。8号さんのように、最初から自分の意見を悪くいえば決めつける、のではなく、他人の視点から新たな意見を取り入れるのは真実を見極める上でとても重要なことだと思います。こういった意味では、2号さんは陪審員に1番向いているのかもしれないなと思いました。
判断力、決断が素早いのも大切ですが、じっくり慎重に判断するのも大切だなと学びました。本当に圧倒されました。2号さん。山口さん。途中から山口さんっていう認識がなくなるくらい深お芝居でした。ランブロサイン入り大切にします。

3号さん。前回書いたものがほぼ全てです。何度見ても本当にただただ圧倒されました。一つだけ言いたいことを言わせてください。
私ずっと水飲み場の後ろ辺にいたんですけど、3号さんが水飲み場のいすをばーんっと叩いた時、ちょうどそこにいて…もう分かると思うんですけど…真面目に1センチくらい飛びました…後ろに…。(声は我慢しました。ちゃんと。マナーなので。)迫力が凄すぎました。他の役も見てみたいな…YAhHoo!!!!…行きたい…名古屋来ないですかね…笑(うるさい)

4号さん。拓海さんの時の4号さんより、人を見下してる感が強いように感じました。ただその分表情や声の変化がかなり分かりやすく、どこで怒りを感じているのか、正しいと判断した意見、間違っていると否定した意見は何か、がよくわかりました。これらがわかったことによって、4号さんの誠実さがより浮き彫りになったようでした。4号さんが正しいと感じた意見は理論的で根拠がはっきりしているものばかりでした。また否定した意見は共感しずらいモノだったり人の感情が関わったものだったように思えました。
心情をわかり易く表現してくださるお芝居は、1度だけでも多くの人に大切なことが伝わるので、足立さんはいくつもの経験を経てこのような素晴らしいお芝居にたどり着いたのだなと感じました。本当に素敵でした。

5号さん。真面目な感想は前回と変わりません。相変わらず素敵な5号さんでした。ただ今回の方が、アドリブの笑いの部分の出演が多かったように思えました笑。アドリブの中心の12号さんがpatchの方だったからですかね?とても面白かったです。

6号さん。一つだけ新しい発見がありました。6号さんの一人称は俺なのに、みんなの前で発言する時だけアタシというところです。お年寄りに特に敬意を払っている、という印象でしたが一人称のことを気づいてから、誰に対しても敬意を払い、丁寧に接している、という印象に変わりました。原作にはなかったので脚本と役者さんの人柄の力ですね。よかったと思いました。

7号さん。こちらも新しい発見ありました。役についてではなく、役者さんについて。
誰かが話している時に、その人に目がいくような動きをしていたり、見取り図が倒れた時にさりげなく元に戻していたり、8/3マチネの回ではないですが8号さんがつまづいた時咄嗟に嘲笑してフォローしたり、機転を利かせたお芝居やハプニングにも即座に対応する柔軟さを感じました。7号さんでのお芝居が上手すぎて、もう素なのでは…?と思ってしまったりもしましたが、そう思わせるほど自然なお芝居だったのだなと思いました。主役や他の役をひきたてる上、自分の役もきっちりと演じる素敵な役者さんだということがわかりました。
生徒会の副会長とかしてそう…笑。

8号さん。新しく気づいたのは本当に表情がずっと穏やかだったことです。もちろんずっと微笑んでいた、という訳ではなく、怒りや悲しみの顔も穏やかだということです。思慮深く、慈愛に満ちている誠実な8号さんは実際にこういう風に怒って、こういうふうに笑うんだなと思うくらい繊細で重いお芝居でした。いや凄かったです。本当に。

9号さん。前回と同じです。舞台から去る時によろよろしていて本当に手を差し出しそうでした…ロイヤルの布を突き破って手を…笑。それくらい忠実なお芝居でした。違和感はゼロでした。

10号さん。前回と同じです。室さんのお芝居でも10号さんは人間でした。本当に素敵だった…(色々書きたいけど長くなりすぎるので、前回と同じは省くと決めているので書けない。)
一つだけ。水飲み場の所で、水入れる容器みたいなのに12号さんと7号さんが水を移しているシーンで、
12号「水?移します?僕がやりますよ!やります!」
7号「お?あ、そか?」
12号「ほら、よっと…見てください!水入れるの早い!」
7号「水入れるん早いってなんやねん笑」
10号「(我慢できず笑う)」
(10号さん無言でペットボトルを奪う)
12号「ん?水いります?僕入れますよ!」
10号「うるせえ、水なんてな、」
(ほんの数滴しかないペットボトルの残りの水をコップに入れる)
10号「ここから、こう、ほら、入れりゃいいんだよ。(我慢できず笑う)」
12号「あ、そうですか?笑」
10号「あぁ。」
(水を飲むが一口分もなく微笑しながら水の入った容器の方を持つ)
12号「ですよね、もうこんなしかなかったですもんね笑……あ、僕やりますよ!」
7号「おい今忘れてたやろ笑」
10号「うるせえ自分でやる。」
っていうアドリブっぽいシーンが本当に可愛らしくて、思わず笑っちゃいました。笑。

11号さん。何回観ても本当に必死で全力で、すごく素敵でした。前回と同じですが、本当に本当に素敵なお芝居でした。

12号さん。いやあのですね、アドリブが本当にすごい。ヤバい。拓海さんが恐れるのもわかります…笑。とにかく面白いし、なにかとぴょんぴょんしてて可愛いし、個人的に好きなのは「Apartment」「あぱーと、めんと?」「No,apartment!」「わかった!せーの、な。せーの!トリートメント!」でスベってたのが好きですね…笑。12号さんの、あの分からないけど間違ったことはしたくないっていう感じを本当に忠実に出してくれていて、12号さんそのままなんだなあと思いました。凄かったです。圧倒されました色々と。


原作、戯曲について

舞台を見たあとにもう一度観てみたら、また受け取り方が違っていて本当に深い作品なんだなと思いました…。本当に素敵な作品です。この作品に出会えてよかったです。


めちゃくちゃ長いのに最後までお付き合いいただきありがとうございました!
とっても楽しい舞台だったので、自分の感想を見返していても未だにワクワクしています。本当に素敵な舞台でした。来年、もし拓海さんが出ていなくても観に行けるようでしたら観に行きたいと思いました。なので、来年も期待しています!次は!地方に!どうぞ!笑

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