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Nikon Zfcが好きだ

カメラとスポーツが大好きです。ランニング&トレイル、ロードバイク&マウンテンバイクを愛する私が人生の黄昏期に選んだカメラは、軽量・コンパクトに特化したニコン伝統の意匠で、普段から道具として持ち歩き、肩からストラップを斜め掛けにしたまま走ったりと、惜しげもなく使い倒せる「Nikon Zfc」です。

半世紀にわたってコツコツ買い集めたCONTAX&カールツァイスT*オールドレンズのコレクションは、私自身の視力と体力の劣化を素直に受け入れて、次の若きオーナーさんへ引き継ぐために全て譲ってしまいました。

私の場合、カメラの目的は所有欲ではなく常に携帯する道具です。ロードバイクで100キロ以上漕いだり、山稜を縦走して体力を使い切ってヘロヘロの状況で、カメラを首にかけることに躊躇してしまう重たい機材とは相性が合いません。

Nikonから待望のフルサイズミラーレス一眼のZfがデビューし、往年のFM2を継承するクラシカルテイストのハイエンドモデルが登場しました。もちろん魅力的なスペックですが、単体重量はZfcの390gに対してZfは630g。私の選択肢からは外れます。

Zfcボディの感触やダイヤルのタッチ感のチープさを指摘される方が多くいらっしゃいますが、私がカメラに求める優先順位は軽さがもたらす機動力であり、よくお見かけする作品作りに熱心だった方が、体力や視力の衰えから少しずつカメラと距離を置くようになる原因はココにあります。

フルサイズとかAPS-Cとか一切関係なし。いちばん大切なことは、いつでもそのカメラを自分のカラダの手足のように扱えるかどうか。シャッターを切りたい時にそこにカメラはあるか、それともないかということ。

写真は私に影響を与えたメンターが見た風景です。大先輩が切り取るその一瞬をもっと眺め続けたい。

END

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