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今年の夏は自由に旅ができるのか?

今年2021年の夏は、どんな過ごし方ができるでしょうか。2021年5月現在、いまだ世界中で多くの感染者を出し続けているコロナ(COVID-19)の影響もあって、このままの状況が続けば夏休みまでに収束するとも思えません。

しかし一方で、ワクチン接種が始まっています。最初は医療従事者や高齢者など、本当に必要とされる人たちが優先されていますが、十分な数のワクチンが量産されれば、いずれ現役世代の若い人たちにも行き渡ると思います。ちなみに、EUはワクチン接種を条件に、EU域外からの観光客受け入れを計画していますから、接種できれば日本からも受け入れるということになります(ただし帰国後はどうなるかわかりませんが…)。とはいえ、それはまだもう少し先の話となりそうで、本格的に自由に旅ができるようになるまでには、少なくとも来年までは待たなければならないかも、と予想しています。

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とまあ、現実的な話をしましたが、一刻も早くワクチンを打って国外へ出たい…というのが、特に旅へ出たいと渇望している多くの人の本音でしょう。私自身、所用を済ませるためにも、今年の夏はいったんは日本へ帰国したいと考えており、それが実現できるかどうか、その方法を模索しております。ただ日本も現在、感染者数の増加によって、入国に厳しい制限を設けております。外務省のHPには、以下の記載があります。

・現在、日本人も含め全ての入国者・再入国者・帰国者は入国にあたり、出国前72時間以内に実施したCOVID-19に関する検査による「陰性」であることの検査証明の提出が求められています。
・令和3年3月19日以降、検査証明書を提出できない方(日本人を含む。)は、検疫法に基づき、日本への上陸が認められません。出発国において搭乗前に検査証明書を所持していない場合には、航空機への搭乗を拒否されます。検査証明書の取得が困難かつ真にやむを得ない場合には、出発地の在外公館にご相談ください。

実際、これらの書類に不備があったということで、日本へ帰国した日本人が入国を拒否され、出発地へ戻された例があったそうです。一人はアメリカ、一人はオランダだそうですが、ヨーロッパだと片道12時間以上掛けて日本に上陸したは良いが、そのまま乗ってきた飛行機でまた12時間というのは悪夢で、考えただけでもゾッとします。書類に不備がないように、万全の準備をして覚悟して飛行機に乗る必要がありそうですね。

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それにしても、住んでいる人はさておき、これが一般旅行者にも適用されるとなると、仮に現地へ旅に出かけられたとしても、現地でPCR検査をして書類を作成しなければならず、また帰国時に書類の不備があれば強制的に出発地へ戻されることになり、仕事や学校がある人は大変な状況となります。余程の覚悟がないと、おちおち旅にも出かけられません。

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世界を見渡すと、現在はインドが深刻な状況で、邦人で亡くなられた方もいらっしゃるようです。知人友人にインド在住の方もいらっしゃいますから、非常に心配です。ヨーロッパにしても一進一退で、減ったと思ったらまた増えた、の繰り返しになっています。しかし一方で、前述の通りワクチンを接種することができれば、旅をすることを認める動きもあるようです。これまでも、事実上は国境通過禁止であったにもかかわらず、国際列車や国際高速バスはわずかな運休のあと徐々に運行を再開しています。昨年3月~5月頃の完全な鎖国状態の時とは、少し状況が変わりました。経済を回さなければ国が死んでしまうということで、感染者の数と天秤に掛けながら、ギリギリの状況で各国間の移動や流通を行っているように見えます。

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今年1月のニュースで、JR東日本は2020年の4月~12月の9か月間で2945億円の赤字になったと報道されました。公共交通機関の中でもとりわけ鉄道は、これまであらゆる状況下においても比較的強い業種と言われてきましたが、コロナというウィルスだけでここまで影響を受けるというのは、全く考えも及びませんでした。ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、通勤スタイルも大きく変化し、ホームオフィスに切り替える企業が今後益々増えていくことが予想されます。特に通勤需要に関しては、コロナ以前に戻ることはない、という意見も出ており、鉄道会社も生き残るために、変化していく必要があるかも知れません。


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