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葛藤と死は隣り合わせ。

私は、人生を諦めたときがある。

一度だけ…と言えたら、それはどんなに良いことだろうか。私は何度か自分を追い込むほどに、真面目すぎたのだ。

覚えているのは高校生の時、19歳の時、22歳、そして23〜25歳。

その分岐点で、私は何度選択肢を間違えきたのだろうとふと考える時がある。

今日は、そんな過去の自分を振り返りたい。

・・・

進学するかどうかで失敗した。

進学するにしても、もし専門学校ではなくて、大学だったら違っていたのだろうか。

そして、すぐに就職という形だったらどうなっていたのか。進路を決める際、あれやこれやと親と揉めるにもめて、とにかく家の外に出たかった私は、とにかく進学だけを考えていた。英語が好きだったからという理由で、とにかく安くて将来性がありそうな専門学校を探した。

そして、見学会など行かぬまま決めて、失敗したのだった。

・・・

退学して、高額の奨学金だけが残った。

その専門学校に実際通うと、宿題の多さや授業時間の長さ、周りのレベルの高さに、私は埋もれていった。

私はその専門学校では、ぶっちぎりで最下位の生徒だった。

私が通っていた高校では、成績はいつも首位をキープしていたから気づかなかった。いや、気づけなかったのだ。

そうして、平日は8時から18時まで授業、そして18時半から22時までアルバイト、22時半から3時まで宿題…という生活をしているうちに、何度か倒れた。それでも、家に帰りたくない一心で頑張るも、ある日突然身体が動かなくなった。

誰とも連絡も取れなくなった私を心配して、専門学校から実家へ連絡がいき、駆けつけた両親と共に病院へ受診すると「うつ病」の診断が下された。

今のように「うつ病」という名前が広がっていない分、私はとても恥ずかしい病気だと思い込んでいた。それが私をとても苦しめた気がする。

家庭の都合でなんて言葉で片付いたが、そのまま退学へと処理が進んでいった。

そして残ったのは、絶望感と奨学金だけだった。

・・・

誹謗中傷に耐えきれず仕事を辞めた。

どうにか明日を生きるためと夜の世界を渡り歩いて、 BARや、ラウンジ、スナック、ガールズバーを転々としていた。夜の世界は楽しい反面、とにかく怖かった。

高額のお金をつめる人が、こんなに世の中にはいるのかと驚いた。

夜の世界は最初こそ楽しいと思っていたけれど、BARの店長をやっていた頃、SNS上ではたくさんの誹謗中傷で溢れかえった。それこそ、写真を悪用されたりもしたし、SNSが怖くなった。

そして、私の目の前でニコニコして愛想がいい人が核だと分かった時、「ああ、やっぱりな」という感情と、私は結局ピエロで、みんなのために笑い者になるべき存在だったのだと思った。完成まであと少しまできていた塔が、一気に壊された気がした。

「ああ、人間って恐ろしいなぁ。」と思いながら、また心を病ませてしまった。

一度壊れた心というのは、修復しても修復しても、簡単に砕けてしまうらしい。長い時間をかけて治したのに、また大量のお薬とお友達になった。

・・・

普通の生活に戻ろうと必死だった。

BARの店長を辞めた頃、辞めて病んで、すぐに動けるわけもない私は、当時の彼と同棲を決めた。

それが、私の転機になればいいなと思いながら。

はじめての同棲は、1人が好きな私にとって最低な結果に終わった。ひとり暮らしが長く、何でもできる私と、初めて家元を離れて暮らす彼とは、ウマが合わなすぎた。

とにかく喧嘩が絶えなくて、2日に1度喧嘩をしていた。精神的に不安定だった私は、自殺未遂を何度したのかわからないし、自分を傷つけまくった。

それでも、住む家が無くなるからと必死にすがりついていた。

お昼の仕事をはじめ、その職場の雰囲気がとても良く、リハビリになった。

それと同時期、バンドを組んだ。誘ってくれた友人には本当に感謝感謝だ。仕事をして、バンドの練習をして、ライブして、とても充実していたと思う。

しかし、お家に帰るとまた喧嘩な日々が続いていた。

バンドが解散した頃、燃え尽き症候群なのか、急にまた私は、心療内科を受診する日々を送ることになったのだった。

睡眠薬を投入しても眠れないし、パニックにもなったし、統合失調症なりかけだったし、とにかく散々だった。

そして、その大好きだった職場も辞めた。

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結局、ハッピーエンドが1番。

全部の選択肢は、間違ってなかったとは思うけれど、もう少し努力できたのかなと考えることはたくさんある。

きっと真面目すぎた。今も真面目だ。

「葛藤した分、死に近づきすぎた」のだと、笑えるくらいには回復している。

幸せと不幸の割合は、やはり後者の方が多いだろう。

みんながみんな、幸せにはなれない。

でもなりたい。

最後に、やはり私はハッピーエンドが好きだから言っておきたいけれど、今は幸せだ。

色んな選択肢を越えてこその今なのだろう。

これからも、毎日試行錯誤を繰り返し、時々選択肢を間違えつつも、今の私と幸せを願いながら歩いていきたい。


お仕事中のドリンク代にさせていただきます。ちょっといい紅茶を買いたいです。