ドキドキ!プリキュアについて【7】


5話以降のシリーズ構成案を提出したのは2012年10月2日です。
4話までは作品の雰囲気を構築するために一人で執筆しましたが、このお話から他のライターさんたちに入って貰うことになります。
5話担当の田中仁さんは、ドキプリのライター陣の中ではキャリアこそ一番浅いですが(って言うか他のメンバーが豪華すぎるんだ)実直なホンを書く方で、その実力は柴田Pのお墨付きです。この話も、マナが反省するくだりの描写をじっくり描いて貰いました。
プリキュアの一人をアイドルとして活躍させるというアイディアはこちらから提出したのですが、これにはバンダイさんも大いに乗ってくれて、劇中で真琴が装着するヘッドマイクが「ラブリーインカム」という形で発売になりました。まこぴーが歌うシーンは実質この話で初登場。劇中の真琴の振り付けを、宮本さんがライブで再現してくれたのはとてもいい思い出です。是非、また見てみたいですね。
演出の芝田浩樹さんは、セーラームーンSuperSの頃からのお付き合いです。自分の脚本回に芝田さんが担当演出になることが多く、そういう意味ではとても安心感があります。特にマナが姿を消す前後の六花とありすの間が好きですね。ありすが「……?」と眉毛をあげるところ、最高に可愛い。
昨今のご当地系アニメでは当たり前の事かも知れませんが、この話ではテレビ朝日でロケハンが行われています(私はセーラースターズの時に行っているので同行していません)。控室や歌番組のセットの様子はかなりリアルに表現されているのではないかと思われます。

さて、6話担当の高橋ナツコさんは、実は東映アニメーションの作品はこれが初めて。ですが、数多の作品をこなしている方ですので、こちらとしては全面的な信頼を寄せています。この話も最後のロゼッタの台詞を「どちら様ですか?」に変えて貰ったぐらいで、非常にナツコさんのカラーが出ている回だと思います。特に「コンコンぱかっ!」「とんとん、とととん」と台詞でリズムを出すあたり、簡単なようでなかなか真似出来ません。
前回、真琴の握手券をダビィが届けたシーンで、DB=ダビィの伏線は張り終えたつもりだったのですが、実際に大人の女性の姿から妖精(ラブリーコミューン)に変身したインパクトが強すぎて、肝心の真琴の変身の印象がすっ飛んでしまったのは失敗でした(笑)。

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