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大谷翔平はどのチームへ? 現地記者による獲得競争ランキング

ついに、その時がやってきた。いや、「ショータイム」がやってきたと言うべきだろうか。

MLBのフリーエージェント市場は熱を帯びてきており、ロサンゼルス・エンゼルスの二刀流スーパースター、大谷翔平はオフシーズン最も注目される選手となっている。選択肢は多く、彼は自分が行きたいチームと契約できるだろう。

言うまでもなく、大谷はゼネラルマネージャーたちにとって夢のような存在だ。現在のメジャーリーグ最高の、完璧で、人々をワクワクさせる選手であり、歴史上においても最高の選手の一人であることは間違いない。彼は1シーズンに打者として44本のホームランを打ち、OPSが1.066という成績を残し、同時に投手として132イニングを投げて3.14の防御率と167奪三振を記録した。

彼は両方での圧倒的な活躍を見せたのだ。

打者としての大谷は、RV+*が161で、規定打席に達した打者の中で6位にランクされている。また、投手としてはRV-が80で、リーグ平均の100を大きく上回る記録を残した。野球の歴史において、投打の療法でこれほどまでの成績を残した選手は、誰一人として存在しない。

*RV(ローバリュー)は、打撃と投球の一球ごとのパフォーマンスを対象に算出する値なので、従来の打席ごとの成績よりも正確に選手を評価できる。打球の打ち上げ角度、打球速度、プレートディシプリン(選球眼を測る指標)、ボールの水平散布角などの要素を分析する。


2023年シーズンの大谷翔平の成績とランキング
(投手は130以上の投球回を記録した選手に限る)

大谷と交渉するために、多くの人たちが自然と行列を作るだろう。30球団のどこに行っても、彼はチームの力になれるだろうが、その恩恵を受けられるのは1チームだけだ。5~6億ドル(747~896億円)ほどの大金が動くだろうが、その価値以上の選手なのだ。

大谷の獲得競争に勝ち、リーグの様相を180度変えるのは、どこのチームだろうか?

大谷翔平のFA去就について、もう少し詳しく見てみよう。

可能性なし

30位:オークランド・アスレチックス

A'sに加入することはあり得ない。絶対にない。

「ジョン・フィシャーが2005年にA'sを買収して以来、年末の移籍市場で彼らが費やした資金のランキングは、30球団中:(以下は上記を参照)」

ジェフ・パッサンのXより

29位:カンサスシティ・ロイヤルズ

28位:ピッツバーグ・パイレーツ

27位:コロラド・ロッキーズ

たとえロッキーズが将来に賭けて一人の選手に手を打つことを決断したとしても、大谷がMLB最悪の組織の一つであるチームに行きたがるはずがない。 組織の現状とナショナル・リーグ西地区の激しい競争を考えると、ロッキーズが次の3年間でプレーオフに進む可能性は非常に低い。大谷がいるいないに関係なく。

26位:ワシントン・ナショナルズ

ナショナルズは2021年と2022年と非常に厳しいシーズンを過ごしたが、いまは競争力を取り戻し、プレーオフも狙える状態にある。2023年の成績は71勝91敗に向上した。それでも、彼らはフリーエージェントの契約にはとても慎重だ。大谷よりも安価だった、アンソニー・レンドン、トレア・ターナー、マックス・シャーザー、フアン・ソトとの契約を延長しなかったのに、これ以上の支出を考えているとは思えない。

25位:シカゴ・ホワイトソックス

24位:デトロイト・タイガース

2023年を78勝84敗で終えたタイガースは、勝率5割から遠くはないものの、いいチームだとは言えない。勝ちにこだわる大谷は、もっと高いレベルで戦えるチームを選ぶだろう。

可能性は低い

23位:クリーブランド・ガーディアンズ

22位:マイアミ・マーリンズ

ガーディアンズは2022年にプレーオフ進出を果たし、2023年も競り合ったが、再びポストシーズンに進む目標は果たせなかった。投手陣は良いが、打撃が酷評されている。理論的には、大谷はいまチームが最も必要な、安定した打者だ。ただし、伝統的に節約家のガーディアンズが、1人の選手に5億ドル以上を使うことはないだろう。

21位:タンパベイ・レイズ

20位:アリゾナ・ダイヤモンドバックス

ナショナル・リーグの昨季の王者は、育成した地元選手とトレード、賢いドラフトでゆっくりと戦力をつけてきた。大谷の加入はDバックスをさらなる強豪へと成長させるだろうが、資金がネックとなりそうだし、真剣に獲得を狙うとは思えない。

19位:ミルウォーキー・ブリュワーズ

18位:ミネソタ・ツインズ

17位:シンシナティ・レッズ

16位:セントルイス・カージナルス

大谷がカージナルスの一員となる可能性はないわけではないが、他のチームより良いオファーを出すことはないだろう。また、日本のスターのホームランだけでは、カージナルスが再び注目される存在に戻ることはできないだろう。

15位:ヒューストン・アストロズ

アストロズは素晴らしいチームだが、オーナーのジム・クレインは給与総額を著しく増やすことを望んでいない。大谷を獲得すると、給与総額は確実に増加する。あり得ないとは言い切れないが、可能性は高くないだろう。

14位:ボルティモア・オリオールズ

もしかすると……?

13位:サンディエゴ・パドレス

今週、残念ながら亡くなった球団オーナーのピーター・サイドラーは、大谷翔平の獲得のために多くを犠牲にしていただろう。2021年と2023年のアメリカンリーグMVPである大谷なら、あっという間にパドレスを優勝候補にするはずだ。ただし、チームの財政状況は芳しくない。サンディエゴは給与総額を削減しようとしており、大谷の獲得はその逆効果をもたらすことになってしまう。

12位:トロント・ブルージェイズ

ブルージェイズは、まだウラディミール・ゲレーロ・ジュニアやボー・ビシェットなどのスター選手との長期契約にサインしていない。つまり、もし大谷の獲得を優先するならば、ある程度の財政的な柔軟性があるかもしれない。大谷の加入でチームの打線は非常に強固なものとなり、トミー・ジョン手術を経た2025年には、ケビン・ガウスマン、リッキー・ティーデマン、クリス・バシット、ホセ・ベリオスといった素晴らしい投手陣への追加戦力となる。ブルージェイズが有力視されているわけではないが、彼らを見逃すべきではない。

11位:ニューヨーク・ヤンキース

不思議なことに、ヤンキースは野手よりも先発投手の獲得に興味を示しているようだ。2023年、得点で25位、攻撃のRVでも13位だったことを考えると、これは奇妙だ。たとえ大谷が2025年まで投げられなくても、彼の加入で両方を手に入れることができるが、ヤンキースは大谷よりも山本由伸に関心を持っているようだ。それでも、ヤンキースが候補から外れることはない。

10位:フィラデルフィア・フィリーズ

現実的な選択

9位:アトランタ・ブレーブス

8位:ロサンゼルス・エンゼルス

正直に言って、エンゼルスは機能不全の混乱状態にある。大谷翔平とマイク・トラウトという類まれな才能を持つ選手が二人もいるのに、6シーズン連続でプレーオフ進出に失敗した。野球の歴史上、このようなチームはあまりなかったのではないか。しかし、エンゼルスは大谷にとって長い間「ホーム」と呼んできた場所であり、その馴染みが彼の決断に影響を与える可能性がある。エンゼルスが大谷のホームであり続ける可能性を完全に否定することはできない。

7位:シアトル・マリナーズ

6位:シカゴ・カブス

カブスは資金的に余裕があり、勝利への意欲があり、クレイグ・カウンセルという優秀な監督がいる。また、チームもしっかりしていて、素晴らしいファームもある。ファンにとっては素晴らしい時期であり、もし大谷を獲得できれば、何年も無敵になる可能性がある(カブスは、大谷が渡米したときから興味を持っていたとされている)。カブスが大谷を追い求めるのは、当たり前のように思える。

5位:ボストン・レッドソックス

4位:サンフランシスコ・ジャイアンツ

3位:テキサス・レンジャーズ

直近2つのオフシーズンでかなりの支出を行ったものの、多くの識者はレンジャーズが大谷を獲得する有力候補の一つと見ている。彼は2025年にヤコブ・デグロムと共にエースを務めるだろう(時期的に、ちょうどマックス・シャーザーの代わりになる)。また、既に強力な打線に、さらなる力をもたらすことになる。テキサスは大谷を引き寄せるための資金と、優勝を狙えるチームを持っている。

2位:ニューヨーク・メッツ

メッツはすでに球界最大級の給与総額を抱えている。しかし、今はリーグ最高の選手である大谷がフリーエージェントとなり、彼を資金力だけで獲得できるチャンスだ。オーナーのスティーブン・コーエンには、その資金力がある。メッツはまた、ゲームで最も賢いエグゼクティブの一人であるデビッド・スターンズを野球部門のリーダーに迎えている。

1位:ロサンゼルス・ドジャース

ドジャースは大谷に関心があり、資金もあり、構造も整っている。そして何よりも、彼のような選手を必要としている。また、西海岸に本拠地を持ち、将来的には競争力のあるロスターを大谷に与えてくれるだろう。関係者、ファン、メディアなど全員が、2020年ワールドシリーズのチャンピオンを大谷獲得の最有力候補と見なしている。もし実現すれば、強豪チームの彼らは、それ以上の何かに進化するだろう。


この記事は、『Opta Analyst』に掲載された記事を翻訳して編集したものです。
元記事はこちら▼

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