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WWDC会場サインデザインや決済などの周辺情報もまとめてお届け! WWDC2018 最終日現地レポート

hey@WWDC2018!
いよいよ最終日となりました。
昨日のBashでみなさんはしゃぎ疲れたのか、会場は全体的にいつもより少なめ。
最終日でセッションは昼過ぎで終了でしたが、その中でもデザインで役に立ちそうなセッションの動画を紹介しつつ、これまでサンノゼ周辺を色々回って撮ったスポットのフォトレポートをドンとお届けします!

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Wallet and Apple Pay: Creating Great Customer Experiences

決済サービスを提供している人にとっては欠かせないセッション。WalletとApple Payの新しい機能や、Apple WatchでのApple Payのベストな体験の作り方を解説されています。

Apple Payでのサブスクリプションが可能になったことに伴い、0円での決済なども可能になっています。
また、ボタンの角丸をアプリのスタイルに合わせて変えられるなど、地味ながらも気の利いたアップデートがされていました。

一番印象的だったのは「Digital to Physical Commerce」というワードをコンセプトとした体験のデモ。
レストランアプリを例に、カメラで店頭にあるメニューのQRコードを読み取ってメニューを表示し、メニューを選択したあとにApple Payで支払いを済ませることで注文完了できるというもの。

これまで「支払う」という行為はレジ前などでしかできず限定的なものでしたが、スマホと決済情報が組み合わさることで、いつでもどこからでも支払いを行うことができるようになってきています。
このことから、店頭での支払い体験だけではなく、前後の体験まで含めていかに最適なタイミングで支払いの体験を設計していくかが、ユーザー体験の質を左右することになってくるのではないかと思います。

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Design Studio Shorts

ARアプリのプロトタイピングの方法や、ApplePencilを使って優れた体験につなげる方法など、どのような思考とプロセスで進めると効果的なのかを解説してくれています。
特にARプロトタイピングの部分では、紙に印刷したAR上に表示するグラフィックをカッターで切り出して透明な定規に貼り付けてたものを、カメラに写した動画で撮影してみるという方法で、地味ながらもたくましい感じのプロトタイピング方法でした。
ARはまだ通常のアプリのようにプロトタイピングツールなどの環境が整っているわけではなく、スマートなUIもこんな地道なところからはじまるのかと、とても共感できました。
他のパートはデザイン的には基礎的な部分が多かったですが、デザインプロセスをどのようにプレゼンテーションすべきか? という点でとても参考になります。

セッションの内容はApple公式サイトからどうぞ👇

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WWDCサインデザインまとめ

はい、だいぶマニアックなところですが、Appleの空間設計やタイポグラフィなどをご堪能いただけます。

会場周辺のビジュアルサイン。昨年までのと違い、今年はモノトーンで華やかさは欠ける分、書体の力強さが引き立っています。

エントランスゲートのパス読み取り。読み取り時に音が鳴らず、電子マネーの音などになれている日本人にとってはフィードバックの感触にかける印象。このデザイナーが日本に来て電子マネーを体験したら嬉々として音を出すアイデアを持ち帰ると想像。(単純に開発コストと予算の問題だったかもしれませんが)

会場入り口のエリア別表示。エリアごとに文字の色が分けられていましたが少し視認性が低い印象、以降のサインはベタ背景でここだけ浮いていた感じ。

Keynoteやセッションが行われるコンコースエリアの中央サイン。アイコンなどは使わず、矢印も控えめでミニマムなタイポグラフィ。しかし、少し傾いているのがきになる。

スタッフも重要なサイン設計のひとつ。アテンドやサポートしてくれるスタッフはオレンジのTシャツで、どこにいてもすぐ見つけられて場所を聞いたりすることができました。
スタッフの数が十分にいたおかげで、サインデザインは最小限のものでちょうどバランスがとれている感じ。

コンコースエリアのサイン。色でエリアが分かれているということを印象づけるようにするために、文字は控えめ。余白で文字の洗練された美しさが引き立つ感じ。

Bashなどの会場でももちろん書体は統一。プレゼンテーションなどでもすべて統一されており、今年のWWDCはSanFranciscoフォントへ完全移行の年でもあったのではないかと思います。

決済・レジまわり事情

はい。こんどはさらにマニアックになります。仕事柄、決済やレジ回りはつい気になってしまい、不審な奴だと思われながらも写真に記録したもののまとめです。

ご多分にもれずいってきましたCompany Store。一体型のタブレットPOS。

ポップアップストアのPOSにまではこだわっていられないようで、POSを提供しているSTAPLESというサービスの名前でレシートが出ていました。

Apple Park Visitorセンターのカフェ。まな板のように並んでいるiPadは実はメニュー。大きなディスプレイが無く、お客がそれぞれこのiPadで見なければならないようになっていて少し不便な感じ。
決済はiPadの裏にくっつけている読み取り端末で行うようになっていました。

周辺スーパーのセルフレジ。特にヘルプのスタッフもおらず、みんな普通に使っている印象。それでも店員がいる方のレジに並んでいる人の方が圧倒的に多く、セルフレジ事情は日本とあまり変わらない感じ。

どこにいっても基本的にカードが使える感じでしたが、少し足を伸ばしてSan Jose Flea Marketまで行ってみると、現金のみのところがほとんど。
Squareのステッカーもちらほら見かけましたが、生活スタイル次第ですが、どこにいっても現金いらずというわけでもないようです。

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Ford GoBike体験

ベイエリア周辺で展開されている去年ぐらいから開始されたバイクシェアリングサービス。結構目のつくところに設置されていて気になっていたので、ホテルへ帰る途中にベイエリア周辺をまわってみることに。

まずはアプリをダウンロード。登録フローでは初回起動時にカード情報なども全部入力しなければならず、先日のLimeBikeと比較すると面倒くささを感じてしまいます。

乗車するスポットを選択するとロック解除の番号が表示。有効時間が表示されるなかで、ロック解除 = 1〜9までの数字がどこかにあるはず!と思って探しましたが、数字にばかり目がいってしまっていて画面上にあるボタンの写真にまったく気づいておらず、見つからなくてオロオロ。(後で写真を見返した時にきづいた)

なるほどこれね。と慌てて番号を押してロック解除完了。

乗り心地はなかなか。中国のMobikeは数で圧倒している分、自転車の状態にばらつきがあったり、品質も高いものではなく、GoBikeは全体的にきちんとメンテナンスされて質の高い感じ。

ライドを終了するとおなじみ乗車記録の画面が表示。Mobike、LimeBikeなどと突出した体験設計のポイントはなく、アプリも全体的に動作がもっさりしている。

住宅街っぽいところで降りたステーション。全体的に常に半分くらいは無い状態で、結構使われている印象。

上海のMobike、LimeBikeなどは禁止区域以外は好きなところに置けますが、GoBikeは毎度ステーションに止めなければならず、移動の自由度が低いため、気軽にあちこち乗り回すというのには向かない感じ。
前者は使い切りで観光客にも使い勝手の良い感じですが、後者のGoBikeはベイエリア住人向けの定期的な移動での利用に向いているという感じでした。

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続きはHello heyで!

WWDCの約1週間、毎日現地より情報をお届けしてきましたが、まだまだ書ききれないネタがたくさんあります!
もっと聞いてみたい!という方はぜひ、heyオフィスでやっているHello heyにお越しください!
6/14(木)は当日私も参加予定なので色々とお話させていただきます!

こちらからお気軽にどうぞ!


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