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雪組とTM NETWORKの話

雪組とTM NETWORK…近年何かとご縁がある二組。どちらも私が好きな二組。

咲ちゃん希和ちゃんトップお披露目がまさかのCITY HUNTER で、まさかまさかのGet Wildだけではなく、Still Love Her を歌う咲ちゃんが見られて狂喜乱舞。
宝塚版冴羽獠の髪型は、Get Wildの頃の宇都宮さんに寄せているように思えてならなかった。

雪組×TMNの始まりは2020年のNOW! ZOOM ME!!かな?
齋藤先生の青春時代の思い出の曲が詰まっていたであろうバブルメドレーで、Self Controlが選ばれたことに端を発するのではなかろうか。

1987年ヒット曲縛りっぽいのに、なぜGet Wildじゃないんだろうか?という疑問があり、私と同じで齋藤先生もSelf Controlの方がお好きなのかな?とか思っていた。
この件は、後にお披露目が同じ齋藤先生演出のCHであることが発表となり自己解決した。

さてさて、夢白あやちゃんがトップ娘役となり、さきあやコンビになっても、実は雪組×TMNは続いている。

そう、プレお披露目演目『BONNIE & CLYDE』は、TM NETWORKのSelf Controlの歌詞に登場するのだ。

しばられた アダムとイブ
走り抜けた ボニー&クライド
大切なあの子の目を
これ以上 くもらせないで
TM NETWORK『Self Control』(作詞:小室みつ子/1987)

私は高校時代にTMNにハマり、特にこのSelf Controlが大好きだった。ただ、歌詞の意味をそこまで理解していなかった。

この曲と出会ってから時が経ったが、その歌詞の意味を今さらながら、御園座公演を通じてなんとなく理解することとなる。

今まで歌詞に登場する「アダムとイブ」「ボニー&クライド」は、「あの2カップルのように振舞って、大切な彼女を泣かせるようなことはしないぞ」という反面教師的な存在だと思っていた。

しかし御園座公演を見て、上記の解釈とは真逆で、Self Controlの歌詞の人物はクライドのような生き方をしたかったのかなと思い直した。

現実は自制心が働いてしまい、彼女の将来の幸せを考えて身を引いてしまった… 本当は、Self Control=自制の心 を自由のナイフで解き放ち、何があろうと愛する人と一緒に居たかった。

裏を返すと、クライドが途中で彼女の足枷に自分がなっているのか思い悩むシーンで、ifで語ったボニーの生き方とSelf Controlの歌詞の人物が彼女に選ばせた生き方はイコールとなる。

解釈が変わったのは、咲ちゃん演じるクライドとあやちゃん演じるボニーが本当に生き生きとしていて、刹那的な生き方が輝いて見えたから。
当時世間が彼らに希望を見出していたのも頷けるし、仮にSelf Controlの歌詞の人物が憧れていてたとしても納得できる。
本当にそのくらい魅力的に演じていた。

まだまださきあやコンビに慣れない部分もあるけど、大劇場お披露目に向けて、ボニーとクライドの人生の旅路のようにワクワクしている。




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