ITの活用には2種類あって、提供する価値が全然違う

さて、私タカハシですが「ITを活用して日本の『働く』の価値を上げる」をテーマに活動をしています。

なので、「ITを活用しよう」と日々仕事を通して、ブログを通しても訴え続けていますし、コミュニティでもイベントでも言い続けています。

皆さん、ご存知の通り、「ITを活用しよう!」と訴えている会社は弊社以外にもたくさんあります。

パッと見、全部一括りのIT会社のITサービスに見えるのですが、実はその提案する中身は全く逆だったりしまして、その本質を見極めないと、けっこう大きな差が出てきます。

今日は、2種類の「ITを活用しよう」の提供するものと、価値の違いについて書きます。

さて、まず「ITを活用しよう」の一方について説明します。

それは、「君たちは何も変わる必要がないのに、楽〜にできるようになっちゃうよ!」というやつです。外注によるアウトソーシングや、現行業務をそのまま自動化するようなツールの開発委託が当てはまります。発注側の知識やスキルがそのままで良いです。

例えば、今まで人力でそれなりに時間をかけて行っていたルーチン業務を自動化するツールを他社に開発してもらって、ボタンひとつでできるようにします。

大きめの案件では、自社の業務に合わせたカスタマイズバリバリの基幹システムの外注とか、昨今人気のRPAで今の業務をそのまんまロボット化を外注とか、それが当てはまると思います。

経営の観点では、若干の先行投資にはなりますが、何ヶ月かかけて人件費が削減できて、いつかは損益分岐点が来るので発注オッケー、とういうわりと単純な判断なのかなと思います。

ただ、納品したものの中身や、請け負った業務の内容に関しては、クライアントには理解ができませんので、納品後にその情報格差でコバンザメのようにお金を取り続けることが可能になります。

そういう状態をベンダーロックなどと言ったりしますね。

ヤバイ会社にロックされて、それに気が付かないと、法外な金額を取られ続けるというリスクがあります。

さて、もう一つですが、「あとあと楽をするために、君たちも変わる必要があるよ!」という要求が含まれるものです。

わかりやすいのは、研修です。Excel研修でも、プログラミング研修でも一緒なのですが、知識とスキルの移転を明確な価値としています。

習得にかかる時間や努力が求められますが、うまく習得ができれば社員の行動の質が高くなり、アウトプットの幅が広がります。

また、例えば「クラウド化」という名のつくものは、ほとんどがそっちに当てはまります。そもそも、紙やローカルPCでやっていた業務の仕方の変更を要求されるからです。

そして、クラウド化なんてしたら最後、GoogleもAmazonもMicrosoftもどんどん勝手にバージョンアップをし続けるので、そのバージョンアップについていかざるを得なくなります。

永遠の学習地獄に引きずり込まれるわけです。学び続け、変化を続けないといけなくなります。

ただ、その恩恵は実際にあって、常に新しい技術や体験を味わえるというメリットは間違いなくあります。


どうですか?

2つが提供する価値は全く別物です。まあ、どっちもしんどいですよね??

弊社はどちらかというと後者の立場で活動をしています。

いずれにしてもしんどいなら、止まっていてしんどいよりも、前に進みながらしんどいほうがいいですものね。

ですから、進みながらしんどい思いをするお手伝いをしています。

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