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#4 大阪在住のエンジニアが語る、フルリモートでもバリューを発揮できる働き方【STAFESおくのほそ道】

「STAFESおくのほそ道」と題しまして、「スタフェスで働く人たちってどんな人なの?」をテーマにお届けしていきます!

これはソフトウェアエンジニアの吉藤がホストするPodcast、Radio STAFESのシリーズ「STAFESおくのほそ道」の公開と合わせて、一部内容を記事化しています。

ソフトウェアエンジニア 吉藤

第4回目のお相手は、堂薗さんです。

ソフトウェアエンジニア 堂薗

話し手
堂薗 伸樹(ソフトウェアエンジニア)

経歴
前職では主にスマートフォン向けのソーシャルゲームのバックエンドの開発に従事。
2022年4月からスタフェスにフルリモートでジョイン。
大阪にて家族と犬と暮らしながら、入社半年で大きい案件のリリースを手掛ける。


現在のフルリモートでの業務について

吉藤:
今の、スタフェスでのお仕事について聞かせてください。

堂薗:
スターフェスティバルにジョインしてから、まだ公にはなってないんですけれども、法人向けに新しいサービスを開発しまして。一旦プレリリースという形で一部の企業様にだけ公開していて、11月ぐらいにリリースしたんですけれども、企業様の反応を伺いながら、追加の機能開発であるとかっていうのを引き続きやっているような感じです。

吉藤:
入社して半年で、すごい大きな機能のリリースを体験されて、バリバリとバリューを発揮されていらっしゃるところなんですが、堂薗さんは大阪でフルリモートされてるんですよね。スタフェスのエンジニアは、多くの人がリモートワークしてますけども、堂薗さん含め、最近リモートワークのメンバーが増えてきたんで、そのお話も聞きたいなと思ってお越しいただきました。
まず、スタフェスのことをどうやって見つけて、なぜ東京の会社で、スタフェスで働こうって思われたんですか?

堂薗:
元々は大阪のゲーム会社で開発業務に携わってたんですけれども、2020年でしたね、コロナ禍に突入したとき、当然緊急事態宣言が出たりして、前職でもリモートワークっていうのを初めてやってみたわけですよね。ちょうど僕も子供が生まれて間もないとき、子供が1歳か2歳ぐらいか、そんな時期でもあったんです。

リモートワークをやってみると「通勤時間に充てない分、子供と過ごせる時間が増えるなあ」と思うようになりました。転職するにあたっては、フルリモートでやれる会社を探していたというのがあります。

もちろん、リモートで業務するのと直接顔を突き合わせて業務するのと、それぞれにメリット・デメリットがあると思うんで、大阪で開発をするっていうのもなしではなかったんですけれども、フルリモートでやれるってなると、大阪に限定する必要がないのかなって。シンプルに東京の会社は数がめちゃくちゃ多いんですよね。大阪も会社がないわけではないですけど、やっぱり数が段違いでした。いろいろな転職サービスを通じて、勤務地の縛りなく、いろいろな会社を紹介していただいた中で、スタフェスを見つけることができまして、今回ご縁に繋がったというところです。

吉藤:
東京の会社っていうところでは不安はなかったですか?

堂薗:
大阪で働いてるときも一時的にリモートワークをやってたわけなんですが、コミュニケーションが減ったりはしたので、常時フルリモートという形で実際やっていけるのかって不安はゼロではなかったですね。
あと大阪以外となると、ぶっちゃけ知り合いがいない環境というのは間違いなくて。大阪の会社だと、知り合いのツテ頼ってとか、そもそも業界が狭いんで知った顔を見るとか多かったりするんですけれども。これまで自分が関わってきた以外でのエンジニアコミュニティへの参加ができていたわけではないので、本当に知らない環境でやっていくというのは、正直不安はありました。

吉藤:
入社されて、現在一緒にお仕事させてもらってるわけなんですけど、実際にフルリモートやってみて、つらさとか不便さは今のところありますか?

堂薗:
やっぱり、直接会う機会が少ないっていうのは、出社してたときに起きてたような偶発的なコミュニケーションが発生しづらいですよね。
例えば事務所の廊下ですれ違ってお互いの近況ちょっと話したりだとか、あとは僕はタバコは吸わないんですけれども、前職でよく喫煙者の方についていって、横でいろいろお話ししたりだとか、そういった機会がだいぶ減ってるっていうのはあります。

あとこれは全然困らないって人もいると思うんですけれども、飲みに行く機会がだいぶ減ってるなっていうのがあって。僕はお酒は飲めないんですけど、飲み会で職場の人と話しするのが結構好きっていうのもあって、仕事終わりに「今日行きますか」みたいなのが減っててつらいっていうのはありますね。

当然業務してる中で、仕事の話もしますし、ちょっとした雑談でお互いのことを知る場面も全然ゼロではないですけれども、とはいえ仕事外のコミュニケーションでより見えてくるその人の考えてることとか大事にしてる部分とかっていうのもあると思うんで、それを知る機会は減ってるなっていうのは感じてます。

吉藤:
そうですよね。「飲みに行こうか」みたいなのが苦手な方ももちろんいらっしゃるんで、そういう方にとってはいいのかなって思う反面、意外と避けた方がいいとされている、飲みに行くというコミュニケーションの仕方も、結構有効だったんだなって改めて思いますよね。堂薗さん、お酒は飲めないけど、飲みの場に行くのは嫌いじゃないってことなんですね。

堂薗:
そうなんです。ちょうど年末なので、忘年会とかのお誘いがSlackで流れてましたけど、「いいな~」と思いながら、新幹線移動というのもあってなかなか「行きます!」と言いにくいのもあり(笑)

吉藤:
いや、それだけのために東京に来るのはさすがにね(笑)
以前、堂薗さんが何度か東京オフィスに来られたとき、やっぱり身近に感じましたよ。仕事と関係ない雑談もできましたし。直接会うことのメリットは大きいなっていうのは思いますよね。

日々感じるフルリモートのメリット

吉藤:
フルリモートしててよかったなっていうメリットは何か感じますか?

堂薗:
これは共感される方も多いと思うんですけれども、通勤時間があります。前職では、片道1時間はかかっていたので、その時間が削れると思うと大きいですね。

あとは、「家族がいる」のがありがたいです。疲れて廊下に出ると、飼ってる犬がふと廊下の角から顔を出していてこっちを見ていて、すごく和みました。犬もそうですし、子供も家にいるので、業務中のちょっとしたコミュニケーション、家族と関わる時間が取れるっていうのはやっぱりめちゃくちゃ貴重ですね。

特に子供が小さいうちの時間って、今だけの時間なんで。子供が生まれてすぐ、前職での繁忙期と被ってしまったのもあって、子供が寝てる間に仕事に行って、仕事から帰ってきたら子供はもう寝てる…みたいな時期もあったりしたので、家族との時間が取れるのは非常にありがたいなと感じながら、お仕事させていただいてます。

あと、これは企業も求職者も同じだと思うんですけど、選択肢が増えましたよね。通勤圏の会社だけじゃなくって、遠くの会社を選べるっていうのは、もしかしたらエンジニアっていう職種だからこそできることなのかもしんないですけど、求職者の選択肢が広がるだけじゃなく、採用に苦労している企業も、地方の人が対象になっていくと出会いの数が増えて楽になるかもしれない。フルリモートならではのすごい大きなメリットだなと感じます。

吉藤:
フルリモートでの時間の使い方は、一番大きく変わったところですよね。
選択肢の話も共感です。前提として出社があったときは、転職したら出社可能なのか?みたいなところがあって、引っ越しを検討しなきゃいけなかったり、あるいは長距離の出勤時間を妥協しなきゃいけなかったり。その辺を一切考えなくてよくなったのは結構でかいですね。
余計なことを考えずに「この会社で働きたいな」って思ったら、その会社のことだけを評価して判断できるから、それはいいかもしれないですね。

コミュニケーションの課題発見と解決①

吉藤:
フルリモートだと、チームでそのコミュニケーションがなかなか取れないつらさもあると仰っていましたが、フルリモートでのチームとのコミュニケーションで、どういうことを心がけていらっしゃいますか?

堂薗:
確かに、直接的にお会いしてのコミュニケーションが減るっていうのもあるにはあるんですけれども、入社してすぐのオンボーディングで、すごい手厚くフォローをしてくれたのもあって、環境に適応はしやすかったっていうのがありますね。多分スターフェスティバルも、僕が入社したタイミングでは、既に1~2年リモートでやってきたのもあったと思うんですけど、コミュニケーションを能動的に取っていくのが重要ってみんな知っているというか、みなさん染み付いてたような印象があります。

僕もそれに倣って、能動的にコミュニケーションを取りに行くよう心がけているつもりです。さっき言った偶発的なコミュニケーションが起きにくいっていうのは事実なので、なるべくhuddle(Slackのハドルミーティング機能)に常駐してもらったりして、ちょっとした相談事とかっていうのはそれで取り扱いしていただいてますし、他のチームのhuddleを聞きに行ったりとか、逆に来ていただいたりとかで、会えない分を補ってやっているような感じですね。

あとはSlackでもなるべくリアクションするようにしています。コメントでも、スタンプでも。「見てるぞ」っていう反応がなくなっちゃうと、発言減っちゃうと思うんですよね。せっかく発信してくれた人に対して、リアクションを突き合わせることもあるんですけど、ちょっとした反応があるだけで安心して、「発信してよかったな」っていうのは絶対あると思うので、なるべく見逃さずを心がけています。コミュニケーションがどんどん自発的に増えていくようにはしていきたいですよね。

吉藤:
大事ですよねSlackのリアクション。「見てるぞ」っていうのを伝えるって大事だと思います。
堂薗さんの入社した直後にね、心的安全性の高い組織だっていうアウトプットしていただいてますけどまさにそういうところですよね。

Slackのオンボーディングチャンネルも、入社してすぐ最初からフルリモートなんで不安なところもあったかと思うんですけど、メンバーみんなで盛り上げて迎え入れられたんで良かったなと思います。

堂薗:
本当にね、なんだかなんかすごいテンション高い方たちだなっていう感じでした(笑)
東京で知らない人ばっかりっていう不安はあったんですけど、でもそういった緊張とか、初日で全部取っ払ってくれるような勢いで皆さんガヤガヤやってくれたので。

あと技術的なところの話で言うと、初めて触るようなスキルセットが結構あったので、どうしても質問事項はいっぱい出てくるんですけれども、そういう雰囲気で迎えてくれた分、あんまり遠慮もなく、いろいろ積極的に投げることができて、より早く適用できる環境になったかなと思います。

吉藤:
エンジニア以外の方とのコミュニケーションはどうですか?

堂薗:
足りてないなと思いますね。huddleにいるのも大体エンジニアのメンバーだけだったりするので、このPdMとかプロダクトオーナーの方とも当然デイリースクラムとかやってるんでコミュニケーションありますけど、まだ営業の方や経理の方とは時々Slackで問い合わせとかの対応でチャット上でやり取りするぐらいの方が多いので。

入社してから大きめのイベントが2つあって、1つはエンジニアだけで集まって、Win Session っていうのをやりますよね。その時は、夏頃に集まってエンジニアのメンバーとほぼ合わせてすることができました。

もう1つはスタコンですね。年に1回全社員で集まって開催するもの。ハイブリッドの開催だったので、大阪から参加することも可能ではあったんですけれども、せっかくの機会なので、東京の会場に直接行かせていただいたんです。そのとき、営業の方や情報システム部の方とも顔合わせして、そういうタイミングでしかなかなかお会いできない方が多いので、そういった機会があれば積極的に足を伸ばして行きたいとは思ってます。

吉藤:
いいですね。エンジニア以外の人ともね、関わりながら、巻き込みながら、やっていきたいですよね。

コミュニケーションの課題発見と解決②

吉藤:
冒頭でもありましたが、半年間で大きめのリリースを成し遂げられましたよね。その短い期間で、出会ったばかりのメンバーと一緒に完遂に持っていくって、結構難しいと思うんですね。
振り返ってみて、「これがあったからできたんだ」という要因があれば教えてください。

堂薗:
リリースまでは1週間ごとに毎週振り返ることをやってたんですね。
今週良かったことと、もっとこうすれば良かったこととを上げてやってたんですけれども、やっぱりチーム内の雰囲気とかコミュニケーションの取り方とか、結構ネガティブな意見が出る時期が多いというか、お互いに遠慮してる時期がなかったわけじゃないんです。

そういうのを毎週振り返って、お互いどうやったらより積極的に相談事ができるかとか、明るく楽しくやっていくためにはとか、毎週毎週積み重ねてやっていった結果、どんどんチーム内でのコミュニケーションが活性化していく感じでした。

それもあって、なかなか難しい箇所や、どうしたらいいかなっていう箇所の相談のしやすさがどんどん改善されていったし、コードレビューのフィードバックも速度が上がっていって、レビューからマージされるまでのサイクルも早まっていって。すごく良いサイクルがリリースまでに向けて出来上がっていったのかなと思います。

吉藤:
普段から密に、Slackのhuddle上でコミュニケーションしてますもんね。結果、活発に意見が出るようになってるって、まさに心理的安全性高い状況だなって、見てて思います。いいチームですよね。
フルリモートの働き方と言ってますけど、結局、コミュニケーションや振り返りといった大事なものが可視化されてきているだけなのかなっていうところでありますよね。

最後に

吉藤:
何か最後に言いたいことはありますか?

堂薗:
スターフェスティバル、いい会社だと思います。フルリモートとかは関係なく、ライフステージが近い方が多いので、そのあたりも働きやすいなと感じています。
例えば、子供が風邪引いたとかの家族都合でちょっと抜けたりするとか、その辺の理解も多いので、すごくやっぱり働きやすいです。働きやすさを求めて転職した部分もあるので。

ライフステージの近い方で同じような悩みを抱えてる方もいらっしゃるかなと思うので、ぜひ一緒に働きたいですね。関西圏の方だと飲みにもいけるのでいいですね。

吉藤:
これからもいろいろ発信してもらったり、またお話を聞いたりしたいなと思います。僕も大阪行きますんで!
今日は堂薗さんにお越しいただきました。ありがとうございました!

堂薗:
お待ちしてます!ありがとうございました!


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編集者から

最後までお読みいただきありがとうございました!

働き方改革という言葉を聞くようになりもうだいぶ経ちますが、今回はまさに働き方について考える回でした。
良くも悪くも「出社」という前提が取っ払われて、どこからでも(時差を考えると国内でのジョインが現実的ではある)仕事ができるようになった今、コミュニケーションの在り方は本当に多様化しているように感じます。

普段の連絡はチャットやオンライン通話が当たり前で、出社したときに誰かがいたらラッキー、みたいな出勤方法って、数年前までは考えられませんでした。
コミュニケーションの手法が分岐することによって、個人的には、煩雑化しているなあと思うときもあります。
口頭でやり取りしたっけ?Slackにログ残ってないっけ?とか・・・。情報をきちんと管理できていない表れなんですが。

一方で、大阪勤務が可能という点からもわかりますが、居住地関係なくジョインできるのは本当に強みですよね。企業からしても「優秀な人×会社に通える人」でなく「優秀な人」で採用活動ができるわけだから、視野が広がると思います。

ただ、インタビューでもあったように、偶発的なコミュニケーションは難しいので、各々が意識しないと会話ってなくなりそうだなと。だからこそ、リモート勤務が多いエンジニアチームってチャット内でのコミュニケーションが活発なのかも?とも思いました。

結論、リモートという環境下でも、クオリティを求めて、コミュニケーションツールでなくコミュニケーションの取り方に着目したっていうのは本当にポジティブな例だなと。
この多様化が定着していったら、柔軟な組織にまた一歩近づけそう!!

スタフェスおくのほそ道、今回は働き方についての回でした。
次回もお楽しみに!!

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