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【2023年ドラフト評価】阪神タイガース編

こんばんは。鉄太郎です。

祝日本一!

この記事では2023年ドラフトにおける、阪神タイガースの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m

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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2023年ドラフト】阪神タイガース:補強ポイントと指名予想


⓪ドラフト評価

阪神タイガース:66点

①どれだけ良い選手を指名できたか?25点/40点
②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?25点/30点
③補強ポイントを押さえられたか?15点/30点
④育成ドラフト加点  1点/5点

①どれだけ良い選手を指名できたか?25点/40点

1位:下村海翔 投手 青山学院大学 A評価

・経歴 九州国際大付高-青山学院大 22歳
・身長/体重 174cm/73kg
・投打 右投げ右打ち

下村選手はゲームメイク能力に秀でた完成度の高い投手。常時140㌔台後半のストレート、スライダー、カットボール、カーブ、フォークという全ての球種の精度が高く、それを自在にコマンドすることができます。特にカットボールはえぐいです笑。

アメリカで行われた日米大学野球では11回を投げて僅か1失点と活躍。アマチュアレベルでは敵なしの投手で、後はストレートの強さを身に付けるだけでプロで活躍できそうな選手だと思います。懸念材料は1年生の時に肘の手術を経験していることぐらいです。

阪神としては競合を避ける戦略勝ちだったでしょうか。地元西宮市出身で、無駄な四球を出さない投手ということで甲子園にも合う。来年から間違いなく戦力になると思います。

しかし村上選手、伊藤選手、才木選手、大竹選手、青柳選手、西勇輝選手、西純矢、ビーズリー選手と8人先発投手がいて、来年は髙橋遥人選手も帰ってくるし、門別選手や富田選手も控えてるし、及川選手とかも先発に回るかも…という状況で果たして下村君が上で何試合投げられるのかという心配はありますね笑。

2位:椎葉剛 投手 徳島インディゴソックス B評価

・経歴 島原中央高-ミキハウス-四国IL・徳島 22歳
・身長/体重 182cm/85kg
・投打 右投げ右打ち

椎葉選手は最速159㌔の火の玉ストレートが武器のリリーフ右腕。ホップするストレートは藤川球児さんや湯浅選手のようで、質とスピードを兼ね備えたとんでもない球です。後は決め球となる変化球が作れれば上記2人のようなセットアッパーになれる逸材です。

本格的に投手を始めたのはミキハウス時代から。社会人で3年を過ごして移籍した徳島で最速148㌔⇒159㌔に大幅アップ。大学4年生と同じ世代ということで、これからの伸びしろにも大いに期待です。

チーム的には補強ポイントのリリーフ右腕にぴたりとハマる投手で、確保できてホッとしているはず。というのも2位で予想以上に投手が呼ばれたため、大学生・社会人のリリーフで上位候補は椎葉選手が最後の1人だったから。堺市出身ということで今年は関西に縁がありました。

徳島インディゴソックスさんのnoteに詳しい選手紹介がありますので、阪神ファンは全員読みましょう!

3位:山田脩也 内野手 仙台育英高校 C評価

・経歴 仙台育英高 18歳
・身長/体重 177cm/71kg
・投打 右投げ右打ち

山田選手は好守のショートストップ。言わずと知れた仙台育英黄金世代の中心選手です。3年時はキャプテンを務めました。将来的に走攻守揃ったショートになれる選手。三拍子揃ったと言うと特徴がないことの裏返しのように聞こえますが、強肩とフットワークに裏打ちされた山田選手の守備はプロでも武器となるでしょう。

加えて野球IQの高さも素晴らしい選手。ポジショニング、走塁意識、ケースバッティングなど目立たない部分でチームに大きく貢献できる選手です。そう言うと打撃が小さそうなイメージになりますが、U18W杯でレフトにホームランを木製バットで打っているのでその点も心配無用です。

チームとしてはポイントだった右の内野手を埋める指名。近本選手、中野選手、森下選手、大山選手、佐藤選手。コア5とも言われる今年の主力選手は全員打つだけでなく走塁と守備で勝利に貢献しましたが、山田選手もそのようなタイプで、将来が非常に楽しみですね。

4位:百崎蒼生 内野手 東海大熊本星翔高校 C評価

・経歴 東海大相模高-東海大熊本星翔高 18歳
・身長/体重 178cm/74kg
・投打 右投げ右打ち

百崎選手は高校通算39発の打撃がウリのショート。彼もまた走攻守の三拍子揃った選手ですが、1番の武器はバッティングですね。広角に強い打球を打てる、コンタクト能力と飛ばす力を両立したバッターです。

東海大相模で1年生秋から3番ショートでレギュラーだったスターですが、チームに馴染めず地元熊本星翔に編入。1年間の公式戦出場禁止を経て、ラストチャンスの3年生夏に、怪我を抱えながらもチームを甲子園に連れて行きスーパースターとなりました。

チームとしては引き続き右の内野手を埋める指名。3位の山田選手、4位の百崎選手ともに野球IQが高い右打ちのショートですが、山田選手が守備走塁寄りの二遊間タイプ、百崎選手が打撃寄りの三塁/遊撃タイプと個性は違います。この2人が甲子園で躍動する姿を早く見たいですね!

5位:石黒佑弥 投手 JR西日本 C評価

・経歴 星城高-JR西日本 22歳
・身長/体重 180cm/83kg
・投打 右投げ右打ち

石黒選手は最速152㌔の力強いストレートが武器の本格派右腕。カットボール、縦のスライダー、カーブ、フォークが持ち球です。昨年がドラフト解禁年でしたが指名もれ。今年はカットボールを筆頭に変化球の精度が向上したことで評価を上げました。

今年の都市対抗でのピッチング(7回1/3, 5安打, 7奪三振, 3失点)を見るに、同じ世代で上位候補の大学生投手と遜色ないピッチングに感じましたので、阪神としては儲けものの指名になる可能性も。

先発とリリーフの両にらみで良い指名となりました。今のチーム事情的にリリーフに回ることになるかもしれませんが、バッティングが良いので先発でもちょっと見てみたかったり。

6位:津田淳哉 投手 大阪経済大学 D評価

・経歴 高田商高-大阪経済大 22歳
・身長/体重 178cm/83kg
・投打 右投げ右打ち

津田選手はダイナミックなフォームから最速152㌔のストレートを投げこむ右腕。曲がりの大きいスライダーと落差があるフォークを軸にカットボールやカーブも投げます。阪神が好きな右のオーバースローの投手です。

関西六大学野球の雄、大阪商業大学をあと一歩のところまで追い詰めた、秋シーズンの原動力となった選手。この4年生秋にグンと伸びた成長がスカウトの目に留まりました。西武2位指名・上田選手と投げ合っていた訳ですし、この出来が本物であれば美味しい指名となります。

阪神としてはこれまた先発とリリーフの両にらみの指名。ですが石黒選手が先発よりなのに対して津田選手はリリーフよりでしょうか。強いストレートと良く曲がるスライダー、フォークで短いイニングを制圧するパワーピッチャーになって欲しいですね。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?25点/30点

A:右の内野手→15点/15点

3位で高校生の山田選手4位で高校生の百崎選手を指名。支配下で25歳以下が戸井選手(19歳)ただ1人だった右の内野手を見事に埋められました。

これで小幡選手(23歳)、遠藤選手(22歳)、高寺選手(21歳)の左3人衆の下に戸井選手(19歳)、山田選手(18歳)、百崎選手(18歳)の右3人衆が控える構成に。なかなか芸術的ですね笑。

何かしら注文をつけるとしたら、どちらか大学生ではいけなかったか?という年齢について。目下セカンドは中野選手がフル出場しており、代役となる熊谷選手や植田選手は代走・守備固めの起用が中心。中野選手のバックアップとして来年, 再来年期待できるような辻本選手とかを3位で行っても良かったかもしれませんね。

B:左のセンター→10点/15点

育成2位で大学生の福島選手を指名。あれ?指名しないのかなと思いましたが、最後の最後でぴったりな選手を指名出来ましたね。島田選手ももう27歳という年齢ですから、俊足好守の左のセンターを育成2位で確保できたのは素晴らしかったと思います。

③補強ポイントを押さえられたか?15点/30点

A:右のリリーフ→15点/15点

1位で下村選手2位で椎葉選手5位で石黒選手6位で津田選手育成1位で松原選手を指名。全員実戦で150㌔以上を記録したパワーがある右腕。1番の補強ポイントである右のリリーフをこれでもかと補強できましたね。

下村選手と石黒選手は先発タイプですが、短いイニングでも力を発揮できるタイプ。上述のように先発陣が充実しているタイガースですので、全員最初は中継ぎからスタートかも。誰が出てくるのか楽しみですね。

B:次世代の捕手→0点/15点

今ドラフトで捕手の指名はありませんでした。指名予想の記事に書いたように、中川選手(19歳・57試合)、藤田選手(22歳・50試合)、榮枝選手(25歳・63試合)、長坂選手(29歳・27試合)の4人で鳴尾浜の捕手を分け合っており、新人を取っても出場機会が担保できません。

2025年に阪神のファームが尼崎に移転するのに伴い、3軍ができて出場機会が増えるのに合わせて高校生捕手を取るかもと思っていましたが、憶測の域を出ない話で、そうであっても別に今年でなくても良いという話。

来年の候補がどうなるかは1年後まで分かりませんが、ひとまず次世代の捕手指名は来年に後回しにする形となりました。

④育成ドラフト加点 1/5点

1位:松原快 投手 富山GRNサンダーバーズ D評価

・経歴 高朋高-ロキテクノ富山ーNLB・富山 24歳
・身長/体重 180cm/84kg
・投打 右投げ右打ち

松原選手はサイド気味から最速156㌔のストレートを投げるリリーフ右腕。自慢のストレートに二種類のスライダーとシンカーを交えて、今シーズンは26試合で防御率0.89と無双しました。

阪神2軍との試合(7月23日)で2回3奪三振のパーフェクトに抑えていましたので、大谷選手かどちらかあるかな?と思っていたら本当に指名されましたね。

サンダーバーズは湯浅選手の出身チームで、試合当日も2軍にいた湯浅選手からアドバイスを貰っていたようですから、プロ入り後も良い師弟関係を築いて欲しいですね。タイプ的には巨人の大勢投手のようになってくれたら。

2位:福島圭音 外野手 白鴎大学 C評価

・経歴 聖望学園高-白鴎大 22歳
・身長/体重 175cm/72kg
・投打 右投げ左打ち

福島選手は一塁到達3.9秒台、50m走5秒8の俊足が自慢の外野手。遠投も110mと身体能力抜群の選手です。4年生の春シーズンでは9試合で20盗塁という関甲新リーグのシーズン記録を樹立。ちょっと信じられない数字です笑。代走としてはすぐ1軍で使えるのではないでしょうか。

リーグレベルの問題でどこまでかは分かりませんが、コンタクトが光るバッティングも身体能力を活かした守備もプロで通用しそうな雰囲気。阪神の育成指名の外野手、小野寺選手や野口選手に続く当たりとなりそうです。

チームとしてはポイントだった左のセンターにぴたりとハマる選手。白鴎大学ということで大山選手の後輩になるのもファンとしては嬉しいですね。

⑤指名の感想

以上阪神タイガースの指名を振り返ってまいりました。

支配下では22歳のタイプが異なる右投手の逸材を4人と、野球IQが光る18歳の右の内野手を2人。育成ではどちらも一芸が光る右のリリーフ候補と左のセンターを確保。意図が非常に明確て実り豊かなドラフトになったと思います。

ファン的に前回政権時の岡田ドラフトのようになったらどうしよう・・・と勝手に不安がっていましたが全くの杞憂でした笑。畑山統括スカウトを筆頭に今のスカウト陣がいる限りは大丈夫そうです。

ドラフト後の支配下選手の数は投手34人・野手33人の合計67人。投手3人・野手2人の外国人選手の去就は不透明ですが、来年も開幕は投手2人・野手2人でスタートするのではないでしょうか。

それに加えてウエスタンで打ちまくった昨年育成1位の野口選手の支配下も間違いなさそうで、投手33人・野手34人で来年開幕を迎えるのかなと。オフシーズンはあっても戦力外から投手を1人獲得するぐらいで動きは無さそうです。

それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2023年ドラフト評価】オリックスバファローズ編でまたお会いいたしましょう。

鉄太郎でした!

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