人間ぐらい自分にダメ出しする
生き物はいない

自分のことを省みられる思考力があるのは
素晴らしい事だけれどその能力を
間違った方向に使っている

それはニュートラルな観察眼と
共に働かせることが出来れば
自分と周りが進化していくための
ギフトとなる大切な能力なのだけれど

自らの生命力を弱め身動きを
取れなくしているのだから
明らかに使い方を間違っている

物事が頭で思い描いた通りにならないと
自分がダメだからだ
自分は無能なんだ　努力が足りないんだ
または自分は必要のない存在なんだと
自分を裁いたり卑下したりする

他の生き物達は　はじめから
周りの世界や自分の人生を
自分の思い通りにしようなんて
思わないし出来ないことを
知っている

起こってくることをそのまま受け取り
瞬間瞬間に生きている

そこには自分がこの世界に存在している
事への絶対的な信頼がある

人間はこの社会での因果関係のドラマに
はまり込み過ぎて　なかなか物事を
ニュートラルに捉えることができない

思い通りにならない事に対して
何か悪い原因があるのだと信じ込んでいる

今その状態が自分に必要だから
それが起こっているとはなかなか
認められないのだ

自分の頭が望ましくない事が起こると　
これは何かの罰なのか
誰かに邪魔されているのか
または自分がダメだからだと思いたがる

何もダメじゃないし　間違ってもいない
いい悪いを超えたギフトが
そこには存在しているし
今分からなくても　そのうち見えてくる
気づきと発見があるはずだと
ゆったり構えているのが少し苦手なのだ

だけど四六時中ダメ出しされて
嬉しい人はいないし
やる気だって失せてくる

無自覚にダメ出ししている
自分に気づいたら　このダメ出しは　
どこから来ているんだろう
と客観的に観察してみよう

本当の私の心の声なのか
違うんじゃないかな
社会通念の価値観が
入ってるんじゃないかな

本当に努力が足りないのかな
本当に能力がないのかな

そんな事はないはずだ

私たちは可能性と創造力の塊だ
バカな事言ってんじゃないよ

と言ってやろう

なんだ　私はちっともダメなんかじゃなかった
可能性に満ちた磨けば光る原石なのだ
って気づくはずだ

もちろん人は時にバランスを崩したり
独りよがりになったりもする
だけどどんな時も自分を癒し
自分の中に調和を戻す力を持っている

そのことを忘れないようにしよう