米国のティーンに人気の写真プロダクト。夫がはじめたスタートアップ「PIKLIP」がキテる!?
約3ヶ月の長いアメリカの夏休みが終わりました...。
娘はGrade2!日本で言うところの小学校2年生になります。
今日からまた心機一転、アメリカの小学校生活頑張ろう (*^^*)
ってね、1番頑張らなければいけないのは...夫よ、夫!
一体、あなたの始めたスタートアップとやら、どうなってんのよ〜!?
そもそも...
2014年の春、家族3人+犬2匹でカナダへ移住。
永住権取得を目指していたはずなのに “カナダ永住権取得までもう一歩!!” というところで、突然、夫がひらめいた!
「よしっ!アメリカでスタートアップするぞ!」
なんでやねんっ!カナダちゃうんかーいっ!
そして2018年春、何故か縁もゆかりも無いポートランドで暮らしている私達。
夫のはじめたスタートアップは『PIKLIP』という写真事業です。
駆け出しのスタートアップなんて、死ぬか生きるかの瀬戸際の日々。
資金調達に苦労するのに加え、夫がはじめたスタートアップは “写真事業” ときたもんだ!
“写真事業” の何がネックかって、資金がままならなくても写真を印刷する印刷機がないと始まらない!!
印刷機の購入を検討し始める夫に
「今の時代、家庭用コピー機でもいいのあるみたいよ、買っちゃえ!買っちゃえ!」
と素人感覚で家電量販店の家庭用コピー機をプッシュしてみたものの、まさかね...こんなバカでかい印刷機を欲しがっているとは!
「こ、これ、どこに置くのよ...」
「君の実家 (*^^*)...駄目かなぁ?」
駄目だろ...。
なんにせよ、こんな印刷機を購入となれば1台数百万円、委託すると1枚のシートを刷るだけで数千円の見積もりが出されました。(PIKLIPは特殊シートに印刷することもあり、印刷機も選んでしまことがコストのかかる理由です)
事業をイチからはじめるって大変なんだと痛感した瞬間です。
だから、その頃、毎日思っていたことは...
この資金のないスタートアップに、格安で手を貸してくれる印刷屋さんがいないかなー\(^o^)/
...いるわけない。
成功が約束されてるわけでもない、それも見ず知らずの、どこの馬の骨とも分からない、まだ駆け出しのスタートアップとやらに手を貸すなんて、自ら進んでリスクを負うようなものだもの...。
と思っていたら...
私の田舎である、岩手県にその印刷屋さんはありました。
“良心的” どころか、もうボランティアの感覚で協力してくれ、もはや “エンジェル投資家” ならぬ “エンジェル印刷屋” です。
どっちに転ぶかわからないPIKLIPに対して超格安で印刷作業を受け持ってくれたばかりか、なんと!自費で数十万もする機材を投入してくれたのです!
このエンジェル印刷屋さんのおかげで、2018年 『PIKLIP』は走り出すことができました。
そして、今ー。
いや...これがね...アメリカのTeenの間で俄にキテるんです!!
そもそも、去年の冬に “検証” という意味を込めて全世界対応でベータ版テストを行ってみたところ...
1番良い反応してくれたのは、Teenたち!!
ここでいう “反応” っていうのは ”いいね👍" という感想に留まらず、
・友達にシェアをしたい!
・このスタートアップに貢献したい!
・購入するから発売して欲しい!
という、ポジティブな行動を伴う反応です。
そこで、実験的に無料で『PIKLIP』をアメリカのteenたちに配布してみたところ、家族のアカウントを利用してまで複数枚オーダーする、ルール違反の子たちがちらほら...そう、ルール違反と分かっていてもやってしまう、いわば “中毒性” をPIKLIPは持っていることが実証された瞬間でした。
そして中には
「PIKLIPをシェアするわ...私のフォロワーは多いから投稿したら反響があると思うけど、準備はいい!?」
『フォロワー数=戦闘能力』のようなもんで、このteenたちの投稿って本当にパワーがありますから、人によっては1投稿で簡単にパンクさせることなんて簡単かもしれません。
それから
「うちの娘の学校でPIKLIPを持っている子が多いらしいんだ、娘も欲しいと言っているんだが、どうやったらもらえる!?」
という、保護者からの問い合わせ、そして
「PIKLIPのアンバサダーになりたい(^O^)/」
「PIKLIPでインターンをしたいです!!」
という驚きの問い合わせまで...!!!
そういうわけで『PIKLIP』、アメリカで勢力を拡大中。
当然、まだまだ目指す目標には及んでいないので、もっと頑張らなくてはいけません。
日本という市場についても検討しましたが、とてもハードルが高いことを痛感しました。
Amazonをはじめとする、日本の迅速な配達スピードに慣れているせいもあると思います、注文から受け取るまで3日かかった日には “遅い” という低評価。
ところが、米国のユーザーの手元に届くまでは10日もかかるのに、配送時間については ”全く問題ない” という評価でありました。
それからInstagramやSnapchatなどのスマホで写真を楽しむ時代に、わざわざ写真を刷ることに対して疑問を感じる人や、そもそも日本の住宅空間にPIKLIPが馴染まない部分があったりで、う〜ん、日本市場、難しいなと思いました。
そういうわけで、ユーザーの多いアメリカに拠点を移して活動中。
ポートランドでほのぼのやってます!
...って、ほのぼのしてないで、スピード上げてやらんかーいっ!
スタートアップはスピード命ですからね!
そういうわけで、スタートアップを始めた夫を支える妻は超〜大変...。
今後も『PIKLIP』の活動、それからポートランドのスタートアップ、ポートランド生活も含めて綴っていこうと思ってます。
※『PIKLIP』が気になる方は、公式サイトよりご注文ください👇
www.piklip.com
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