時間

このうどん屋さんには父が気にいっていた為、よく行っていた。僕は子供の頃は海老天うどんが食べたくてしようがなかったがなぜか今はごぼう天うどんが好きだ。これを書いている今は22時、朝から何も食べていない。お腹が空いてきた。話を元に戻すとその日の僕は、今好きなごぼう天うどんでは無く、海老天うどんとおにぎりとちくわ天を食べビールを2杯飲んだ。異様な食欲であっという間に目の前から食べ物は消えた。昆布でだしを取ったうどんのスープを飲み干すと酔ったのかやたらと眠くなってきた、、、、
どのくらい時間が経ったのだろうか?随分寝ていたようにも感じるし、経っていないようにも感じる。まだ僕はうどん屋さんにいる。小人たちも周りのテーブルでそれぞれ好みのうどんを食べている。先程僕をここに連れてきた僕はもういない。小人の一人があなたは行ってしまいやしたよ。うちらも行きましょうと言ってきた。僕は小人に僕は自分のことをあなたと言われるのが嫌なので辞めて欲しいと言った。あなたと言われると無性に腹が立つ。小人はそうでしたね。すいませんげした。と言った。げした?とは何か?聞き間違えかと思ったが小人の言葉遣いはどんどんおかしくなっている。
結局うどん屋さんを出て元の場所に戻ることになった。なぜかまたお腹が空いてきた。

続く

#小説

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