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【2023年ドラフト評価】初めに

こんばんは。鉄太郎です。

今年も1年に1度のお祭りであるNPBのドラフトが終わり、巷ではドラフトにまつわる記事が溢れていますが、大体各球団3行とか痒い所に手が届かないボリュームでもうちょっと読みたい!って思うことが多いですよね。

というわけで自分なりにルールを作って書いてみました。あくまで素人の感想なので点数はフレーバーに過ぎず、選手紹介と球団の意図の推測がメインです。日本全国の野球ファンに少しでもドラフトとNPBを楽しんでもらうきっかけの一つとして見ていただけましたら幸いです。

ドラフト指名選手一覧のExcelを作っていますので
よろしければこちらからご利用ください。
・高校生から独立リーグの選手まで191名のリスト
・年齢別、評価別のポジションテーブル
・指名選手の一覧
などを設けております。

この記事では、まずドラフト評価方法とドラフト全体の感想を書き、次回から各球団ごとに記事を書いて行きたいと思います!

また、この記事は有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいね!と思っていただけた場合は、私のモチベーションを上げるお菓子代としてカンパいただけると大変うれしいです。

では、本編をどうぞ。


ドラフト評価方法について

①どれだけ良い選手を指名できたか?/40点

巷での評価を参考に作成した候補選手一覧から、
S→5ポイント、A→4ポイント、B→3ポイント、
C→2ポイント、D→1ポイント

とポイントを振って各球団の合計を計算します。例えば だったためポイント×でポイントみたいに計算していくということです。

17ポイント以上→40点
16ポイント→35点
15ポイント→30点
14ポイント→25点
13ポイント以下→20点

そして以上のようにポイントごとに点数を決めることとしました。1位でA評価、2位,3位でB評価、4位5位でC評価、6位でD評価という一般的なドラフト(15ポイント)を真ん中付近に持ってきた形です。

とはいえNFLのように指名候補選手を順位づけたBig Boardや指名順番の価値を表すTrade ValueなどがNPBにはありませんので、あくまで主観的な数値で客観的な数値として担保されるものではありません。。。雰囲気だけで数値をつけるよりはマシぐらいに受け取って貰えたらなと思います。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?/30点

次に各チームの年齢とポジションの構成を見た時に空いてしまっている部分を埋められたかどうか?について、各球団ごとに2つのポイントで評価したいと思います。点数としては15点×2という単純計算ですね。

例えばドラフト前の阪神の選手構成を見ると、戸井選手(18歳)と熊谷選手(28歳)の間に右打ちの二遊間が誰一人いないというすっからかんっぷり。構成上このポジションを埋めるべきではないか?ということです。

あくまで個人的な主観に基づく点数付けとなるので、温かい目で見てもらえれば幸いです。

③戦力不足のポジションを補強できたか?/30点

次にいわゆる補強ポイントを指名できたか?という点をこちらも2つのポイントで評価します。点数としては15点×2という単純計算ですね。
巷で言われる"補強ポイント"の中には、②の年齢×ポジションの不足箇所という要素が含まれていることが多く、この③と明確に分けることで分かりやすくすることが狙いです。

例えば日本ハムの二遊間の選手に着目してみると、細川選手(21歳)、奈良間選手(23歳)、上川畑選手(26歳)がいるため、年齢×ポジション的には必要なポジションとは言えませんが、成績を考えると明確な補強ポイントとなっているとかですね。

ただしこちらも主観が多く出ますので、その点はご容赦ください。

④育成ドラフト加点/~5点

①~③までで100点満点となるようにしていますが、本指名のみの採点となってしまっているため、育成指名の評価を加点式で点数に加えたいと思います。
優→5点
良→3点
可→1点
各球団の育成ドラフト指名の質と量を加味して上記の点数を加えます。

以上がドラフト評価の方法についてでした。中々客観的に評価することが難しいドラフトですが、一つのごっこ遊びと思って読んでいただければ嬉しいです。5年後に振り返りとかもしてみたいですね。

ドラフト全体の感想

①本指名選手の少なさ

2023年ドラフトにおける本指名選手の数は72人。
ここ最近の指名数はこんな感じです。

2018年 104人 (支配下83人、育成21人)
2019年 107人 (支配下74人、育成33人)
2020年 123人 (支配下74人、育成49人)
2021年 128人 (支配下77人、育成51人)
2022年 126人 (支配下69人、育成57人)
2023年 122人 (支配下72人、育成50人)

支配下の本指名の選手数は去年に次いで少なく、不作よりの年であったと言っても過言ではないでしょう。活躍する選手がどれだけ出るかとは全く別の話ですが。一方で育成指名の選手数は50人と高止まり傾向。4軍を持つソフトバンクと3軍を持つ巨人が健在な限り、この人数は減らないでしょうね。

②捕手というポジションの難しさ

2023年ドラフトにおけるキャッチャーの指名は、
支配下:高校生4人、大学生1人
育成:独立1人

という結果に終わりました。

大学生・社会人のキャッチャーは評判が高かった上武大学の進藤勇也選手のみ。順位縛りがあったとも言われますが、流通経済大学の萩原義輝選手、関西大学の有馬諒選手が指名されなかったことには驚きました。

ちなみに昨年2022年もほぼ同じ。
支配下:高校生4人、大学生1人
育成:高校生1人、独立1人

キャッチャーでプロを目指す選手は高校生の内から指名届を出した方が良さそうな状況ですね。。。

③高校生スラッガータイプの評価⇘

真鍋選手、明瀬選手、森田選手、佐倉選手…etc
高校生でファースト/サードを守る強打者タイプの評価は軒並み低いものとなりました。

NPBのレベル向上・円高・MLBとの給与格差の拡大などによって長打を助っ人外国人に頼ることができなくなった昨今ですが、支配下でポジションが限られる選手を取ってでも長距離砲を育てたいという風潮には至らず。

阪神とオリックスが優勝したのは走攻守でチームに貢献できる、WARを稼げる野手を揃えたからとも言えますし、高校生で一・三塁を守っているような選手では、そのようにはなれないというシビアな判断が例年に増して働いたのかも。佐々木麟太郎選手ぐらい飛びぬけていないと高校生のこうしたタイプを上位指名で!とはならないのでしょうね。

④主な指名漏れ選手

仁田陽翔(仙台育英高校)、天野京介(愛産大工業高校)、篠崎国忠(修徳高校)、黒木陽琉(神村学園高校)、真鍋慧(広陵高校)、森田大翔(履正社高校)、尾崎完太(法政大学)、木村仁(九州共立大学)、蒔田稔(明治大学)、冨士隼斗(平成国際大学)、池田陽佑(立教大学)、有馬諒(関西大学)、萩原義輝(流通経済大学)、熊田任洋(早稲田大学)、竹田祐(三菱重工West)、清水力斗(日本通運)、相羽寛太(ヤマハ)、若林将平(日本新薬)…etc.

錚々たる面々と言っていいでしょう。高校・大学・社会人などそれぞれのカテゴリーで輝いた選手達がプロで見られないのは残念極まりませんが、次のドラフトでは目玉と呼ばれる選手になれるように頑張って欲しいです。高校生はどこの大学・社会人に行くのか?大学生はどこの社会人チームに行くのか?にも注目ですね。

さいごに

以上ドラフト評価方法と全体の感想について見てきました。

予想に関しては大撃沈・・・笑。
スポーツ新聞ともども踊らされましたね。
【2023年ドラフト】12球団の1位/ハズレ予想まとめ

次回からは球団別に1チームずつ振り返りたいと思います。順番はウェーバー順、なのでドラゴンズからですね。【2023年ドラフト評価】中日ドラゴンズ編でまたお会いいたしましょう!

それではここまで長文を読んでくださった方々、
誠にありがとうございました。鉄太郎でした!

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