2023/09/27 日記

二丁魁のフリーライブに当日券で行くのは初めてだった。

前日9/26に、もうどうしようもなくショックな出来事があった。
私の中には「前日の出来事でショックな私」と「いつも通り平静な私」がいて、仕事中はずっと後者でいられた。
Twitterを見ると「仕事にならなかった」という人も見たけど私はそんなことなく、普通にいつも通り仕事をこなせていたくらいには薄情だった。
でも、夕方17時を過ぎる頃には疲れから集中力も切れてきて、徐々に「前日の出来事でショックな私」が顔を出してきた。

Twitterを見ても、ネガティブに引っ張られるか、無神経な言葉にイライラするかで、こんなもんずっと見てたら精神的に良くない、と思った。
でも私はツイ廃なので、時間があればTwitterを見てしまう。

ダメだなあ。
今日はあんまり、文字を追いたくない、追うべきではないなあ。

そんな折、TLに二丁魁のフリーライブの情報が流れて来て、ああ今日はフリラの日か、と思った。
大抵、水・木の2日間やってる印象だったから、明日やってたら行こうかな、明日あるかな、って調べたら明日はやってなくて、9月のライブは今日がラストだと分かった。

当日券、かあ。なにも身支度も持ってきてないけど。
うーーーーーーん。

迷った。
迷ってるうちに仕事をやる気なんてどんどん削がれていって、もうとにかく、今日の仕事はやめることにした。
ダラダラやっても大したことできないし。もう終わり際ではあったし。
残ってる仕事は明日の私に押し付けて。雑に仕事を切り上げて、とにかく退勤した。
18時過ぎのことだった。

退勤してから電車の時間を調べて、15分くらい家に帰れる余裕があるな、と思って急いで帰った。
迷ってたくせに退勤した瞬間もう「行く」こと前提に動いていたの、我ながら笑っちゃう。
つかささんに「今日急遽フリラ行くことにしました」って連絡したら「俺は逆に行くつもりだったけど体調良くないから行くのやめました」って連絡が返ってきた。残念、お大事に。なかなか現場が被らないんだよなあ。
帰って、ペンライトかばんに突っ込んで、靴履き替えて、ポテチを少しだけつまんで、出発。
メイクなんてする時間なかったからほぼすっぴん。服も仕事着のまま。
時間がなかったから、なんて言い訳をしたけど、実際時間があってもちゃんと身支度をしたかと言えば怪しい。
なぜならそんな気力は残っていなかったから。
「行くかあ」って気持ちと「うーん」って気持ちが半々くらい。ゾンビみたいな気持ち、って思った。生きてるけど死んでる。
「めっちゃ行きたい!めっちゃ会いたい!」ではなかった。でも、たぶん、こういうときは行った方がいい気がして。
1人で家でうだうだしてるよりは。

で、約1時間かけて新宿に出た。

実は9月は二丁魁のライブに一度も行けていなくて、今月はタイミング合わないなあ、と思っていた。
8月は3現場行ったし10月も2現場行くの確定してるから、まあ9月は0でも仕方ないか……と思っていたのだけど、こんな形で9月の現場に滑り込むことになるとは思っていなかった。昨日までは。
良いんだか悪いんだか。怪我の功名、かな。

とにかく楽しいセットリストが見たかった。
頭からっぽで楽しめるセトリだったら一番いい、と思っていたから1曲目『耳をすませば』のイントロでやった!と思った。
思った、のに、次の瞬間には涙が溢れていた。
なんでだよ~~~~~!!!えーん。
心ここにあらず、みたいな。
4人のライブを見ているはずなのに、いつもだったらそれを見て「楽しい」とか「ここが良かった」とか自然と沸いてくる感情が今日はなにもなかった。
でもそれは4人のパフォーマンスが悪いわけではなくて、完全に、私の心の問題だった。
何が悲しくて泣いているのか、何を感じて泣いているのか、自分でもよく分からなかった。
楽しみたい!楽しみたいんだよばか!
心がふたつあって、冷静な私がもうひとりの私を揺さぶるんだけど、もうひとりの私はなにも反応を返してくれない。そんな気持ちだった。
形から入れば感情は後からついてくるかもしれない、と思って泣きながら、フリコピをして、コールも叫んで、でも、なかなか乗り切れなかった。
なんでだよ~~~~~も~~~~~。

そんなわけで、書けるレポが、ほとんどない。
泣き止みたかったんだけど、結局全曲、泣いてしまった。
途中から「今日を泣いて過ごしたら、涙が枯れて、9/30は笑って過ごせるだろうか」と思って、泣くのを堪えるのはやめて自然に身を任せることにした。
MCの間はさすがに涙も止まって、笑えてたけど。

楽しかったか楽しくなかったかで言えば、楽しかった。
それはぜったいにそう。
でも、いつもみたいに、心が元気なときみたいに、全身全霊で楽しめたライブ、ではなかった。
楽しかった、んだと、思う。
少なくとも、今日ここに来ないよりは、来て、良かった。

ぺいちゃんが、全身を屈めながら歌うシーンが今日は多くて、後方の柵外で見ていた私にはその度にぺいちゃんが見えなくなったこととか。
それでも、見えないことが悲しくはなくて、むしろそういう全身全霊のパフォーマンスに励まされたように思う。
それから、ぺいちゃんが下手で踊るときはほぼゼロズレの位置で、距離はあったけど心は近くにあった、ように感じられたこととか。

『シンポジウムリフレイン』の「彼女」ってフレーズの度に、緑のあの子の顔がチラついた。

彼女は一体 何を得たのか
彼女は何を失ったのか
幼い頃夢見た景色は見れたの?
何のための歌なのか
何のための汗なのか what is

『シンポジウムリフレイン』

『人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ』の歌詞が今日は全部だめで、もうずっと、ぐちゃぐちゃに泣いてた。

「忘れないで 忘れないから
またここで会いましょう」
そんな言葉行き交う 冷たすぎる街で
たった一度の出会いと
たった一度の別れを
繰り返し ここまできたんだ

『人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ』

涙は落ちてしまうから
汗に色がないから
声は響き渡り消えていくから
人には見えないんだから 痛みは
そっと握りしめていくよ

『人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ』

忘れてしまうのなら
消えてしまうものなら
痛いままでいい ここに残って
通り過ぎていく季節の中で
せめて君だけはここにいて
何度でも青春はやり直せるなんて嘘だ
嘘だから 今強く 君を思うんだ

『人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ』

ぺいちゃんの歌う「せめて君だけはここにいて」が今日いちばん良くて、いちばんだめだった。
だめだったのは、ぺいちゃんじゃなくて、わたしの心のほう。

でも、人好きの最後の歌詞が

誰かを好きになれる それだけで
何度だって立ち上がれるんだ

『人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ』

この歌詞で良かった、と心から思った。
ひかりのような、希望のような、歌だった。

MCでふでちょが「24日~26日の3連休で実家(北海道)に帰った」という話をしていて、「車を借りて運転しようとしたら『今も尚』が流れて嬉しかった」「ずっと聴いてるとは聞いてたけど、実際CDの途中の曲から流れた瞬間にそれが実感できて嬉しかった」と話していたことから、最後の曲は『今も尚』になった。

嗚呼、と思った。

今日具体的にどの曲が聴きたいとか全く考えていなかったけど、ああきっとこの曲だった、と後付けのように思った。
最後の1曲が楽しい曲だったら1曲くらい泣かずに終わりたい、なんて思っていたのに、『今も尚』が選ばれちゃったら、それはもう、無理な話だった。

ねえ歳をとり
本当に鍛えないといけないのは
お肌とかスタイルよりも
別れや挫折に耐えられる心なのか?
サヨナラに慣れるなんて
強いとは言えないと思うんだけど
感情も捨てて薄情って言われても
そうしなきゃいけない日もあるでしょ?

『今も尚』

今この歌詞を見るとあまりに今日の心境とドンピシャすぎるな、と思うんだけど、ライブ中はたぶん、泣いていてあんまり耳に入ってきていなかった。覚えてない。
むしろ入ってきてたら身に沁みすぎて心がボロボロになってしまったと思うから、耳に残らなかったのはそれはそれで、良かった、のかも。

全ては結果論でしかなくて、本当は聴けた方が良かったのかもしれないけれど、そっちの世界線は体感できなかった以上比較の出来ないことだから仕方ない。

今も尚 季節は巡り
日々たくさんの変化を繰り返している
テレビ 音楽がつまんなくたって
人は生きていかなくちゃ
でも未来には絶望に勝るような
希望も作れるらしいんだ
時代は僕らを見逃してくれない
こんな日々を
「がんばれ」

『今も尚』

今日、この歌詞を聴くことができて、良かったよ。
今日最後に聴いた歌詞がこの歌詞で良かったよ。
嬉しかった。
「がんばれ」を歌うぺいちゃんがまた屈んで歌っていて、その姿が見えなくても。
見えなくても、いなくなるわけじゃないから、良かった。


特典会。

ぺい「みかんさん。みかんさん!」
🍊「楽しかった~」
ミキ「セトリ良かったでしょ?」
🍊「楽しかった~」
泣かないように必死すぎて具体的なこと何も言えてない(なんなら特典会始まる直前も泣いてた)
📸
ぺい「あなた夜更かしさんね、私がツイキャスやるとすぐに反応してくれる」
🍊「たまたまね、たまたまだよ」
最近夜更かし癖がひどくてほぼ毎日深夜2時くらいまで起きてて、その日はちょうど寝ようとしたところにツイキャスやるって通知きて起きててラッキーじゃん~ってツイキャス聴きながら寝落ちした、という話なんだけど、これも何一つ伝えられてない。
ぺい「今日はいろいろ沁みちゃったね。私も沁みちゃった」
📸
🍊「楽しかったよ。今日来てよかった」
ぺい「良かった?楽しかった?」
🍊「楽しかったよ」
ぺい「あたし頑張るからね、あんたのために!」
去り際にこんなこと言われて、反対側にいたミキ筆の顔も見たら泣けてきちゃって、ギリギリ見られてないと思うけど(見られててもいいけど)特典会の部屋出て泣きながら帰った。

最近、グルショはスマホで撮影してもらってたんだけど(画質が良いので)、今日は「形に残るものにしたい」と思ってチェキにしてもらった。

帰りながら、特典会の内容を反芻して、優しくされていたな、優しくしてくれたんだな、と思った。
明るい日常会話すぎる内容から始まったことも、「いろいろ沁みたね」と慮ってくれたことも、「私も沁みた」と(その理由は違うかもだけど)共感してくれたことも、「頑張るよ、あんたのために」と言ってくれたことも。
特典会中いつも以上に近くにいてくれたことも。
いろんな形で優しくしてくれた、励ましてくれたんだなって思えて、だから私もその優しさに返せるようにがんばろ、って思えた。

家に帰ったら軽い頭痛がした。泣きすぎた。
そんな状態だから絶対早く寝るべきなのに、何をするでもなくうだうだダラダラしていて気付いたら結局2時就寝だった愚か者。
ぺいちゃん深夜キャスやらないかな~ってちょっと思ってたけど今日はなかった。

明日こそは早く寝ます(フラグ)。

P.S.
7-8月の二丁魁ライブレポ、書きかけにしてるの書き上げたい気持ちはあるので待っててください。


この日記(というテイの何か)を書き終えてから、ふと『やめらんない!とまらない!』の歌詞が浮かんだ。
今日はやってない曲だけど。

君の存在で人生オールオッケー
ってわけじゃないから寂しい日もあるんだけど
君の存在で人生がちょっとHAPPY
そんな幸せ寄せ集めて進もう

『やめらんない!とまらない!』

良いライブを見たからといって、傷ついた心は何も癒えてないし何も解決していない、けど、優しくしてもらって小さな幸せをもらって、
「誰かを好きになれる それだけで 何度だって立ち上がれるんだ」
「そんな日々を「がんばれ」」
と歌ってもらって、少しだけ前を見れるようになった、気がする。
それが今日ここに来た意味だったなって思った。

おしまい。

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