こんばんは。鉄太郎です。

この記事では2023年ドラフトにおける、西武ライオンズの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m

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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2023年ドラフト】埼玉西武ライオンズ：補強ポイントと指名予想

⓪ドラフト評価

埼玉西武ライオンズ：９４点

①どれだけ良い選手を指名できたか？30点/40点

1位：武内夏暉 投手 國學院大学 S評価

武内選手は球の質・制球力・投球術を兼ね備えた大型左腕。最速153㌔のストレート、ツーシーム、フォーク、チェンジアップを自在に操る安定感抜群の投手です。メンタルも安定していて牽制など細かい所も優れていますので、開幕からローテーションに入れるレベルだと思います。

ライオンズとしては、武内選手の抽選を引き当てられただけで花丸満点！ではないでしょうか。支配下に左腕が5人しかいない中で、今ドラフトNo.1左腕の交渉権を得られた。これ以上のことはないですよね。

2位：上田大河 投手 大阪商業大学 B評価

上田選手は最速154㌔の本格派右腕。カットボールやスプリットなどの変化球を駆使した、交わすピッチングもできる総合力の高い投手です。

4年秋シーズンは直球の威力が落ち気味だったことで心配されましたが、最近になって球威が戻ってきたことで無事前評判通りの位置で呼ばれました。とはいえ先発では140㌔台中盤のストレートが多いですし、まずは後ろで思いっきり投げてもらうのがいいかもしれませんね。

チーム的には空いていた大学生右腕の世代を埋める指名でしてやったりでしょう。昨年4位指名の青山選手のように1年目はリリーフとして1軍で使うか、2軍で先発として鍛えるか。どちらでも良さそうで楽しみです。

3位：杉山遙希 投手 横浜高校 C評価

杉山選手は質の良いストレートが武器の総合力が高いサウスポー。横浜高校の左腕らしいフォーム、フィールディング・牽制の上手さを持つ投手で、OBの伊藤将司選手や成瀬選手と似たタイプ。最速147㌔のストレートは2,500回転を越えるようで、高校生ながら近い将来ローテーションに入って来そうな完成度の高い投手だと思います。

若い左腕が少ないチーム事情にはピッタリではないでしょうか。隅田選手、佐藤選手、武内選手、羽田選手、菅井選手、杉山選手と左腕王国が建国間近です。ここまで上位3人の指名が、武内選手の抽選を外したヤクルトと似ているのはちょっと面白いですね。

4位：成田晴風 投手 弘前工高校 C評価

成田選手は最速150㌔のストレートが武器の右腕。身体能力が高く、馬力のある大型の投手ということで将来性に期待ですね。

ライオンズとしては昨年5位指名の黒田選手の二匹目のドジョウを狙った指名。同じ青森の高校出身の高身長右腕で、黒田選手は1年足らずで150㌔台中盤を計測したと聞きますし、成田選手もそこに続けるか？注目ですね。

5位：宮澤太成 投手 徳島インディゴソックス D評価

宮澤選手は最速155㌔のストレートが武器のリリーフ右腕。ストレートとフォークのツーピッチで三振の山を築くパワーピッチャーで、制球力が身に付けば勝ちパターンにも入って来れそうな投手です。

北海道大学法学部に在籍しながら独立リーグで結果を残してプロ入りを勝ち取った選手ですから、プロへかける思いはひとしお強い選手。メンタル的にもリリーフ向きかもしれせんね。

6位：村田怜音 内野手 皇学館大学 C評価

村田選手はNFL選手のような恵まれた体格から規格外の打球を飛ばすスラッガー。泳ぎながらのバッティングでもフェンス直撃という図抜けたパワーの持ち主で、中村剛也選手のようになれるか楽しみな逸材ですね。

打力のある内野手が補強ポイントだったライオンズに、予想記事でオススメした選手が指名されて嬉しいです。右の村田選手・古川選手と左の蛭間選手・山村選手。数年後のラインナップに勢揃いしたら最高ですね！

7位：糸川亮太 投手 ENEOS D評価

糸川選手はシンカーが武器のリリーフ右腕。149㌔のストレートと二種類のシンカーで、ENEOSでは便利屋として先発も中継ぎも経験。プロでは中継ぎとして期待です。

即戦力のリリーフが補強ポイントだったライオンズですから、5位・7位で経験値が豊富な右腕を2人確保したのはナイス指名。糸川選手はシンカーが武器ということで潮崎哲也さんのようになれたらいいですね。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか？30点/30点

A：大学生・社会人左腕→15点/15点

1位で大学生の武内選手、3位で高校生の杉山選手を指名。支配下に5人しかいなかった左腕に年代の違う2人を加える素晴らしいドラフト。文句なしでしょう。

B：大学生右腕→15点/15点

2位で大学生の上田選手を指名。これもまた素晴らしいチョイスでした。レギュラーシーズン5位に終わったメリット、16番目の指名を存分に活かした指名だったと思います。

松本選手（27歳）、高橋選手（26歳）、今井選手（25歳）、平良選手（24歳）、隅田選手（24歳）、武内選手（22歳）と20歳台の脂がのった投手でローテーションが組めるライオンズ。先発も6人だけでは心もとないので渡邉選手と上田選手を2軍で待機させるのか、上田選手はリリーフに回すのか、ちょっと気になりますね。

③補強ポイントを押さえられたか？30点/30点

A：打力のある内野手→15点/15点

6位で強打の一塁手・村田選手を指名。支配下の人数が少ないため、投手を多く指名しなければならず、かつドラフト候補は野手が不作という状況下で村田選手を6位で取れたのは非常に大きい指名でした。

村田選手が中村選手⇒山川選手⇒？という系譜に連なる強打者になってくれたらいいですね。渡部健人選手か村田選手のどちらかがモノになったら打線も大きく見違えるはずです。

B：即戦力リリーフ→15点/15点

5位で独立リーグの宮澤選手、7位で大卒社会人3年目の糸川選手を指名。下位で2人中継ぎタイプの右腕を指名したのは補強ポイント的にばっちりでした。1年目から1軍でバリバリ投げて欲しいですね。

④育成ドラフト加点 4/5点

1位：シンクレアジョセフ孝ノ助 投手 徳島インディゴソックス D評価

シンクレア選手は最速151㌔の長身左腕。カナダとのハーフです。落ちるボールを覚えてリリーフとして花開くところを見たいですね。

2位：谷口朝陽 内野手 徳島インディゴソックス D評価

谷口選手は二刀流のスイッチヒッター。最速153㌔のストレートを投げるので、投手としての獲得かと思いきや指名は内野手！松井稼頭央さんのようなスイッチヒッターになったら面白いですね。

3位：川下将勲 内野手 函館大有斗高校 D評価

川下選手は質の良いストレートを投げる長身左腕。ストレートがどこまで伸びるか注目です。

4位：金子功児 内野手 埼玉武蔵ヒートベアーズ D評価

金子選手は巧打が光るショート。守備走塁を鍛えて支配下入りを目指します。

5位：木瀬翔太 投手 北嵯峨高校 D評価

木瀬選手は威力ある直球が武器の大型右腕。ライオンズはホント長身のピッチャーが好きですね笑。

6位：奥村光一 外野手 群馬ダイヤモンドペガサス D評価

奥村選手は強肩強打の外野手。去年の指名もれを経て減量を実行し、33盗塁と脚も使えることをアピールして指名を勝ち取りました。

⑤指名の感想

以上埼玉西武ライオンズの指名を振り返ってまいりました。

武内選手を3球団競合の末に交渉権獲得。これだけでも成功ですが、2位以降も補強ポイントに沿った素晴らしいドラフトを展開しました。ドラフト巧者ライオンズここにありって感じですね。今年1,2を争う指名でした。

ドラフト後の支配下選手の数は投手29人・野手32人の合計61人です。ドラフト前は投手26人・野手36人という極端な編成でしたが、1度のドラフトと戦力外で随分と整理ができました。投手野手共にここからの新外国人の補強に注目ですね。

それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2023年ドラフト評価】読売ジャイアンツ編でまたお会いいたしましょう。

鉄太郎でした！