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遠藤周作、吉行淳之介などが忘れられようと/Window95のGUIが世界を小さく

1.忘れられる作家たち

遠藤周作、吉行淳之介、北杜夫、阿川弘之。

本読みなら一度はとおる名前だとおもっていました。みなさん、コメント欄でおしえてほしいのですけれど数冊は読みしたか。年齢のせいじゃないと思い

こわいのが「知らない」という可能性です。そこから見ないと村上春樹も林真理子も椎名誠もでてこないんじゃないですか。

いや、時代で忘れられる作家はいます。都築道夫なんて好きでしたけれど歴史に残れる器でなかったわ。

でもその前の小林英雄にしろ、田山花袋にしろ、あれらの作品で歴史に残りました。

遠藤さんのキリスト者としての目でみた世界、吉行さんの気怠い花街の午後のような色気

いや、ちょっとまえに読書好きそうな若いかたと話したときに気になったので。

「好み」といえばそうですけれど、SFでも推理でも海外でもいちおう名前と作者と内容くらいは「自分の好み」以外でも知っていると思っていました。

それにあえて表題にした四名はかつて文壇の寵児でしたわ、それもかなり長期にわたって。

「くだらないエッセイが多い」ともみえますけれど、原稿料がおもな収入ですからなんでも書かなかくてはいかないでしょう。

国立国会図書館にあるからいい、じゃなくて、せめて遠藤『海と毒薬』とか北『夜と霧の隅で』なんかは電子書籍にして、中学までに読んだほうがいいって薦めるたらどうかしら、『どくとるマンボウ』からでもいいから。


2.Win95が世界を小さくした

う~ん、『どくとるマンボウ』、今の世界がつながちゃった時代におもしろさが伝わるかしら。

ある意味、Windows95からのGUI、グーイー、グラフィカル・ユーザ・インターフェースが世界を小さくしたのね。
今のマウスでやりたいところのマークをクリックするのがこれね。グラフィカル。
それまではCUI、コマンド・ユーザ・インターフェース、英文コマンドで動きます。というかそれでしか動きません。

プログラムというのは、例えばホームページをつくるなお仕事、あの時代のコンピュータを動かせられのなら、HTMLを書いてサーバを「さくらのレンタルサーバ」で借りて、1日かからないですよ。
HTMLってなぁにっていう場合はハイパーテキストマークアップラングエッジググりましょう。
ホームページ用の言語だってことが書いてあります。

副業でやりたい場合、まったく素人でPCはOfiiceとメールくらいはわかるとして、5日。
これでホームページが動けば、つぎはJavaを勉強しながらホームページの制作受注、はじめは素人ですって言って保守とかにしたほうがいいですよー。あなたがトツゼン画面をぜんぶみどり色にしても責任者が直してくれるから。


小学生がパソコンをつかうってプログラムができると同義だったんですね、Win95まで。

すごい転換点をいきちゃったのね、私たちって。

それまでの『どくとるマンボウ』に描かれたような、冒険者として外国を見ることはもうないのかな。私個人の感想ならいいのだけれど世界がどんどん小さくなっていくの。

「ペンフレンド」は通じないだろう、というコンセプトのCMが流れているのをみました。
企画はわかるし、いい雰囲気でした。

会えないからペンフレンド、外国も簡単に行けなかったから冒険する価値があったの。
今みたいにSNSで海外とつながって、かるいノリで外国に行けるのならどこに住んでもいっしょ。

北の『夜と霧の隅で』は独文学に着想したお話しだからいいけれど、もう『マンボウ』はおろか、椎名誠のような冒険のような旅行もできないのね。

だから危険嗜好の白人はビルの上で遊んだりしてなんとか欲求をみたしているのかも。





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