見出し画像

ストリート・トラッド ~メンズファッションは温故知新 佐藤誠二朗(2018)

28にもなってファッションにハマったのも最近だけど、ほとんど同じタイミングでハマったのは音楽で。
もう覚えてないけどなぜか最初に聴き始めたのは1977年の音楽で、つまりPunk/New Wave。Sex Pistols、The Clash、Buzzcocks…ちょっとだけマイナーになるとThe VaporsとかDirect HitsとかThe Chrodsとか…ここら辺から聴き始めました。(最終的に行き着くのはThe Beatlesだけど。)
その中で一際ハマったのがThe Jamでした。音楽的にもヴィジュアル的にも。

画像1

↑The Jamの3rdアルバム「All Mod Cons」(1978)

1stと2ndはありがちなパンクだった音楽も3rdから急に雰囲気が変わって、ちょっと驚いた記憶はあります。
よくよく調べてるとThe Jamはネオモッズバンドと呼ばれ、1960年代にモッズと呼ばれる若者の集団が存在し、The JamのリーダーであるPaul Wellerが大のモッズ党。All Mod Consはそれがインスピレーション源らしい。モッズとはどんなもんじゃいと見てみると、これがかっこいいんですよね。ファッションが。

画像4

で。

大分前置きが長かったけど今回はそういった若者のカルチャーに焦点を当てた本です。
テディボーイズ・バイカーズ・モッズ ・パンクス・マッドチェスターなUKカルチャー、アイビー・プレッピー・ヒッピー・グランジなUSカルチャー、裏原・ノームコアまで、最終的に31種類出てきます。
体系的に、時代毎に、それぞれのスタイルを説明されてるので分かりやすいです。
更に(読んだことなくて申し訳ないけど)NANAの矢沢あいさんのイラストで、それぞれのスタイルが描かれてます。これがかっこいい。

画像2

画像3

ちょっと美形すぎと思わなくもないけど、細かく描かれていて特徴が掴みやすいです。

ただ、内容には文句がなかったけれど、あくまで広く浅く十数ページで語っていくので物足りないと思う人もいそう。
個人的には知らなかったことも多かったので満足です、僕みたいな初心者向きかな?特に日本のカルチャーである裏原のお話は面白い。
あとやっぱりストリートカルチャーと音楽は繋がってるんだなと、切り離して語るのは不可能なんだなって。
あのバンドが出てこないとか気にしちゃダメですよ!

最後はThe JamのTown Called Maliceで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?