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フリーランスは仕事や年収のことを聞かれても簡単には教えられません。

フリーライターは、わかりづらい職業だと思う。

世の中にライターの肩書で仕事している人はたくさんいる。でも、仕事のスタイルは本当に千差万別。得意ジャンルがまずそれぞれ違うし、雑誌で書いていたり、ウェブで書いていたりと媒体が変わればそこでまた仕事の方法も変わるし、取材が得意だったり、自分で調べて書く人もいる。ライターの数だけ、ライターの仕事スタイルがあるのかなってくらいに、人によって仕事のあり方は異なる。

実際にやっている私ですら、そう感じるのだから、そうではない世の中の人にはなおさらわかりにくいと思う。

わかっている。それは、わかっているんだけどね。


正直、同業者以外の方々から、仕事について聞かれるとき、本当に困ってしまう時がある。


仕事には、人に言ってもいい仕事もあるが、一方で内容を安易に話せない仕事もあるので、そこはあまり踏み込まれたくないのだ。

私も、答えられることは答えるけれど、ときおり「さすがに、そんなことまで教えられるわけないでしょう」というところまで聞きたがる人がいて、閉口してしまうこともある。

たとえば、書籍のゴーストをやってると言ったら、誰のどの本か教えてくださいってしつこく聞かれたこともあった。もちろん教えなかったけど、言えるかっての。

あと、仕事とは少し違う話だが、「ライターってどのくらい稼げるんですか?」「年収どれくらいなの?」みたいなことを、聞かれるのも困る。

確かに、巷では「今月こんなに稼ぎました」って公表しまくってるブロガーだかライターだか編集さんだかもいらっしゃるし、公表したい方は、好きにやればいいと思うけれど、私個人は、そういうのを聞かれるのは、正直勘弁なのである。

実のところ、初対面も初対面で、「どのくらい稼いでいるのか」みたいなことを聞いてきた人がいて、初対面でいきなり聞くようなことじゃないでしょうとぶち切れたこともあった。

普通に考えてみてほしい。自分の詳細な稼ぎのことなんぞ、簡単に赤の他人に言えるだろうか。

会社員に置き換えたら、「あなたの会社の手取りはいくら?」みたいなことを聞いているのと同じなわけで。これって、誰にでも気軽に聞いていい質問では絶対にないはず。

不思議なことに、会社員でなくフリーランス相手だと、どのくらい稼いでるのかって平気で聞いてくる人が多い気がする。これも疑問。

会社員だろうとフリーランスだろうと、仕事というのは基本関係ない人に詳細に話してはいけない領域があるし、そもそも他人の稼ぎを知りたがるって、あまり品がいいことではないと思う。

しかし、世の中のフリーランスに対するそのあたりの礼儀のルールは、会社員さんよりだいぶ緩く扱われている気がしてしまうのである。

ただ、結局、その大元の原因は、フリーライターがどんな仕事なのか本当にわかりづらい職業だからなのかもしれない。

だから、踏み込まれるのは、苦手だけれど、話せることは話していくことも必要なのかもしれない。

たとえば、仕事や稼ぎのことに踏み込まれたくないフリーランスもいるとか。









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