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#5 エンジニアからプロジェクトリーダーへ。年間MVPを受賞したクルーにこれまでとこれからを聞いてみた【七夕物語】

この企画では、「七夕物語」と称し、クルー(弊社では社員のことをクルーと呼びます)の思いをお届けいたします。
※本記事は、スターフェスティバルぴーぷる部(人事部)がインタビュー内容を編集してお届けしております。

第5回目のお相手は、吉藤さんです。

Product Manager / Software Engineer 吉藤徹

語り手紹介
プロダクトマネジメント部 吉藤徹(よしふじとおる)。
地方公務員からweb制作会社に転職し、その後、2020年2月にスタフェスにジョイン。
スタフェスのサービスの一つである「ごちクル Now」の開発に従事した後、現在はプロジェクトリーダーとして、「Kitchen Manager」プロジェクトをリードする。



入社当時のあれこれ

新卒では地方公務員として就職しました。一転、前職のタイミングで Web 制作会社に勤め、基本的なコーディングや、ウェブデザインに従事しました。次第にエンジニアリング領域に興味が出てきて、コーディングの幅を広げたり、個人的に独学で色々触ったりつくってみたりして、「エンジニアリング」にどんどん惹かれていきました。

エンジニアとしてスタフェスに入社したのは、2020年の2月なんですが、実は CTOのsotarokさん と入社のタイミングが一緒なんです。入社当日、「sotarokさんおるやんけ!ラッキー!」と驚いたのを覚えています。sotarokさんは業界内でも著名なエンジニアなので、同じ職場で働くことができるのは刺激になりますし、自身のキャリアを磨くにもいい機会だと思ったからです。

初めは「ごちクルNow」 の開発に1年半ほど従事しました。「ごちクルNow」はチーム人数が多くないのもあって、「一通り触れるようになる」という目標のもと、技術領域全般を触らせてもらっていました。

私はエンジニアとしてのキャリアが長いわけではなかったので、正直「ちょっとずつエンジニアリングの勉強をさせてもらって、ステップアップに繋がったらいいな」くらいの期待感だったんですけど、想像以上に色々なことをさせていただけたなと。

それこそ、入社直後から「ごちクルNow」という一つのプロダクトをまんべんなく触らせてもらえて、1年半で想像以上の成長ができたと思います。経験させてもらえる量と、そのスピード感とが濃くて、想像以上に色々なことをやらせてもらえるな、といういい意味でのギャップがありました。

その後、Kitchen Successというプロジェクトチームの中で、Kitchen Managerというプロダクト開発に携わるようになりました。
Kitchen Successというのは、お弁当の製造を担う製造パートナーのみなさんが、より能動的にECフードデリバリーを運営できるようにできる社内プロジェクトです。

たとえば、「ごちクル」では、製造パートナーさんが作ったお弁当商品の商品名や価格などの商品情報をスタフェス側が管理をしています。
将来的には、こうした商品情報、さらには注文情報も製造パートナーが主体的に管理できるように計画をしています。Kitchen Managerは、その管理システムを担うプロダクトです。

現在の業務について

現在 Kitchen Manager のプロジェクトリーダーとして従事しています。 

何を課題感として Kitchen Manager を立ち上げようとなったかというと、「ごちクル」などのスタフェスのサービスがいくつかある中で、サービス上の店舗情報や商品情報を、現在では、ほとんどの製造パートナーが直接管理することができないんです。
今まではそういうプロダクトがなかったので、製造パートナーがスタフェスのサービスに商品を載せたいと思ったら、担当営業をメインに、直接会話したり電話したりしてたわけです。

ですが、プラットフォームを自由に使っていただける仕組みを作って促していく、製造パートナーが自分たちで「商品を登録して売れるようにするんだ」という環境にしていくことができたら、自分で能動的に商品を登録して、店舗を運営して、「EC のフードデリバリーをやってくんだぞ」っていう風潮が作れると思うんです。

一方で、製造パートナーと一言で言っても、その方の EC サイトへの知見や興味関心度は異なりますよね。自分達と同じ世代の人たちが触るような Web サービスとかアプリを基準に作ってしまうと、ただただモダンにしてしまうだけで使いにくい方もいらっしゃると思うので、難しさを感じる場面もあります。
カスタマーサクセスなど、聞きたいときに聞ける「担当」がいるという安心感や環境は残しつつ、バランスをとっていきたいですね。

様々な製造パートナーに使っていただけるプロダクトを届けるっていう意味では、もちろん難しさもありますけど、逆にいうとそういうプロダクトってなかなか作る機会もないので、やりがいにもなっています。
インターフェースを考えるにしても、記載するテキストを考えるにしても、我々が当たり前に伝わると思っているものが、本当にちゃんと伝わるのか?っていうのは毎回検討しなきゃいけないので、大変さもありますが、私はそこに面白さも感じます。

難しさとやりがいでいうと、Kitchen Manager に加えて、スタフェスの管理基盤として、以前他のメンバーも話していた KAGUYA を作っているんですけど、スタフェスのビジネスの根幹を担っている運用とか、今実際に使用している SMS(内製の注文管理システム。スタフェス側で注文毎に入力をする) を「こういうものに変えた方がいいのでは?」を考えながら、変えながら、新しいプロダクトに反映させていっているので、ステークホルダーが非常に多いんですね。

それもあって、一つのことを変えるのもどうしても慎重になってしまうし、調整する範囲(人)も広いですし。SMS は、今実際に動いてるシステムでもあるので、すでにたくさんの製造パートナーさんに使っていただいているものですから、やり方を一つ変えますって言うだけでも周知することはたくさんありますし。関係する人の多さっていうところはかなり苦労しているところではありますね。

ただ社内に関しては、クルーがみんな真面目でしっかりしているので、「このメンバーで侃々諤々議論しあった末の結論なら、安心できるな。これでいけるな」って思えるものになるので、カロリーはすごく消費するんですけど、これだけのものを作ろうと思ったら必要な過程だとも思っています。

プロジェクトリーダーとして

Kitchen Manager の開発において、プロジェクトリーダーになったのは、2023年2月からでした。

プロジェクトリーダーになる前は、私自身もエンジニアとして携わっていましたが、関係する人が多い機能の開発に従事していたので、どうしても各所への確認・調整事項が多く、開発のスピードが上がらなかったんですよね。チームの課題として、確認・調整先が多い中で、どのようにスピード感を意識し続けるかというのがありました。ちょっと進んでは止まり、ちょっと進んでは止まりを繰り返していた状況だったんです。
私がプロジェクトリーダーになって、まず意識したことは、私が先回りしてそのブロッカーを排除していくっていう動きに専念するようにしたというのがあります。

14期(2022年7月~2023年6月)は、組織変更があったり、それに伴ってチームの人数も増えたりして、ある程度色々な開発に着手できるようになったという、人的リソース部分に余裕ができた変化の時期でもあったので、予め各所と話をしておいて、これまで以上にプロジェクトがスムーズに動くよう意識しています。

こういう考え方や動き方は、他のプロジェクトリーダーのやり方を見て真似ることもありますし、エンジニアリングマネージャーに「どう動いたらやりやすいか?」というようなことを相談したり、一緒にプロジェクトを動かすチームメンバーと話したりしています。プロジェクトメンバーの中でも、エンジニアチームとは2週間に1回振り返りミーティングを行っていて、「こういう進め方の方が動きやすい」というのは随時意見交換していますね。

セクシー賞を受賞

年間セクシー賞(MVP)を受賞できたことは、素直に嬉しかったです。一方で、すごく意外でした。
周囲と「なんとか予定してたところまではできたね」と話していたぐらい、自分の中では及第点だと思っていたんです。 CTO の sotarok さんからも「これぐらいはやってほしいよね(当たり前だよね)」というフィードバックをもらっていたので。
14期、プロジェクトチームに色々な困難が降り注いでましたが、そこをポジティブに乗り越えたっていう点を評価してもらえたのはすごく嬉しかったですし、他でもない sotarok さんが評価してくれたことで、やってよかったと思いました。

受賞理由のひとつに自身がパーソナリティを勤めている Podcast チャンネル「おくのほそ道」がありましたが、これも評価をいただき嬉しかったです。
「おくのほそ道」をそもそも始めようと思った理由は、14期は特に、採用に力を入れていたフェーズでもあったので、社外の方にスタフェスの中のことをよりイメージしていただくためには、テキストだけでなく、「肉声」があってもいいんじゃない?って思ったのがきっかけです。

スタフェスのテックブログ でのアウトプットとか、クルー個人のnoteでの技術記事とか、エンジニアチームはこれまでも個々でテキストベースのアウトプットは行っていたんですよ。私も、技術記事等テキストでアウトプットすることは何回かあったんですけど、「書く」のと「話す」のとって、人格変わった?ってくらい、印象が変わるんですよね。だから、もしかしたら他のエンジニアクルーもそうなのかな?って思ったんです。

文章を書くと背伸びをしたり、ぶっきらぼうに見えてしまったり、意図せず普段の自分とは違った表現になってしまう方もいると思っていて、それはそれでいいものになると思うんですけど、切り口を変えて、スタフェスで働くクルーのありのままの「人間性」を社外の方にも知っていただきたいと思い、配信を続けています。

成長曲線を描き直す

プロジェクトリーダーになったこともあり、入社当時に描いていた「数年後の自分はこうなっていたい」とは、また別の方向性に進んでいます。プロダクトやチームをマネジメントし始めて半年ほど経つので、ここからさらにプロダクトマネジメントのスキルも高めていきたいなと思っているところです。

今まではエンジニアリング領域に特化して勉強して手を動かしてきましたが、切り替えて、今の立場でできること、やった方がいいことは何でもチャレンジしたいなと。プロダクトマネジメントの勉強を継続するのはもちろん、ビジネスについても、デザイン回りについても、プロダクトマネジメントに通ずる知識をすべて吸収していきたいです。
今後のキャリアとしては、プロダクトマネジメントのスキルや経験をもっと伸ばしていきたいですね。エンジニアリング以外の領域を重点的に学んでいきたいと思います。

というのも、今のプロジェクトのゴールまでが本当に長い道のりで、果たして人間に可能なのか?!って感じがするくらいなんです。
スタフェスって優秀な方がたくさんいらっしゃるんですけど、みなさんスーパーマンすぎて、キャリアの参考にならないことも多いんですよね。「●●さんみたいになりたい!」って思ったら、遺伝子レベルで変えないと難しいなって思う、唯一無二な感じ(笑)
逆に言うと、今のプロジェクトのゴールが見えてきたら、私も唯一無二の個体になれているのかもと思うので、自分にできることを増やしつつ、着実に成長していけたらと思います。

編集後記

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
セクシー賞を受賞した吉藤さんにお話を伺ってきました。

吉藤さん、セクシー賞の受賞、本当におめでとうございます!
独学で始められたエンジニアリングから、現在はプロジェクトリーダーになられた変遷を伺いましたが、
どのタイミングでもとてもポジティブにアクションされてきたことが伝わりました。

Kitchen Success は、会社としてはもちろんですが、個人的にも、本当に大切なことだと思っています。
自分たちの製品やサービス、業務に対して、「自分の手の届くところに関しては自分でやりたい」と思う人って少なくないと思うんですよね。
だけど、手の広げ方がわからなかったり、それで取りこぼしがあったらどうしようと不安になったり、手を広げることに躊躇う人もいると思います。

Kitchen Success は製造パートナーの方たちのために、躊躇うことなく手を広げていただけるようにするもの。そのためのツールとして、 Kitchen Manager があり、適切なタイミングでサポートさせていただけるカスタマーサクセスがいる。
これが実現できたら、製造パートナーの方たちと、より強固なタッグを組めるのではないでしょうか。

そして、「おくのほそ道」!
実は、筆者も吉藤さんと一緒にコンテンツをつくってきたメンバーのひとりなので、立ち上げ当初から聴いています。
まず吉藤さんの声が良い!ハキハキしているから聴きやすいんですよね(Yusukeさん(社長)が「落語家のように話すね」と仰っていました)
話の拾い方も広げ方も上手で、毎回楽しみにしています。

吉藤さんのナイスなラジオパーソナリティ、みなさんもぜひ聴いてみてくださいね。


おくのほそ道
https://open.spotify.com/show/1yTJXpUJUWO5eMUZKFWzx8


プロジェクトリーダーとして、新たな目標をお話してくださった吉藤さん。今後のご活躍から、益々目が離せません!


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