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この事業をIPOへの大きな一歩にするために!半期セクシー賞(MVP賞)を受賞したロジスティクスチームの取り組みについて聞いてみた【ごちそうクルーの舞台裏】

この企画では、「ごちそうクルーの舞台裏」と称し、クルー(弊社では社員のことをクルーと呼びます)の対談の様子をお届けいたします。
※本記事は、スターフェスティバルぴーぷる部(人事部)がインタビュー内容を編集してお届けしております。

今回は、14期(2023年1月〜2023年6月)の半期MVPを受賞したロジスティクスチームに所属する3名の対談を覗いてきました。


店舗営業 樋口義人

語り手紹介
店舗営業部 部長 樋口義人(ひぐちよしと)。

スタロジのプロジェクトリーダーとして、また店舗営業部長として、各方面を管掌。
元々ぐるなびに在籍していたが、事業統合のタイミングで2020年1月スターフェスティバルに出向という形でジョイン。


企業営業 原島健

語り手紹介
企業営業部 原島健(はらしまけん)。

企業営業部の中でもロジスティクスに特化した4グループに所属。
2012年3月にスターフェスティバルにジョインしているので、11年目を迎えている。
もともとは物流会社でドライバーとして日々従事していたが、スターフェスティバルにジョインした後、配送サービス「スタロジ」の立ち上げに携わる。


PdM 関根亜季

語り手紹介
プロダクトマネジメント部 関根亜季(せきねあき)。

2016年新卒で入社し、8年目を迎えている。
大学時代にアルバイトとしてスターフェスティバルで働き、やりがいや楽しさ、環境に惹かれそのまま入社を決意。
現在はPdMとしてプロダクトを成長に導くため、日々邁進している。



「スタロジ」とは

樋口:スターフェスティバル(以下、スタフェス)のロジスティクス事業を略して「スタロジ」と言います。一言で表すと、「ごちクル」以外のあらゆる荷物を運ぶ事業です。なので、お弁当に限らずなんでも運びます。

そもそも、なぜ物流業界の事業が始まったかというと、提携している配送パートナーにお願いしているお弁当配送において、非効率な配送スケジュールだったんです。そこで、お弁当の配送時間帯以外は、定期便のお花など、ある程度配送スケジュールが決まっているものを配達することで、リソースを無駄なく活用し、双方がメリットとなる働き方を目指そう、という背景で始まった事業です。

「スタロジ」はスターフェスティバルが運営する、東京23区内一律3,500円(税抜)の法人に特化した配送シェアリングサービスです。当社では既存の中食事業のため、首都圏において毎日約200台の車両を稼働させています。その空き時間・空き容積を活用するため、低価格でのご案内が実現しました。

スタロジHPより引用)

当初は BtoB が中心でしたが、一昨年ぐらいから BtoC にも手を広げて、現在では toB、toC 関わらず、安定して発注いただけるようになってきました。

業務の中で意識していること

原島:「ロジ」、「物流」、「配送」など、様々な呼び方をするこの業界なのですが、私たちスタロジチームでは「物流」という共通言語のもと日々業務をしているので、「物流」で統一させていただきますね。

「物流」って、「輸送・配送」「保管」「包装」「荷役」「流通加工」「情報処理」という6つの機能でできているんです。
配送会社と呼ばれるものは、配送がメインです。スタロジチームも配送がメインではあるんですけど、配送だけだと、例えばA地点からB地点までものを運ぶ際に、まずできるかできないかが問われます。できるとなった場合、次に費用が問われます。同じものを同じ距離運ぶ場合、安い方が選ばれやすいです。

スタロジでは、システムを入れて管理をしたり、配送に他の機能をプラスαしてお客様に提案したりしています。前者でいうと、ドライバーさんが今どこにいて、次はどこに向かっているのかという情報をお客様(配送先)にお見せできるようにしたり、お客様が不在のときは、お荷物と不在情報がわかるように写真を撮ってクラウドに保存したりしています。また、

後者で言うと、毎週個人宅にお惣菜を配送する場合、通常の配送会社であれば工場からご自宅に配送して完了なんですけど、私たちは、そのお惣菜に保冷剤を入れて配送しています。

樋口:日々の業務やチームミーティングの中で課題改善として案を出し合って形になったものもありますし、営業のヒアリングの中で配送元の課題を一緒に掘り下げて、それをスタロジチームで改めて話し合って先方に提案して、という中で現在に至るものもあります。

ただ配送を行うだけでなく、プラスで他の機能も請け負うことで、付加価値を与えて永続的な配送を受託できるよう意識しています。

半期セクシー賞を受賞

関根:先ほど話に出て生きていたシステムに関して、メイン担当として作成にあたっていました。樋口さん、原島さんを始めとする営業の方たちが受注される案件がうまく動くよう、システムの基礎となる最低要件を満たすことに時間をかけてやってきたので、システムが一つの理由で大型案件を受注できたこと、その結果セクシー賞を受賞できたこと、すごく嬉しいです。

受注した大型案件が全国規模のものだったので、東京オフィスのクルーだけでなく、大阪支社のクルーと一緒に動けたことも嬉しいですね。エンジニアがいないチームではありますが、管理業務をシステム化できたこと、そこにメインで関われたこと、心から良かったと思います。

原島:そういった点が評価されたことに関して嬉しくはありますが、それより悔しさの方が大きいですね。セクシー賞って年間受賞と半期受賞とがありますが、今回私たちスタロジチームは半期受賞だったので、年間受賞目指して頑張りたいです。

一方で感じる課題

樋口:当然ではありますが、全国の配送網という面で見たときに、配送エリアのカバー率が高ければ高いほど大型案件になりやすいです。その点、私たちスタロジチームは、一部カバーできていないエリアがあるので、直近の課題としては、全国規模でしっかりカバーできる配送網を確実に作り上げていくことですね。さらに、冷凍も冷蔵もまかなえるようなコールドチェーンを作れたらいいなと思っています。

原島:先日のスタコンで社長のYusukeさん(スタフェスでは社長のことをYusukeさんと呼ぶ)も仰ってた「大手宅配企業3社」とスタロジを比較した際に、やっぱり配送網という点で、スタロジはまだまだ伸びしろがあると思います。

あとは完全なコールドチェーンの配送ができるようになりたいです。いわゆる一般的に「クール便」と言われるものは、「凍ったまま届けます」というものではなく、「なるべく保冷して届けます」という可能性もあるんですね。
「凍ったまま届けるクール便」が実現できたら、スタロジサービスはもっと拡大できるでしょうし、物流業界でも一つ突出した強みとなると考えています。

関根:私は、手離れするまでのタイムラグを課題に感じています。
保冷剤の案件に関しては、始まったときはうまく回らなくて、実は人力で頑張っていたんです。3ヶ月ぐらい、チームのみんなで配送もしたし、保冷剤も詰めていた時期がありました。他の案件の質やスピード感は落とせなかったので、大変な時期ではありましたが、工場や配送といった現場と、その調整を行う本社での課題認識の乖離を感じられたのは、一つの収穫でした。

ただやっぱりラグが生じると、一定期間その案件のみに注力することになるので、他のオペレーションが滞ったり、新しい案件に100%で打ち込めなかったりっていうのがあります。

どんどんノウハウを溜めて、少しでも早くその案件の仕組みを構築して、次の案件を受注するための動きをする、新しい案件の運用に着手する、それができるようになれば、これまで以上に効率よく動けるのではないかな、と思います。

スタロジでスタフェスを上場させたい!

原島:先ほどのコールドチェーンの件ももちろんなのですが、社会問題として、「2024年問題」というものがあるんですよね。働き方改革法案によって、ドライバーの労働時間に上限が課されることで生じるもので、 具体的には、ドライバーの時間外労働時間が制限されることで、一人当たりの走行距離が短くなり、ものを長距離運べなくなると言われているんです。

また、ずっと言われているのが「ドライバー不足」とか、「原油高騰」とか。物流業界にとってのいい話題がここ最近ないんですけれども、スタロジでお世話になっている配送パートナーさんはもちろん、スタフェスの全国展開をしている「ごちクル」でもお世話になっている配送パートナーさんに対しても、スタロジという事業で、こういった問題を解決するために一緒に考えて、動いていけるのではないかと思っています。

解決方法として、まずは配送の案件をたくさん受注して配送パートナーさんに依頼すること。それはアナログでなく、システム化されていること。その荷物に、常温だけでなく冷蔵・冷凍の商品があること。まだまだ不足しているピースを、作って、はめて、それを繰り返していった先で、物流業界の未来を少しでも明るく出来たら良いなと考えています。

また、物流業界の市場は約23兆と言われているので、1パーセント弱でもシェアが取れたら、スタロジとしての成長も見えてくると確信しています。
最初はお弁当の空き時間・空きスペースを使ってシェアリングをしよう!から始まった事業でしたが、これからは、全国規模で、冷蔵・冷凍も扱えて、宅配もできて、多くのドライバーさんが参入しやすくて。様々な可能性を秘めた事業として、サービスを拡大させることで、ひいてはスタフェス上場のための大きな一歩になっていきたいと思います。

編集後記

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
セクシー賞を受賞した、スタロジチームの3名にお話を伺ってきました。

筆者がスタフェスを知ったとき、「なぜフードデリバリー総合モールを運営する会社が配送まで行っているのか」と疑問に感じましたが、
理由の一つとして、「製造パートナー(レストランなどの製造元)に ”つくる” ことだけにフォーカスしてほしい」「デリバリービジネスへの参入のハードルを下げたい」というような思いから、配送も含めた一気通貫での仕組みを整えたという背景があります。

運用が落ち着くまで自分たちでお惣菜に保冷剤を詰めて配送していたというお話がありましたが、筆者は仕組みづくりが苦手なので、本当にすごいことだなと思いました。
何かを始めるときに、骨子を作って肉付けをしていく中で、初めから完璧な仕組みを作ることは難しくて、どうしても運用でカバーをしなければいけない瞬間って出てくると思うんです。
だけどそんなのお客さまからしたら関係なくて、お金をいただいたり、賛同いただいたりしている中で「事情を汲んでほしいです」なんて言えるわけもなくて。

通常業務もやらなければならない、仕組みを完璧なものにするためにまだまだ整備しなければならない、そんな中、自分たちで工場で作業して車を運転してお客さまに届けるって、まさにスタフェスのバリューの一つである「Go All Out」を体現しているなあと思いました。やってやれんことはない、ですね。

スタロジは、始めこそお弁当配達の空き時間・空き容積を利用してのサービス展開でしたが、今では様々な切り口からサービスを拡大しており、伸びしろが多いと感じるスタフェスの事業の一つとなっています。

サービスを拡大させた先で、社会問題の解決に一旦を担うこと、そしてスタフェスの上場に向けての大きな一歩となること。
大きな野望を語ってくれた、スタロジチームの今後の活躍から目が離せません!

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