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IRR(内部収益率)とは?『時間を考慮した投資回収率』で、飲食店の多店舗展開(マーケティング)に役立てる【Excel】。

飲食店を経営されていて、多店舗展開を考えていらっしゃる方なら、

『2店舗目・3店舗目をどこに出店するか❓』

というお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃると思います。

今回は、IRR(内部収益率)という投資指標を利用して、多店舗展開する際の考え方を考察します。


下記エクセルファイルにて計算できますので宜しければご利用ください。


まず、IRR(内部収益率)という言葉は、Internal Rate of Returnの略語です。

内部収益率という日本語訳が分かりにく過ぎるのですが、端的に申し上げると、

IRRとは、『時間を考慮した、投資回収率』です。

投資回収率は、文字通り利回りと捉えて頂いて構いません。


当然ですが、ご自身が投資したとして、投資金額の回収期間が早ければ早いほど、安心できると思います。

IRRとは、この回収期間(つまり、時間)を考慮した投資指標を言います。


表を見た方がスッキリするので、下記をご覧ください。

これは、初期投資額¥1,000,000-で、飲食店の居抜き物件を購入した場合の回収予想額を表しています。👇


5年間での総回収額は¥1,200,000-。

初期投資額を考慮すると、儲け(収益)は¥200,000-です。

IRR:内部収益率は5.64%です。


次に、回収期間がより早い場合を想定します。

5年間での総回収額は¥1,200,000-(上記と同じ)。

初期投資額を考慮すると、儲け(収益)は¥200,000-(上記と同じ)です。

しかし、IRR:内部収益率は7.39%です。


これが、IRRが『時間を考慮した、投資回収率』と呼ばれる理由です。

つまり、投資額の回収期間が早いほど、利回りが良くなるということです。


この結果から判断できることは、

『同じ金額を投資するなら、たとえ投資回収額が同額でも、回収期間が早く見込める場所を選定する方が有利。』ということです。


つまり、土地勘のある経営者や土地柄に詳しい知人をお持ちの方なら、投資回収期間が早い場所を選定することで、収益性が著しく異なってくるということです。

多店舗展開する上で、【時間】という概念を含めて考えると、より多くの収益を生みだすことが出来ますので、何かのご参考になればと存じます。


因みに、かの有名な投資家【村上ファンドの村上世彰氏は、IRR:15%を基準】として投資判断なさるそうです。ご参考ください。

IRRの計算式は、下記のイメージです👇


この他にも、正味現在価値やDCF法、レンタル・リース活用など、様々な投資手法・指標があります。

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