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お金がないから入院させてくださいと言う人

ごくまれに「お金がないから入院させてください」という人がいる。

お金が無く食べるものも無い状態が続き、絶望的になって死にたくなる人、気持ちが沈む人、不安になっている人、疲弊している人など 色々といる。

多くの人は抑うつ状態や不安焦燥状態や疲弊状態となっており、状態像からすると入院の適応になることが多い。

しかし考慮しないといけないことがある。

1.お金が無くなった理由は何か?

・臨時のやむを得ない出費で足りなくなった

これは仕方がない。

入院して生活の立て直しをするのが良い。

・普通に生活していて足りなくなった

生活保護の申請や収入の見直し、借金返済などの出費の見直しなど、現在の生活スタイルの見直しをしないと、退院後もまた生活が破綻するのは時間の問題である。

・浪費で足りなくなった

浪費をやめることが必要。

基本的に金銭管理の練習か他人に金銭管理を依頼する必要がある。

2.入院することで環境が調整されるか?

お金がなくなった理由に合わせて環境を調整する気持ちが無ければ入院しても意味がない。

また借金を抱えており生活が破綻した人の場合、自己破産や借金の整理、金銭管理を他人に任せるなどの覚悟が無いと入院が無駄になるだけでなく、入院費用という新たな借金が増えるだけになる。

生活保護の場合は入院費用は掛からないものの、入院期間に応じて退院後の支給額の減額などが生じることが多く、退院後 ますます金銭状況が悪化することがある。

それらを踏まえ、入院治療をする、入院治療はせずディケアに毎日通い、少なくとも食事はしっかりとれるようにする。

家族に次の収入があるまで面倒を見てくれるように依頼するなどの選択肢を検討する。

3.入院することが本人にとってプラスになるか?

2にもつながるものの、本人が希望するから、お金が一円もないから、そのため精神的に不安定だからという理由だけで入院をさせてはいけない。

入院することでプラスになるか、生活が立て直され、次から生活が破綻しないように努力をしていくようになるかもしれない。

逆に病院に依存してしまい「困ったらまた入院させてもらえばいいや」と努力する気がなくなってしまうことがあるので、十分に注意をする必要がある。

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