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マサラ上映紙吹雪製作講座(劇ス)

本記事は"劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト"の"マサラ上映"(以降、劇スマサラ)の"紙吹雪の作り方"を伝授する記事です。

「劇スマサラに参戦してみたい!」
「何なのよ"劇スのマサラ上映"って?」
「紙吹雪の準備の仕方?どれくらい必要? うーん…ワカンナイ。」

といった方々に向けて、劇スのマサラ上映とは?を簡単に解説しながら進めていこうと思います。

タイトルに"講座"と入れておりますが、受講料は一切必要ありません。(講座という文字を入れたかっただけ)

それではお付き合いよろしくお願いします。


マサラ上映とは?


まずそもそも「何なのよ、マサラ上映って?」という方に向けて簡単に解説を。

マサラ上映とは、劇場鑑賞しながら"発声あり”・"ペンライト持ち込み可"といった昨今流行りの応援上映スタイルに、"踊る"・"紙吹雪を撒く"・"クラッカーを鳴らす"といった要素を加えた上映スタイルです。

「歓声や踊ったりするのOK!」なインドの映画鑑賞方式を参考にし、日本風にアレンジされていった結果、"応援上映+紙吹雪とクラッカー"といった現在主流の基本の型が出来上がったようです。
最近だと"RRR"や"バーフバリ"を筆頭とした熱狂的なインド映画、"スラムダンク"や"うた☆プリ"のような観戦・ライブ参戦型のアニメ作品で開催されていますね~。

じゃあ、「なぜ劇スでマサラ上映をやるのか?」「静かに座って浴びるのが舞台鑑賞でしょ?」というご意見があるかと思います。
わかります…。私も最初はそう考えていました。

その疑問については、こう答えます。

「劇ス×紙吹雪×クラッカー=舞台創造体験」
「私たちは舞台装置」

わかります…な人と、何言ってんだコイツ?と思われてる方がいらっしゃるでしょう。
言葉をつらつら並べても本筋から脱線しかねないので、"劇場で体感してくれ!!"という言葉に尽きます。劇スと一緒です。

劇場で浴びるこの光景が全てです。


劇場の座席と床が~


2時間でこうなります

※劇場の写真です。

※ネタではありません。

※コラ画像ではありません。

なぜこのようになるかは、過去の参戦レポートでまとめておりますので興味がある方は覗いてみてください。


紙吹雪製作講座

まえおき

製作方法として「初級編(金欠含む)」・「中級編」・「上級編」「異形編」の4チャプターで構成されております。
難易度的には
「初級<中級<異形<<<<<<<<<<<<<<上級」
といった感覚でしょうか。
いくつか私の使っているグッズを紹介しておりますがも、自身が普段使われているサイトやお店で仕入れていただいて構いませんし、もっといいものがあればどんどん応用させちゃってください。

極端な話…マサラ上映に紙吹雪やグッズの準備やは一切必要ありません!!(この記事の意味…)

必要なのは
『劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト視聴済み』
『劇ス愛』
この2つのみです。
ただ、上映開始4分30秒程で"マサラ上映をわかってしまう"と紙吹雪欠乏症を発症しかねないので、中級編である程度準備することをお勧めいたします。

お花紙について

マサラ上映の紙吹雪に推奨されている紙は殆どが"お花紙"です。
「何なのよ、お花紙って…」という方に向けて簡単に解説すると、非常に柔らかくて薄い材質の紙で運動会や文化祭のような催し用で使用される紙の花飾りを作る際によく用いられます。(イメージ的にはティッシュペーパーに近いです)

お花紙500枚入り

マサラ上映にお花紙が採用される理由として大きく2つあります。

①非常に軽いため巻き上げるときれいに滞空する。
②柔らかい材質のため、身体へ降り注いだ際に肌への刺激が非常に少ない

特に②の理由が大きく、硬い材質のコピー用紙を雑にばら撒くとチクチクと肌に刺さり、片付ける際に紙端で手や肌を切ってしまうため、大量にばら撒く際はお花紙を推奨いたします。("推奨"という表現のレギュレーションであれば、少量の場合は折り紙くらいの硬さであればOKです)
よって、これから解説する紙吹雪製作は基本的に"お花紙"を使用することを前提としております。


中級編

中級編は紙吹雪を製作する上で最も効率的で且つ容易に生産できる方法で、各マサラ界隈で使用されているものです。
紙吹雪製作の基本の型でもあるため初級減よりも先に解説してしまいます。(これを簡易的にしたものが初級編です)
ただし、ある程度の初期投資が必要である点からハードルが高いため、中級編としております。
その分、当日に沢山の紙吹雪をばら撒く楽しさを存分に楽しめる事を保証します!

【準備するもの】
①お花紙
②裁断機

【切断方法】
①お花紙は長辺250mmX短辺200mmのものを使用。
 (このサイズが最もメジャーなサイズ且つ効率的な生産且つキレイに舞う紙吹雪を生産できます。)
②200mm辺を4分割し250mmX50mm短冊を作成。
③この短冊を5分割し50mmX50mmを形成する。
 >結果、1枚のお花紙から20枚の紙吹雪が生産可能です。

ね、簡単でしょ。
ただ、裁断機を使ったことがない方は最初うまく切れずにてこづると思います。(私も最初そうでした)
効率よく切断するには以下のコツを試してみてください。

・裁断機の刃は指で押さず、手首の付け根で軽く体重をかけるように。
  >慣れれば軽い力で切断し続けられる。

・端から端まで平等な力をかけて切断し、切り残しが出ないようにする。
  >切り残しの処理に非常に時間がかかり、見栄えも悪くなる。

・切断時に重ねるお花紙は最初は10枚程、慣れれば20~25枚で。
  >増やしすぎると切断不良率が高くなり、逆に非効率に…

といった3つのコツをつかめれば、短時間で大量生産が可能になります。

裁断機(ペーパーカッター)は500円~数万円台まで幅広くラインナップされておりますが、私はカール事務器の裁断機を使用しております。
業務用の中でも比較的安価で品質も高く、台座に寸法が記載されているので非常に便利です!(その気になれば持ち運びできるので劇場で生産!…なんてことも)


初級編(金欠編)

初級編は「紙吹雪は一先ず軽めに準備できればいいか!」「金欠だからなるべく家にあるもので!」といった方に

【準備するもの】
・お花紙
・ハサミ(家にあるなら何でもOK)
・紙を挟めるもの(洗濯ばさみ・クリップなど)

【切断方法】
・10枚程のお花紙を手に取り、散らからないようにクリップ等で固定する。
・200mm辺をハサミで4分割し250mmX50mm短冊を作成。
・この短冊を5分割し50mmX50mmを形成する。
 >結果、1枚のお花紙から20枚の紙吹雪が生産可能

お気づきの通り、中級編で使用した裁断機がハサミ+クリップになっただけですね。
マサラのためだけに裁断機を買うのはちょっと…という方にはこちらの方法がおススメです!
なぜクリップ等でお花紙を固定する工程が必要かと言いますと、お花紙の軟質且つ軽いという性質上、ハサミでの切断時に重ねたお花紙がズレやすいためです。
ひと手間かかりますが、効率や完成度を高めるには必要だと考えております。

上級編

上級編では専門知識が必要であり且つ非常に高額な機器を導入する必要があります。紙吹雪製作にて最もハードルが高いものの、習得すれば自由自在な形の紙吹雪製作が可能になってしまいます!
なお私はこんな記事を書いておきながら上級編をまッッッッッッッッッッッッたく使えないため、実際にマサラ上映でレーザー加工機を使用された舞台創造科の記事を紹介するだけです。(使えるの羨ましい……)

記事を読んでいただければ分かりますが、「星(漢字)」や「スズダルキャット」紙吹雪が生産できちゃったします!!

なお記事はございませんが、自宅に3Dプリンターで「星(漢字)」を作られた方もおられます。


「基本の型」と「異形紙吹雪」

【基本の型】
"基本の型"という回りくどい表現をしていますが、要は本記事で紹介している"50mmX50mmの正方形紙吹雪"のことです。
50mmX50mmというサイズには理由があります。

①40mm四方未満だと上映後の片付けが面倒になる(レギュレーションで禁止されている場合が多い)
②60mm四方以上だと柔らかいお花紙は空中で丸まってしまい綺麗に宙を舞ってくれない
③メジャーなお花紙の寸法から無駄な端くれを出すことなく切断可能
 (五色鶴:193mmX251mm・フレッシュカラー:200mmX250mm)

②については不思議とそうなるんですよね~
50mmX50mmはお花紙紙吹雪の黄金比です。(別界隈のマサラマスターも同様の結論を出しておられました)

【異形紙吹雪】
正方形に対する"異形"、すなわち正方形でない紙吹雪です。
じゃあ三角や長方形か。それでは収まらないのが劇スマサラ。
この言葉で多くの方が思い浮かべるのは"バミリ"つまり"T型"の紙吹雪だと思います。

おお!!これを"最後のセリフ"の"ワイルドスクリーーーーンバロック 終演"で撒いてみたい!!と思われたのではないでしょうか。
じゃあ作りましょう!!
作り方は~……といいたいところですが、T紙吹雪については製造方法を未だに確立できておらず今でも試行錯誤しております…(ハサミだとイマイチ効率が上がらない…)
しかし、折り紙で生産している方が効率的な"型抜き図面"を考案してくださっているのでご参照下さい。

劇ス作中には様々なものが舞台装置として飛び出したり降ってきたり突き刺さったりしておりますが、それを紙吹雪として劇場にばら撒くという行為は唯一無二の楽しさがあります。
是非皆様が思い浮かべたアイデアをハサミやペーパーカッターを駆使してマサラ上映に向けて生産してみてください!
参考までに私が今まで生産した異形紙吹雪(異形以外を含む)を貼り付けますね~。

紙吹雪の収納

ここまで作ってきた紙吹雪を収納するものとしては下記がおススメです
①3coins:透明フタ付18小分けボックス
②キャンパストートバック
③洗濯ネット

【①3coins:透明フタ付18小分けボックス】
このケースは3coinsで手に入る1個330円の収納グッズで、あくまで家庭用小物入れ収納です。しかし下記の理由から劇スマサラ界隈で採用が広がっております。
①50mmX50mm紙吹雪が入る仕切りサイズ
②長辺1列が紙吹雪10,000枚がちょうど入るため1ケースで30,000枚収納可能
  →つまり500枚入り五色鶴3袋分ちょうどの紙吹雪を収納できる
③蓋つきのため、大きめのカバンに入れて持ち運ぶことが可能
④空になればコンパクトに折り畳み収納できるため、帰りに荷物が嵩張らない

これだけのマサラ紙吹雪に適した条件がありながら、マサラ上映公式グッズではないのが驚きです…


【②布製トートバック】
3coinsの収納をわざわざ買わない!そんなにたくさんの紙吹雪を作らない!
という方はご自宅にあるキャンパス生地のトートバックがおススメです。
作った紙吹雪をトートバックに突っ込むだけで問題ありません!
ちなみにコンビニ等のビニール袋はあまりお勧めしません。
(静かなシーンでののビニール音は劇場内でかな~り響いてしまうため)

【③洗濯ネット】
複数色の紙吹雪を作ったけど色ごとに分けておきたい!という方は②トートバックと併用して洗濯ネットがおススメです!ご自宅にあるものでも、追加購入してもその後は"正しい使い方"ができます。
ちなみに②と同様の理由でビニール袋の使用は避けたほうがよいです。

紙吹雪の量

ここまで紙吹雪の作成方法・収納方法と解説してきましたが、
「じゃあどれくらい用意すればいいの???」
という疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

今までの経験上、4段階に分けられそうです。
※基本の型の紙吹雪をベースに計算しております。

【とりあえず様子見】
10,000枚以下(お花紙500枚以下)・・・トートバック1袋分

【多めに用意したい人】
10,000~30,000枚(お花紙500~1,500枚)・・・3coinsケース推奨(1ケース)

【紙吹雪を枯渇させたくない人】
30,000枚~60,000枚(お花紙1,500~3,000枚)・・・3coinsケース必須(2ケース)

【舞台装置になる覚悟を決めた人】
60,000枚~上限なし

上記の数量目安を踏まえてお花紙を購入してくださいね~
(メジャーなものだと100枚入り・500枚入り)
実店舗であれば100円ショップ・ホームセンター・手芸屋で購入することができます!(確実には在庫されておりません…)

ちなみに私は回を重ねるごとに多くなっていき…
0→15,000→60,000→90,000→120,000 
といった具合です。
このように私は準備する量の感覚が壊れていったので上記の数量は
”””あくまでも参考”””です。

重さ5kgの紙吹雪

最後に

今まで紙吹雪についてばかり書いてきましたが、劇スマサラの舞台装置は紙吹雪だけにあらず!!

過去のマサラ上映のレギュレーションを確認すると紙吹雪以外にも
ペンライト・楽器・コスプレが許可されており、会場やレギュレーションにもよりますが、クラッカーも許可されれば持ち込み鳴らすことができます!

紙吹雪を含めたこれらの舞台装置を組み合わせ、舞台少女を彩り、レヴューの熱狂を増幅させ、新たな演出を加えて劇スを再生産する。
スタァライト×マサラ上映というコンテンツの化学反応で生み出された唯一無二の体験に魅了され、今の私があり、今この布教記事があります。

あくまで私は「劇スマサラを少しでも多くの人に体験していただきたい」布教活動をしているだけであり。「劇場でしか味わえない{歌劇}体験を"再生産"してほしい」というだけです。

じゃあ、どうしてそこまでしてくれるの…?

………わかります。


「誰も観たことのない劇スマサラの景色。私はそれが見たいのです…」


ここまでお読み頂いた皆さんの手元には劇スマサラ上映へのチケット・招待状があることでしょう。
それを手にしたのなら、【劇スという舞台を創り上げる"舞台創造科の役"】を演じる権利を、あなたは得たのです!

役を得たのなら演じなければなりません。

舞台創造科という役を。舞台装置の役目を。

(もちろん強制ではありませんよ!
何も持ち込まなくてもマサラ上映に参加できますよ!!
寧ろ何もせずひたすらマサラを浴びることに集中するのも一つの楽しみ方だと思っております!!!)

それでは皆さん。
マサラの舞台でお会いできることを楽しみにしております。

鳴らして、ばら撒いて、舞台少女を彩りましょう。

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