こんばんは。鉄太郎です。

この記事では2023年ドラフトにおける、読売ジャイアンツの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m

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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2023年ドラフト】読売ジャイアンツ：補強ポイントと指名予想

⓪ドラフト評価

読売ジャイアンツ：６０点

①どれだけ良い選手を指名できたか？20点/40点

1位：西舘勇陽 投手 中央大学 S評価

西舘選手はクイック投法から最速155㌔のストレートを投げ込む右腕。角度・球質・制球まで総合的に考えると、今年の候補の中で1番のストレートを投げる選手だと思います。そんなストレートとカットボールを軸にスライダー・カーブ・スプリットを交えていました。

3年生時に抑えから先発に回って大活躍するも、4年春スランプに陥ってしまいます。しかしこの秋には沈んだ分さらに伸びたようなジャンプアップ。57回を投げて60奪三振・9四死球と東都7人衆でも抜けた活躍を見せました。

中大OBの阿部新監督への最高のプレゼントとなりました。この抽選を当てられたのは非常にデカいと思います。巨人1年目はリリーフで使うでしょうか？間違いなく活躍するでしょうが、これだけの逸材ですので後ろで活躍したなら早々に先発で使ってあげてほしいですね。

2位：森田駿哉 投手 Honda鈴鹿 C評価

森田選手は制球力・投球術が光る本格派左腕。140㌔台後半のストレート、カットボール、ツーシームを自在に操って内外に投げ分けることができる即戦力の先発投手です。

甲子園・U18代表で活躍し、志望届を出していたら間違いなく指名された富山商時代。1年生から出場するも肘の怪我に泣いた法政時代。鈴鹿では好投するもののアピールの場である二大大会に中々出られず、補強選手として呼ばれた今年の都市対抗でトヨタ自動車を優勝に導く活躍を見せて、ようやく辿り着いたプロ野球の世界。それだけで応援したくなりますね。

チーム的には補強ポイントの左の先発にハマる投手で、どうしても欲しかったんでしょうね。世代的には岡本選手と同じ世代。セイバー的には投手のピークは20代前半とされていますが、そんなことを吹き飛ばす活躍に期待ですね。

3位：佐々木俊輔 外野手 日立製作所 C評価

佐々木選手は俊足巧打がウリの外野手。社会人になりバルクアップして体重を増やしたおかげで、広角に長打を打てるようになったためプロの目に留まりました。

ジャイアンツはセンターらしいセンターがいませんでしたので、その補強を目的とした指名でしょう。来年の新外国人選手とも競争ですね。

ただ佐々木選手はどちらかというとチームでライトを守ることが多かったので、センターでUZRがプラスになるような選手ではないかもしれません。

4位：泉口友汰 内野手 NTT西日本 C評価

泉口（いずぐち）選手は華麗な守備がウリのショート。軽快なフットワークと安定したスローイングによる守備力は、大阪桐蔭高校時代からプロで通用するものだと言われていました。NTT西日本で2, 3番を打っているように打撃も悪くはありません。

この指名の目的は二遊間のバックアップ指名。NPBではあまり見られませんが、NFLなどでは良くあるデプス補強です。坂本選手の後釜に悩んでいたはずが、2年のドラフトでショートに門脇選手と泉口選手を揃える巨人・・・にくいですね笑。

5位：又木鉄平 投手 日本生命 D評価

又木選手は出所の見にくいフォームから威力のあるストレートを投げるリリーフ左腕。主な変化球はスライダーやカットボールで最初は対左専門のリリーバーからスタートでしょうか。

今シーズン高梨選手と大江選手がいまいちピリッとしませんでしたし、左殺しの枠を競争させるような指名でした。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか？5点/30点

A：高校生スラッガー→2点/15点

スラッガータイプの野手は育成含めて誰も・・・と思いきや最後に育成7位で20歳の平山選手を指名しましたね。今年の野手候補をあまり評価してなかったんだろうなと感じます。

指名予想の記事では真鍋選手を巨人にオススメしてましたので、やっぱりどこかで取れなかったかと考えてしまいます。しかし2位：森田選手・3位：佐々木選手は来年の戦力としてカウントしている、絶対取られたくない選手に見えますし、ちょっと難しかったのかなとも。。。

B：高校生右腕→3点/15点

育成5位で園田選手を指名。高校生右腕は1人だけの指名でした。市場的に今年の高校生投手はあんまりだったと思われますし、巨人の去年一昨年の育成ドラフト組の評判がすこぶるいいですし、さもありなんといったところでしょうか。でも4位で早坂選手とか取らなくてホッとしている自分も・・・笑。

③補強ポイントを押さえられたか？30点/30点

A：即戦力リリーフ→15点/15点

1位で西舘選手、5位で又木選手、育成1位で三浦選手を指名。1番チームで戦力不足であったリリーフを補強する最高の指名となりました。西舘選手と又木選手には左右のリリーバーとして開幕から期待がかかりますが、三浦選手も上手くハマれば1年目から出てくるかもしれないと思っています。

B：左の先発→15点/15点

2位で森田選手を指名。グリフィン選手、メンデス選手、森田選手の中堅左腕3人衆でローテーション2人分みたいな活躍ができればいいですね。右では菅野選手・山﨑選手・赤星選手・戸郷選手といますし、いよいよ先発投手が盤石になってきました。

④育成ドラフト加点 5/5点

1位：三浦克也 投手 東京国際大 D評価

三浦選手は最速149㌔のリリーフ左腕。スライダーとのツーピッチで奪三振の山を築く姿は圧巻です。制球力が改善すれば中日の松山選手のようになるかも。

2位：村山源 内野手 鹿屋中央高校 D評価

村山選手は細身ながら投手で144㌔を計測する強肩と50m走5秒9の脚力が自慢の内野手。ショートを初めてまだ1年と伸びしろは無限大。

3位：宇都宮葵星 内野手 愛媛マンダリンパイレーツ D評価

宇都宮選手は俊足巧打のユーティリティ内野手。高卒1年目の選手でこれからに期待です。名前の読み方はきさら。

4位：田上優弥 内野手 日大藤沢高校 D評価

田上選手は長打力を秘めた好守のショート。1年生から活躍するも昨冬の膝の怪我で思ったほどの結果は残せず。大型ショートでタイプ的には坂本選手とスカウト談。

5位：園田純規 投手 福岡工大城東高校 D評価

園田選手は綺麗なオーバーハンドで投げる大型右腕。身体良し、フォーム良しで数年後が楽しみな選手。

6位：千葉隆広 投手 旭川明成高校 D評価

千葉選手は140㌔強のストレートとスライダーが武器の左腕。父・広規監督率いる母校を初の道内ベスト4まで引っ張ったタフな投手です。

7位：平山功太 外野手 千葉スカイセイラーズ D評価

平山選手は恵まれた体格にパワーとスピードを備える外野手。入団テストで目に留まった身体能力を活かして成長したい。

⑤指名の感想

以上読売ジャイアンツの指名を振り返ってまいりました。

西舘選手を2球団競合の末に交渉権獲得。今年はこれだけで成功でしょう。2位以降では誰も考えもしなかったオール社会人ドラフトを展開。来年に向けた戦力補強に成功しました。

このドラフトに賛否両論があるのは理解できますが、中日2014年ドラフトのように失敗したら編成に悪影響を及ぼすかというとそうではないはず。なぜなら支配下・育成ともに高卒の有望株が揃っているからです。個人的にはこれができるぐらい、フロントは高卒選手の進捗に自信があるんだなと感じてちょっと怖いですね笑。

ドラフト後の支配下選手の数は投手32人・野手31人の合計63人です。今年は今のところ大量の育成契約落ちはやっておらず、Aランク・BランクのFA選手獲得はないのかもしれません。投手は育成組の昇格・野手は新外国人の補強が楽しみですね。

それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2023年ドラフト評価】東北楽天ゴールデンイーグルス編でまたお会いいたしましょう。

鉄太郎でした！