嫌だいやだと思っていてもこの日が来てしまいました。

宝塚にハマり、初めてご贔屓と呼べる人となったあなた、あなたが今この瞬間も大好きです。

優しさに満ち溢れているあなた。
私の知る限りでは、あなたほど優しく清らかな心を持った人を知りません。
二階までしっかり目線を届ける、あなたのお客様を大切にする姿勢が大好きです。

周囲を気遣いすぎるくらい気遣うあなた。
常に目の前の人に真心込めて尽くしていたんだと思います。上級生からも下級生からも慕われ愛されているあなたのファンで、なんだか私まで誇らしいです。

あんなにも男役としてかっこよくて、素敵なのに、いつも謙虚な心を忘れないあなた。
あなたの言葉の数々から、ゲーテの言葉が当てはまると思いました。

優秀な人物の中には、何事も即席ではできず、何事もおざなりに済ますことができず、いつも一つ一つの対象をじっくりと深く追求せずにはいられない性質の持ち主がいるものだ。
このような才能というものは、しばしば我々にじれったい気を起こさせる。すぐさま欲しいとねがうものを、彼らはめったに満たしてはくれないからだね。けれども、こういう方法でこそ、最高のものがやりとげられるのだよ。

エッカーマン著『ゲーテとの対話』より

〝言われたことをその場でパッとできない、持ち帰って練習してから見せたい＂と何かのインタビューで読んだ記憶があります。
ゲーテの言葉に照らし合わせたら、それはあなたが一つひとつの役、そして男役という宝塚の世界での役を丁寧に追求しているから。
だからこそ、最高にキラキラした個性をもった男役になったのでしょう。

私は独自の道を切り開き、最高の男役を作り上げることを成し遂げられたと感じていますし、あなたが千秋楽を終えた今、そう思っていると信じています。

人としても舞台上の男役としても、あなたのように強い意志と優しさを持ち合わせた、まさしくこの時代の豊かな人間が、私の宝塚での初めてのご贔屓様でよかった。

ご卒業おめでとうございます。
応援できた期間は短いですが、頂いた沢山のときめきと、巡り会えた奇跡に私からもありがとうを言いたいです。

本当に本当に大好きです、彩凪翔くん。

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