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~"{舞台創造}体験"をご存じか?~ 劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト Hall Mixaマサラ上映 参戦レポート

2023年8月5日。
上映開始から2年2か月と1日。
日数にして792日目。
もう何度目かわからない再上映。
イベント上映もたくさん企画された。
これまで多くの人が幾度となく映画館へ足を運び、 セリフやその間合いを覚えるほど観劇したはずなのに。

それなのに、 確かにあの日見たんだ。

胸を刺す衝撃を浴びた人たちを。―――――

――――"劇場でしか味わえない{歌劇}体験"を。


「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト マサラスタイル上映」

私の記憶が鮮明なうちに、あの日浴びたキラめきの記録を残しておこうと思う。


マサラ上映とは?

本記事は劇場版スタァライト”マサラ上映”に魅せられて戻ってこれなくなった劇ス限界オタクの感想レポートなのだが、そもそも
「なんなのよ、劇スマサラ上映って」
と、何も知らない方もいるだろう。

分かりやすく一言で言えば、「紙吹雪を撒くことができる応援上映」
劇ス風に言えば、「{舞台創造}体験」
といったところだ。

もちろん言葉じゃピンとこないだろう。
…わかります。(私も初参戦時はそうでした)

そんな方々は下の写真を見ていただきたい。

マサラ上映前


マサラ上映後

これ、映画館の写真です。
こんな光景、見たことありますか?

これが、マサラ上映です!!!(わかりませんよね…)

なぜ劇場がこんな光景になるのか。
舞台創造科が熱狂する理由とは。
この記事で少しだけでも知って頂ければと思います。

そして参戦したことのある方々は当時の記憶を掘り起こしながら読んでいただき、あの日の興奮を思い出していただければ幸いです。

始まりのはじまり

2023年の七夕にマサラ上映再演を願った2日後、twitter(今では"X"だが便宜上’’twitterで統一)でとあるツイートが流れてきた。

これは・・・
劇場版スタァライトだ!!!!

これは決して劇スマサラ再演を願う筆者の淡い妄想や希望的観測ではなく、下記の明確な根拠があった。

①劇スは過去2回、兵庫県と秋田県でしか実施されていない
②情報源は秋田でのマサラ上映を企画した“合同会社クーベルチュール”さん
③会場のHallMixaでは“応援上映”や“コメンタリー上映”などイベント上映実績が多数あり

私と同じように「これは劇スでは?」と期待する人も見受けられ、期待が高鳴る。
さらに決め手として、筆者の劇スマサラ予測ツイートへに対し企画者から“いいね👍”が送られ、確信に変わった。

そして、7月14日…

やったあああああああ!!!!!!
都内マサラだああああああああああ!!!!!!

都内で劇スマサラが開催される意味は大きい。
あちこちからクラッカーが鳴り響き、紙吹雪が劇場内に舞い散るこの上映スタイルは、静かに鑑賞するというよりは声やペンライトで盛り上がる応援上映に似たタイプ(実際は異なる)のイベント上映なので、
劇場の雰囲気づくりには単純な物量、つまり"観客動員数"が重要な要素となる。

しかし、
第1回の兵庫・塚口マサラはコロナ+台風影響
第2回の秋田・御成座マサラではアクセスの悪さ+GW中
という悪条件が重なったこともあり、過去の上映ではいずれも満員には至らなかった。

だが今回、
コロナ明け+都内開催という好条件が重なった池袋・HallMixaマサラ上映は開催2週間前に見事完売した。

やっと、やっと、、、満員のマサラだ!!!!!

誰も見たことのない満員御礼の劇スマサラ、どうなってしまうのか…


準備期間への突入

無事に目的の前方通路側を確保し、あとは当日を待つのみ!!
・・・とはならないのがマサラ上映。
”あの楽器を鳴らしたい!”
”このシーンで紙吹雪を撒きたい!”
と劇ス脳内再生しながら想像妄想する怒涛の準備期間に入る。

過去2回参戦してわかっているのは
①紙吹雪は想定の倍以上消費する。(レヴュー中にガス欠した記憶が…)
②あれもこれも沢山準備すると手が足りなくなる。
③閃いたことを実践しないと後悔する(再演があるか分からない)

これらの反省を生かし、チケット確保した日から物品購入。

レギュレーションも主催者から早い段階で発表されたため確認。

レギュレーションの重要な点は3つ
①紙吹雪はお花紙"推奨" → 少量であれば折り紙等でもいけそう
②楽器持ち込み → OK品の代表例が多くて助かる人多そう。任せたぞ!!
クラッカー等の火薬を使用するもの禁止

………え??
クラッカーが禁止…これは予想外…

過去2回は声出し禁止であったり発声しにくい状況であったため、クラッカーの破裂音が重要なマサラ演出要素として機能していた。
それだけに、筆者はこの縛りには不安を感じてしまった。
下手したら盛り上がらないんじゃないかと…
(結果として、この危機感は杞憂に終わるのだが)

今回のマサラ上映でのキーアイテムはもう一つのマサラ装置・"紙吹雪"になると想定し、お花紙を大量購入。裁断機も導入。
3週間かけて紙吹雪を切って切って切って切って切って切って切って切りまくった。
危機感が暴走した結果がこちら。

正方形に裁断した9色の紙吹雪 66,000枚

切りすぎた…
前回(御成座)では枚数をカウントしていなかったが、体感10倍くらい…
まぁ足りないよりはマシか。

マサラ用荷物 宿泊荷物は別

最終的に、スーツケース1個分くらいの体積…
足りないよりマシか。
どうせ、全て劇場にぶちまけるのだから。

そのほかにもカスタネット、ハリセン、ペンライトを準備し、いざ関東へ。

私は往かねばならないんだ!
あの、大海原(HallMixa)へ!!
(のちに上記3つを家に忘れたしまったことを新幹線内で気づくのであった…)


上映前~前説、開演前の高鳴り

関東到着後、野暮用(小山百代さんの舞台+佐當友莉亜さんのFCイベント)に参戦し、会場である池袋・ホールミクサへ向かう。
その途中、コンビニで"なんだか強いお酒"を仕入れた。
※主催者の方に許可を得て持ち込みました。

なんだか強いお酒 ダブル9+黄色がポイント

シアターは地下2階。
まるで地下アイドルのライブに参戦するかのような雰囲気。

しかし確かにそこにあるのは、劇場版スタァライトの上映案内掲示。

地下の劇場…聖翔音楽学園と一緒ですね、わかります。

階段を降りた先にはグッズ販売所やポスターが並び、劇場扉前にはT紙吹雪のセルフサービスが!(しかもT!!)

マサラ上映初心者に優しい紙吹雪のセルフサービス

劇場に入るともう既にカオス状態。
推しぬいと記念撮影したり、各々持ち込んだ物の準備に追われたり、場内BGM(勿論スタァライト楽曲)に合わせ既に楽器の試し鳴らしが始まっていたり…
会場の期待感が伝わる。

しかし、ここまでは応援上映でもよくある光景。
マサラ上映ならではなのが…

中央通路横座席に鎮座する、映画鑑賞するとは思えない量の荷物を持ち込む猛者共の姿。(私もその一人)
中には塚口・秋田で見た顔ぶれも笑
ワクワクというよりは紙吹雪撒きたくてウズウズそわそわしている雰囲気、やはり経験者。面構えが違う。
これは、通路側、大変なことになる予感…

紙吹雪をスムーズに撒けるよう足元身の回りの整理をしていると、
場内BGMが小さくなり、ステージ下手から人影が現れる。
高まる高揚感。始まる前説。

「劇場版 少女⭐︎歌劇 レヴュースタァライト マサラスタイル上映へお越しいただき誠にありがとうございます!(筆者うろ覚え)」

主催者のこの言葉を聞いた瞬間、「あぁ、ようやく始まる…」
興奮を抑えきれなくなった筆者、前説で紙吹雪を撒き散らす。
(前説担当者から「まだ早いですよ」と笑いながら突っ込まれた)
※今考えれば、これは応援上映じゃなく”マサラ上映”だ!!という演出になったんじゃないかと思う。

諸注意も終わり、前説者の締めの言葉。
直後、【キネマシトラス】の文字がスクリーンに浮かび上がり、感謝の拍手。
そして、【トマト】がスクリーンに映し出され、爆発。
それと同時に、赤い紙吹雪が劇場を埋め尽くす。(筆者も盛大にばら撒く。)
マサラ上映初見勢から『『おおおぉぉぉぉ』』と目の前に広がる見たことの無い景色に声が沸く。

そして、始まる―――――

HallMixaで目撃したもの

※1 文章化が大変だったので、基本箇条書きにしています。
※2 筆者座席は前から3列目だったので、数多の観測漏れがあります。
  特にペンライト。記憶もザルです。
※3「」:作品のセリフ
  『』:観客の発声
  【】:スクリーンに映る映像・文字


【序章】トマト破裂〜地下鉄

・【キネマシトラス】のロゴで拍手歓声
トマト爆破で拍手歓声・真っ赤な紙吹雪
   →所々で『おおぉぉぉ…』と漏れ出る声、
・【キリンまにまに】で「頑張って!」「間に合うよ〜」
・「貫きなさいよ、アンタのキラめきで」→T噴出”で銀色T紙吹雪が舞う
・「さようなら、愛城華恋【タイトル】」で歓声拍手
・華恋「おはようございます」
   →101期生・観客『『おはようございます!!』』

・進路相談で推しが出る度に、歓声・名前呼び・『かわいい!』『かっこいい!』のオンパレード(筆者はイメージカラーの紙吹雪)
・星見-愛城の遥かなるエルドラドで『ゲーム化おめでとう!!!』
・エルドラド演技終了→全員で拍手
・幼少期かれひかで終始『かわいい〜』のバーゲンセール
・幼少華恋の「お、おはよぅ」に『頑張った!』『よく言えたね!!』と祝福の声
   →この辺りから華恋の保護者がちらほらと
・n回観ても難しいカスタネット
・この辺りからたまに聴こえ始める謎のハーモニカ音(多分上手側)
・ななの鼻歌に鈴やカスタネットでリズム刻む
・「忘れた?諦めた??受け入れた???」で何故か色んな音がリズムよく鳴る
   →締めの「なぁ??」で腑抜けた鳥の鳴き声
・「みんな、しゃべりすぎだよね…」→『ひいぃぃ(怖)』『すみません…』
『『『『『『空飛ぶんだよな、サルバトーレが!』』』』』』
・「いまは、よ!」→『やばいやばい』『あかんて』


【皆殺しのレヴュー】 ”劇場に降り注ぐ舞台少女の血飛沫”

・”ki-ringtrain”でザワザワし始める場内(期待値高まる観客の反応)
・【ワイルドスクリーーーーーーン・バロック 開演】
  『『『わああああああああああああ!!!!!!!!!!!』』』
  紙吹雪が場内に舞う

・足癖悪いリズムにカスタネット拍手
・なな顔面ドアップ毎に悲鳴
・弾かれる星ボタンに合わせ黄色紙吹雪
・「なんだか、強いお酒を飲んだみたい…」\\プシュ//(缶の開く音)×3
・「私たち、未成年じゃない…!」→赤紙吹雪ドパァァァ
   →スクリーン前・座席が真っ赤に染まる

・「狼狽えるなぁ!舞台装置だ…」に拍手
・「…甘い」→拍手喝采


【幕間】

・「ばななプリン、ばななマフィン、バナナンシェ、いっぱい食べてもらったなぁ」
   →『脚なっが』
・華恋の行動に心配したり手を振ったりなど、幼少華恋の保護者増殖中
・列車の上に立つ華恋『無傷…だと…!?』
・「大丈夫、君には全体手出しさせない!」→『『シャー!』』
・主人公華恋「行こう、青空の向こうに!!」
 観客『『『行こう、青空の向こうに!!』』』→全員で拍手

・【青嵐入学パンフ】に反応するオタク共
・「知ってたよ、ひかりちゃんがイギリスの王立演劇学院に合格したこと…」
   →『『ええ!!??』』(全員知ってるやろがい)
・「私は貴方達の糧、舞台に火を灯す燃料…!!」→炎と共に赤紙吹雪
※中学生編の記憶が全く残っておりません。


【怨みのレヴュー】 ”清水の舞台に桜舞い散る”

・あちこちから聴こえる『『『さぁ、張った張ったぁ!!』』』
・「照明背負って御免下さい!」→ボルテージ↑↑↑
・ふたかお口上でピンク・紫の紙吹雪
・【セクシ・ー本堂】からオタク共のテンションが壊れ始める
  (筆者:早い早いお前ら1時間近く持つんかこれ…)
・デコトラ照明色に合わせた紙吹雪が舞う
・「ずるい!ずるい!!ずるい!!!」で紙吹雪三連発
・清水の舞台に落ちる2人に""劇場全体から桜吹雪が舞う""
   →量が多すぎてスクリーンに紙吹雪の影がチラつく(筆者大興奮)
・「バイク、頼むな」→そこら中から黄色い悲鳴、ピンクT紙吹雪も舞う
・終焉と共に拍手喝采、ピンクx紫の紙吹雪が舞い散る


【競演のレヴュー】 ”私たちはスズダルキャット”

・『『ニャー』』『『Meow~』』スズダルキャットが大量発生
   →まひる「しーっ」で黙るオタク共
・「夢咲く舞台に輝け、私!」「絶対、負けないからね!パァン」
  →オタク歓喜、花火を模した紙吹雪
・ひかまひ衣装7変化の度に紙吹雪
・まひるクリーン&ジャーク194kg『まひるの筋肉キラめいてるよー!!』
・【ミスターホワイトの首吹っ飛ぶ】→白紙吹雪
・観客から漏れ出る恐怖の声、自然とひかりの恐怖を追体験
・【ひかりクッション着地】→白紙吹雪
・「夢咲く舞台に輝け、私。パァン」オタク大歓喜、青x緑の紙吹雪


【狩りのレヴュー】 ”輝く星”

・「ガオ!」→これが聞きたかったと云わんばかりにオタク大歓喜
・【純那の矢が刺さる】→星[漢字]紙吹雪が舞う
・【なな四つん這い接写】→ピースするオタク
・「どうして、過去形なのよ…」→『泣かないで…』
・「駄目…。 他人の言葉じゃ、駄目!」
  純那口上「殺して見せろよ、大場ななぁ!!」
  会場ボルテージ爆上がり

・筆者、黄色紙吹雪を撒き続ける舞台装置と化す→純那のターンで青紙吹雪に切り替える
 ※周り見る余裕なくて記憶がない…限界オタク化してたので…スマン…
・終焉と共に拍手喝采、青x黄色の紙吹雪


【魂のレヴュー】 ”祝福の薔薇が舞う舞台”

・真矢クロオタクが多いのか、終始あちこちから黄色い悲鳴が…
・【第2幕終演の拍手】→真矢の拍手リズムに完璧に合わせるオタク共
・【額縁真矢】で驚嘆する真矢オタク
・【額縁降るシーン】で額縁紙吹雪が舞う
・クロディーヌ「星ならまだ、ここにもあるわ」で悲鳴
・【ジャン!ジャン!!ジャーン!!!】にタイミング良く舞う紙吹雪
・喰らい合う口上でオタク共大歓喜
・「あんた、今までで一番かわいいわ!」「私は…いつだって可愛い!!」
  >>>真矢クロ限界オタク大量発生で場内が混沌と化す
・「貴方でなければ暴かれることはなかった…」「あたしだけが、アンタを剝き出しにする!!」
  >>薔薇の花びら・赤紙吹雪の大噴火、オタク達が壊れる
・「嗚呼、貴方は…」「西条クロディーヌ、其方は美しい…」
  >>静寂、そして歓喜と赤紙吹雪の雨嵐
・「私たちは、燃えながら、共に堕ちてゆく炎…」
  >>拍手喝采、白xオレンジの紙吹雪


【最後のセリフ】 ー そしてエピローグ

・華恋のセリフを黙って聴くオタクたち
・観客を認知するかれひかに手を振るオタク
・“愛城華恋の死“に声にならない声が漏れ出る…
・マッドマックスT華恋で謎に盛り上がり始める
・手を振り別れを告げる幼少期華恋に手を振るオタク
・ジェットエンジン噴射で紙吹雪
・【華恋の再生産、口上】→祝福の歓声
・ひかりのキラめきに青紙吹雪が舞う。
・【ワイルドスクリーーーーーンバロック 終演】
   >>>客席一帯からT紙吹雪大量噴出

・99期生が上掛けを空へ羽ばたかせるところで紙吹雪
・EDで観客で合唱・Hey!!リズムに合わせて手を叩く!
・99期生のそれぞれの進路に紙吹雪と歓声
・「1番、愛城華恋! みんなを、スタァライトしちゃいます!」
  >>鳴りやまぬ歓声・拍手、筆者は残った紙吹雪をぶちまける


HallMixaマサラの感想

感想の感想

前パートにて箇条書きで殴り書いたが、
もう、すごかった…(語彙力)。

推しのシーンを声や紙吹雪で彩り、
音響や楽曲に合わせて楽器や手拍子でリズムを刻み、
作中で何かが舞えば紙吹雪を撒く。

”あのシーンが狂おしい程好きだ!”
”このセリフが堪らないんだよ…”

今まで鑑賞中は自分の脳内で留めてきた感情・叫びを、声や楽器・紙吹雪を通してリアルタイムで共有でき、自分の感情・興奮を更に増幅できてしまう。
これが、マサラ上映の醍醐味。

また今回のマサラで感じたのは、
・華恋「おはようございます!」
   →101期生・観客『『おはようございます!!』』
・『『ニャー』』『『Meow~』』スズダルキャットが大量発生
   →まひる「しーっ」で黙るオタク共
・主人公華恋「行こう、青空の向こうに!!」
 観客『『『行こう、青空の向こうに!!』』』→全員で拍手

といった声出しによる観客が演じた"アンサンブル・モブ"の一体感というのは今までににはなかった要素だった。
過去のマサラ上映ではその役を"クラッカー"が担っていたが、"声"になるだけでこれほど一体感が増すとは…
発声、恐るべし。

Twitterで観測した感想はこんな感じだ。も
(掲載許可いただいております。この場をお借りして御礼申し上げます。)

わかります。
今回の紙吹雪の量は過去一でしたから筆者も未体験ゾーンでした。
上映が終わって目の前の光景が一変してて驚きますよね~

わかります。
筆者もこのキラめきが忘れられず、池袋に飛び込み参上しました。
スタッフさんのお言葉、熱意がこもっており、実現してくれそうですよね!

実は、当日のサプライズで上映中の撮影が許可されていました!!
おそらくレヴュー中orレヴュー後でしょう。
この光景が、観客の手で作り出されます。
素晴らしい写真です!!

レヴュー中に生み出され降りそそぎ、上映後の座席・通路・自分自身の身体に残る紙吹雪…
まるで、"キラめきの具現化"…

見事な通路ビフォーアフター!
中央通路横の席は猛者が集まっていたので紙吹雪の物量が特にエグかったです。
ちなみにこの人はマサラ経験者です。

このように、とんでもない紙吹雪によって劇場の景色が一変してしまう。
応援上映では絶対体験することのできない、マサラ上映が唯一無二の上映スタイルである理由が、感想ツイートにたくさん詰まっていた。


上映後

上映後はマサラ上映恒例の記念撮影。

何度観ても、中央列の紙吹雪、エグイ…
私の知らない応援グッズがたくさん!!

そして、ばら撒いたものは自分たちで片付ける。

こういったマナーの良い行動が次の舞台へ繋がるはず…
次のマサラ上映の幕が上がるための第一歩は上々だ。

こうして、大盛況と作品愛の詰まった、劇場版スタァライトの第3回マサラ上映の幕は閉じたのである。

そして、回収されたキラめきは…

星積み(星罪)の塔へ。(おそらく、いや、そうであってほしい)


紙吹雪紹介

ここで、筆者が準備した紙吹雪を紹介しようと思う。
(書くとめんどくさいので、基本過去のツイートを引用するだけの場にします)

※計算ミスしてます。実際は66,000枚です。
ハサミで切っている方が多いと思われますが、裁断機を使うと大量生産ができます。(最終的には40分で2000枚の生産が可能になりました。)
百均で売っているものもありますが、やはり業務用は使い勝手が良くおススメです。(私が使用した裁断機のリンクを張っておきます。)

今回はあまり準備できなかった…
次回はもっと…もっと…
ちなみに、T紙吹雪を9色分作った猛者がいるそうです。
(どれだけの労力が…)

これも、次回はもう少し多く作りたい。
とある方が3Dプリンターを使って星<明朝体>を作成されていたようで…
凄すぎ!!

次は額縁専用で作りたい。

こちらは開催前日に思いついたものだったが、混ぜ合わせるだけなので簡単簡単。

個人的に最も撒けて満足した紙吹雪。
新幹線の中で糊付け作業してました。

以上、6種類の紙吹雪を準備していきました。

紙吹雪収納もリンク張っておきます。(筆者は2個使用しました)

紙吹雪・裁断機含め、次回準備する際のご参考になれば。

もっと大量の紙吹雪で埋め尽くされる劇場を観たいので、皆さんもっと沢山作ってくださいお願いします。


マサラ上映xスタァライトの化学反応

記事の序盤で応援上映の一種といった様な事を書いたが、なぜこれほど劇スでは異様な盛り上がりをするのか。
考えてたことを要点だけまとめてみました。

マサラ上映は通常、もっと応援上映に近いスタイルの盛り上がりをするのだが、劇場版スタァライトの場合は違う側面が表れる。
スタァライトというコンテンツ
・舞台装置という概念の存在
・レヴュー中の演出は舞台少女のキラめきに舞台装置が反応したもの
・舞台創造科という演出する側の人間の描写

上記の通り、劇スのマサラ上映において紙吹雪やペンライトは、この作品における"舞台装置"であり、これらを使う行為に"レヴューを演出する"という意味が生まれる。

既にお気づきの方もいるかと思うが、劇スにおけるマサラ上映では、
まるで舞台を演出しているかのような体験ができるのである。
(筆者は【{舞台創造}体験】と勝手に造語している)

舞台創造科という名を公式から与えられた"ただのファン”が、マサラ上映で本当に”舞台創造科”の役を与えれられ、
そして舞台少女のキラめきに呼応する照明・音響・舞台セットとして、劇場版スタァライトを演出することができる。

そう、これが、 
マサラ上映 x スタァライト=【{舞台創造}体験】 の化学反応だ。

間違いなく、あの日あの場所は聖翔音楽学園の地下劇場・トワイライトシアターだった。(そして偶然だがHall Mixaは地下2階にある劇場…)

あの日観客は知ってしまった。
この上映スタイルでしか味わえない、{舞台創造}体験を。

そんな中、ツイッターや感想戦で見聞きした、
「次は自分も紙吹雪撒きたい!」
「あのメロディの練習をしよう」
「足りなかった、もっと沢山の紙吹雪を準備しなきゃ」
「あの形の紙吹雪真似したい」

ただただ再演を願うのではなく、"次はこうしよう"と次回のマサラへ向けた反省、願望がちらほらと。(筆者も紙吹雪の新規アイデアを4つほどメモしてます。)

飢えて、渇き、次の舞台を渇望している。
まるで、舞台に魅せられた彼女達のように。

そんな我々にはこの言葉がが適切だろう。

私たちはもう、舞台の上


劇スマサラの新たな可能性を感じた魂のレヴュー

突然だが、筆者の個人的な感想を。
急に文字の羅列になるが、当時の感情をそのまま記録として残そうと思う。


今回のBESTマサラは魂のレヴューだったと思う。
恐らく真矢クロ推しが多かったのだろうか、歓声が最も多くて狂ってたのが魂のレヴューだったように感じた。
顔面アップが出ようもんなら黄色い悲鳴が飛び交い、喰らい合う口上ではどわっと歓声が沸き、第4幕の殺陣はもうなんか声やら悲鳴やら紙吹雪やらお祭り騒ぎ。マサラでのハメの外し方を覚えてしまった観客の気持ち良い狂いっぷりが広がる。
追い打ちをかけるように
「貴方でなければ暴かれることはなかった…」
「アタシだけがアンタを剥き出しにする!」
ここで薔薇吹雪や赤紙吹雪が大量に吹き上がる。しかも一部の紙吹雪が映写機付近まで高く上がり影がスクリーンに映りこみ、観たことの無いレヴューが繰り広げられる。
あぁ、満員のマサラ上映でこの光景が見たかったのだ…とキリンになる筆者。
そして訪れる魂のレヴューの決着。

ここで、筆者が予想もしなかった現象が起きた。

あれだけ狂喜乱舞していた空間だったのに、悲鳴が、楽器が、紙吹雪が……
――――――全てが劇場から消えた。

「嗚呼、貴方は…」「西条クロディーヌ、其方は美しい…」
このシーンで全ての音が消え、視界を彩った紙吹雪の一切が消えた。
まるで時が止まったかのような感覚に陥った…

そう、
「誰も観たことの無い最高のキラめきに魅せられた天堂真矢」のように…


私はこの瞬間、天堂真矢の感情移入を超え、五感を疑似的に体験したかのような感覚に陥った…
決着の場面、星を弾かれた真矢の横顔どアップのカットでは1秒にも満たない時間だがアニメーションが完全停止する瞬間がある。
真矢がクロディーヌに魅せられてしまったことを表現したこの演出が筆者が好きなシーンの一つである。
それをまさかこのタイミングで疑似体験してしまうとは…。

同じ現象は過去2回共に起きなかった。
塚口マサラは無発声、御成座マサラは比較的大人しかったためか、
声のメリハリといった要素が重要な演出になっていなかったのであろう。
だからこそ、今回の満員御礼声出しありマサラ上映の真価、"静ですら演出"という新たな要素が、この魂のレヴュー決着の瞬間に色濃く表れたのだと思う。


最後に

ここまで本記事を読んでいただきありがとうございます。
私があの日見たもの感じたことをマサラ経験者視点で記録させていただきました。
長々と思いついたことを書き綴りましたが、
マサラ上映ってすげぇんだな!!
てことが少しでも伝わったのであれば嬉しく思います。

記事を書きながら気づいたことは、

・劇場版スタァライトとマサラ上映の相性の良さ
・文字に起こすと過去3回が全く異なる体験だった

上記2つはこの記事では要点を掻い摘んだが、その考察をこの記事で書くと趣旨がズレたり長文となってしまいそうなので、改めて場を設けて記事を書こうと考えているところです。(いつになるやら…)

ここまで記事を読んでいただいた方への布教メッセージを残し、
この記事を終わろうと思います。


①劇スマサラ未参戦の方へ

ここまで本記事を読んで頂けたということは、劇スマサラがどういうものか概要を知っていただけたかと思います。

しかし、劇場版スタァライトのマサラ上映の出来事を「知っている」のと「体験している」では全く意味が異なります。

“劇スのここが好き!“をリアルタイムで共有できたり、目の前で大量の紙吹雪が舞い自分の地肌に触れ、上映後に目にするその光景は、全く新しい唯一無二の体験になるはずです。

舞台創造科の皆さんは知っているはずです。
{歌劇}体験は、劇場でしか味わえないことを。

是非、次の舞台の幕が上がる際には、劇場へお越しください。
今まで見たことのない劇ス体験を約束します。


劇スマサラをご存じな方へ

あの日のHallMixaで浴びた劇スマサラ上映は、多くの人を魅了し、楽しかった記憶として残ったのではないかと思う。

しかし、忘れてはいけない。
クラッカーという舞台装置が、不在であったことを。

HallMixaではそれが無くともマサラ上映は盛り上がり成立することを証明してしまったが、冒頭でも話したとおりクラッカーは重要な舞台装置の一つであることには変わりはない。

そう。
劇スマサラは、まだ未完成なのだ。

声出し×紙吹雪x満員に加え、クラッカーという要素が加わったらどうなってしまうのか。

誰も観たことのない舞台が、まだ、この先にある。

―――わかります、か…?

だからこそ、次のマサラ上映再演への願いを込めて、この感想レポートは愛城華恋のセリフを真似た言葉で締めくくろうと思う。

劇スマサラは次の舞台へ。


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