時間

目的地に着いた。目的地は僕が良く知ってる場所だった。ここまで来るには小人たちの献身的なサポートがあった。小人たちは自分を犠牲にして僕を目的地まで運んでくれた。ただ小人は僕の分身のような気がしてここに来るまでに僕の中の何かが失われてしまったような気がした。目的地で僕が成し遂げたことと小人たちの献身的なサポートについてこれから語ろうと思う。
色々なことがあってたくさんいた小人と僕二人きりになった。僕は長いこと一緒にいたせいか彼のことをコビーと呼ぶようになった。本当は知り合いの田島さんに似てるので田島さんと呼ぼうかどうか迷った。田島さんは初老の男性ですごく優しい人だった。会社を辞めた為、会うことも無くなっていた。僕も会社を辞めたが、この時は先に田島さんが辞めていた。コビーを見る度に田島さんやその頃の会社を思い出す。古き良き時代。田島さんが辞めた後、僕の職場は解散してみんな散り散りとなった。このことが僕の人生を変え今回の物語の始まりとなった。

続く

#小説

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