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ベンチャーの給与をどう考えたか#001

年代に関わらず、ベンチャーにジョインする際の給与問題はどこでもある話だと思いますが、23歳から約9年ベンチャーに関わった僕が給与に対してどのような考え方をもっていたかをシェアしたいと思います。ベンチャーにジョインしたいと思っている方、または、ジョインしたが給与をどう考えたらいいかわからない方に参考になると幸いです。

----ポイント----
・ジョインした時にSOの発想はなかった
・理想 - 現実 = 経験値代
・給与はあとからついてくる
・本当に必要な人材であれば給与は上がる
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ジョインした時にはSOの発想はなかった

お恥ずかしい話しですが、新卒で入った会社を3ヶ月で辞め、その後すぐにベンチャーにジョインしたのですが、当時は“ベンチャー”についての知識が乏しく、SO(ストックオプション)についても単語を知っているくらいで、全然ピンと来ていませんでした。ここは結果的に詳しく知らなくてよかったと思っていて、中途半端に知っていたら、スキルも何もない若造が、ただただSOを理不尽に要求することになっていたかなと思います。

SOに対する持論としては、“SOは自ら要求するものではない”と思っていて、“会社側がSOを付与してでもジョインして欲しい”と思って出してくれる時に受け入れるくらいがちょうど良いのかなと思います(あくまでもベンチャーが初めての人、あるいは、何もスキル等がないという場合なので、シリアルで再度事業をやりますという場合は除きます)。

ミドルレイヤーの採用やCXO採用に携わって思ったことは、“SO付与確定”でないとジョインをしないという人が結構多く、企業側の気持ちとはズレる部分があるなと思っていました。本当に優秀で取りたい人であれば、企業側からSOの話が出ると思うのでそのあたりは自分でその条件を出していくことはネガティブに見えるなと感じていました。

理想 - 現実 = 経験値代

時給850円、社保なし、アルバイト

これが最初に僕がベンチャーに入った際の待遇です。
ベンチャーに入りたいって思っている人は、これくらいの気合いが見せられれば、どのベンチャーにも100%に近い確率で採用されるのではないかと思います(笑)

冗談はさておき、ベンチャーにおける給与の考え方は、少し発想を変えたほうが良いと思っています。どういうことかというと、僕の中では以下のような公式に落としました。

理想 - 現実 = 経験値代

理想=自分がこれくらいはもらえると思っている給与
現実=実際に会社から払われる給与

わかりやすく数値をあてはめてみると、

例. 30万円(理想) – 20万円(現実) = 10万円(経験値代)

つまり、毎月10万円の授業料を会社に払っているという考え方です。理想と現実で乖離している給与分は、実際にベンチャーで働くという経験に対し、自らが会社に対して費用を払いながら実践的な授業を受けさせてもらっていると思うようにしました。ベンチャーで働くことは、どこかの大学でMBAを学ぶよりも価値があると個人的に思っていたので毎月10万円は高くない授業料だと。この考え方は自分の中でしっくりきて、このあと給与に対する不満はそこまで問題になりませんでした。

給与はあとからついてくる

多くの人は、給与がいますぐ上がることを望みますが、現実はそうではありません。おおよそ半年から1年の期間を経て還元されてくるものだと思います(評価のプロセスや支払いのタイミングがあるので)。ですから、今の頑張りが来月すぐに反映されるわけではなく、それが数か月後以降に反映されるものだきちんと理解しながら成果を出すことが重要です。

本当に必要な人材であれば給与は上がる

会社にとって本当に必要な人材であれば、自らが望む給与に近づいていくと思います。なぜなら、会社としては、その人間が会社を離脱することは大きな損失になるため、その人間が求めていることをなるべく満たそうとするからです。一つ一つ成果を出すことも大事ですが、大きな視点に切り替えた上で、“会社にとって必要不可欠な人材”になっていくことを目指して欲しいです。そうすれば自ずと会社から給与をあげたい逆にオファーがくると思います。逆説的には、そのオファーがこないということは、あなたがいなくなっても会社は困ることはないのかもしれません。

様々な考え方がありますが、ベンチャーで9年間経験をする中での事例を共有させていただきました。参考になれば幸いです。

#ベンチャー #スタートアップ #給与 #人財 #人財 #SO

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