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マーガレット23号(2015年11月5日発売)裏レビュー

・森下suu先生の新連載がはじまった。

森下先生といえば、「日々蝶々」の大ヒットが記憶に新しいのだが、「日々蝶々」が始まった頃の森下先生って、「マーガレット」の中では新進の人で、全然エースじゃなかったし、当時はまだ「うまい」作家にも見えなかった。

だから、「日々蝶々」は連載スタートしたときの扱いは全然大々的じゃなかったし、正直、私も5~6回で終わる連載かなあと思った。
ところが、読者の反応は全然そうじゃなかった。透明感のある無口な美少女と硬派すぎるほど、硬派なメガネ男子の恋は大反響で、「このマンガがすごい!」にも、ランクインして、マーガレット久々のスマッシュヒットになった。

この大ヒット作が終了しての新連載「ショートケーキケーキ」を読んでわかった確かなことは、森下先生が以前よりずっと「うまい」実力がついているなということ。

ひうらさとる先生が「ホタルノヒカリ」の大ヒットの後出した「メゾン・ド・長屋さん」がすごくよくて、「ホタルノヒカリを描ききって、この人は大物に化けた」と、実感したんだけど、今回の「ショートケーキケーキ」初回もまさにそんな感じ。ヒットメーカー特有の熟練した描き方になってて、これは面白くなりそうっていう予感がすごくした。続きが楽しみである。

・「たいへんよくできました。」が終わってしまった。どうにも打ち切り感が否めないが、でも佐藤ざくり先生はきれいにまとめてくれた。考えてみれば「ぼっち」脱出という、主人公の目的は確かに達成されているのだから、とりあえず「たいへんよくできました」な、ラストだったとは思う。佐藤先生の次回作が楽しみだ。

以上、裏レビューでした。

表レビューは下記のURLで絶賛公開中です。

「comic-candyまんが研究所」

http://comic-candy.com/archives/11003


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