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COVID-19陽性患者数と列車の関係

タイトルだけ見ると、え?なんかそれ関係あるの?となると思います。

まあこじつけかと言われたら、そういう感じも致しますけど、陽性患者数の増減が与える影響って、鉄道にもまったく無縁ではないよな、と最近つくづく思ったのです。別に科学的根拠だとか、そんな難しい話じゃないですので、お気軽にお読みください…
(そもそもCOVIDの専門家じゃないので、そんな話もできませんが)

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このグラフは、昨年3月のCOVIDが流行り出してからのチェコ国内における1日当たりの陽性患者数の推移です。秋以降、患者数が急速に増え、増減を繰り返して3回の山があり、ピーク時は1日17000人以上の陽性患者が出ていました。現在は、少ない時で2桁という日もあるので、かなり減りました。これはマスク着用義務やお店の開店時間制限といった、各種規制がある程度効果を発揮したとともに、ワクチン接種が進んだことも理由の一つではないでしょうか。私もすでに1回目の接種が完了し、7月には2回目を打ちます。2回目を打てば、接種証明書が発行され、EU圏内はほぼ自由に渡航することが可能となります。

昨年秋、患者数が増加し出した頃、チェコ政府は移動制限を発出し、国際間の移動はもちろんのこと、国内の移動もかなり厳しく制限されました。1回目のピークを迎えたときは、自分の居住する区域(私で言えばプラハ市内)から外へ移動することすら禁じられていました。ということは、当然ながら自家用車であろうが公共交通機関であろうが、自由に出かけることすらできなくなる、ということです。駅で発車する列車を確認したら、客車1両に乗客が2~3人という列車もありました。自由に移動ができなかったので、当然と言えば当然ですが、政府の補助なしでは運行コストが厳しく、とても継続させることは無理だったと思います。

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規制によって、一番最初に影響を受けたのが国際列車です。チェコの陽性患者数が増え始めた頃、ドイツはすぐにチェコからの移動を原則禁止にしました。列車はしばらく運行されていましたが、移動禁止なのに利用する人がいるわけではないので、編成は短くなり、程なくして規制解除まで運休となりました。高速路線バスも同様です。

チェコEN (2)

夜行列車は真っ先に運休となりました。元々個室が多く、感染拡大に繋がる恐れもあったため、2020年の秋から冬にかけて、ヨーロッパ中の夜行列車が運休を余儀なくされました。昨年の夏休み、まだ患者数が少し落ち着いていた時は、他人との共同部屋を止め、個室買取りという形で運行していましたが、感染者数の爆発的増加によって、移動そのものができなくなってしまいました。

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国内列車も同じです。平日の朝、プラハには近隣都市からの近郊列車が続々と到着しますが、列車の本数は削減され、連結される両数も減らされました。通常であれば10両くらい連結する列車も、4両という非常に短い編成で運転されていました。特に夕方ラッシュ時に運行されていた速達列車(日本風に言えば通勤快速)は、全便運休となりました。連結される両数は、陽性患者数と面白いようにリンクしていて、数が増えると客車が減り、数が減ると客車が増え…を繰り返していました。これもまあ、当然と言えば当然の話ですけど。

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しかし今年5月になり、ようやく目に見えて陽性患者数が減り、移動制限などの規制も段階的に解除となりました。昨年秋~冬頃の状況が嘘のように、列車の利用者数も日に日に増えていきました。

週に何度か定期的に撮影をしている私が気付いたのは、まず本数が非常に増えたこと。幹線でもほとんど通過する列車がない、というほど本数が少なかった当時を思えば、現在は再び本数が増え、幹線であれば5~10分おきに列車が通過していくようになりました。

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そしてもう一つ、列車の編成が非常に長くなったことです。現在、多くの列車は客車を増結し、再び8~10両という長い編成で運行されています。それどころか一部のユーロシティEC(国際列車)には、普段連結されない非冷房のY型客車が増結されていることもあります。これらの旧型客車はディスクブレーキを装備せず、最高速度は140Km/hに制限されるため、場合によってはダイヤに影響を及ぼすのでは、という懸念もあります。

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そして夜行列車の復活。今朝も見かけましたが、寝台車が連結されているのを見ると、嗚呼…もうすぐ自由に旅ができるようになるんだ…という実感が湧いてきます。プラハからは、チェコ鉄道のスロヴァキア方面とスイス方面、そしてレギオジェットの運行するクロアチア方面の夜行が運行再開しています。

夜行列車は、今後新しい列車が運行されることになるので、今から楽しみですが、とにかく今年の秋以降は患者が増加しないことを切に願うだけです。


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